姫野 カオルコ(ひめの かおるこ、1958年8月27日 - )は、日本の小説家。姫野 嘉兵衛と表記することもある。1958年(昭和33年)、現在の滋賀県甲賀市に生まれる。滋賀県の公立高校(滋賀県に密着した自伝的要素の強い作品が多いため、第三者に迷惑がかかることのないよう高校名は非公開としている)卒業。青山学院大学文学部日本文学科卒業。大学在学中より雑誌ライターとして活動を開始し、現在の筆名を使用し始める。読者投稿原稿のリライト作業などを主としていたが、のちに末井昭編集長時代の『写真時代』にて映画評も執筆するようになる。1990年、出版社に持ち込みをした『ひと呼んでミツコ』で単行本デビュー。1997年、『受難』が第117回直木賞候補に。2003年、『ツ、イ、ラ、ク』が第130回直木賞候補に。2006年、『ハルカ・エイティ』が第134回直木賞候補に。2010年、『リアル・シンデレラ』が第143回直木賞候補に。2014年1月、『昭和の犬』で第150回直木賞を受賞した。賞とは無縁で「無冠の女王」と呼ばれたりもしたが、5回目にして直木賞受賞。
「アーティストとしてはノミネートが嬉しいが、本が売れるのでビジネスマンとしては受賞が嬉しい」(本人談)選考委員浅田次郎は、
「姫野さんは今回が5回目の候補ですが、ふつう直木賞の候補は、ほぼ連続して挙がってくる。ところが姫野さんの場合は、長い時間にわたり、数年おきにとびとび、オリンピック状態で候補になった。たいへん個性が強く、そのたびに賛否両論が分かれる作家です。ただ私見では今回、その個性を失わないまま、迎合しない状態で、すばらしいまとまりを示した。直接的に、最も重要なのはオリジナリティーだったと思います。これだけ出版点数が増え、同じような小説が受け入れられやすい市場の中で、姫野さんはデビュー以来、ご自分の世界というものを真っすぐ書いていた孤高の作家です。今回は、姫野さんに直木賞がねじふせられた感じの受賞ではないか。正直、頭が下がりました。今日、小説がまま影響されやすいコミックやゲーム、映像といったものとは全く別次元にある、小説の世界に根を張った小説であると感じました。最も受賞を決定づけた理由は、オリジナリティーです」
と語った。
出典:wikipedia
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