電子黒板(でんしこくばん)とは、描いた内容を電子的に変換することが可能なホワイトボード。コピーボードとも呼ぶ。「電子黒板」とは、コピーの取れるホワイトボードから大画面薄型テレビまで幅広い機器を含む言葉である。日本の学校教育では、「板書」と呼ぶ黒板の活用技術にこだわる教員も多く、この板書との併用を意識して、「電子黒板」と呼ばずに「電子情報ボード」という表現にこだわっている地域もある。最も単純な電子黒板は、ホワイトボードにイメージスキャナとプリンタを備えた形態で、イメージスキャナがホワイトボード上を移動して描かれた内容を読み取り、それをプリンタに出力する。フィルム型と呼ばれる方式では、ホワイトボード部分がフィルム状になっていて巻き取ることで複数面に書くことができる。この場合、イメージスキャナは巻き取り部にあって固定されている。また、フィルムをループ可能にしてあることが多い。最近では、備え付けのプリンタに出力するだけでなく、USBなどのインタフェースで外部にスキャン結果を送ることが可能となっているものが多い。また、より積極的にパーソナルコンピュータとの相互作用を可能にした電子黒板をインタラクティブ・ホワイトボードと呼ぶ。ホワイトボードがプロジェクタ用のスクリーンであると同時にタブレットの役割を果たす。普通の電子黒板としても使用可能だが、インタラクティブな機能を利用する場合には、指や専用の電子ペンを使用する。また、最近では 大画面薄型テレビ形式のディスプレイを使用した「電子黒板」が注目されており、パソコンやDVDなどの映像を表示するだけでなく、タッチパネルとして子どもたちが画面上に書き込みを行ったり、既存の画像と書き込みを同時に映し出すこともでき、従来の黒板とパソコン、映像機器などが一体化したものとして、教育関係者の注目を集めている。インタラクティブ・ホワイトボード(Interactive Whiteboard)(通称:IWB)とは、1991年にSMART Technologies Inc.(カナダ)が発明したコンピュータのデスクトップを投影する2次元表面型のデバイスであり、ユーザーがその表面上に行ったことをコンピュータに入力する機能を備えている。電子黒板としての利用も可能だが、プロジェクターと共に使用することにより汎用的な対話型コンピュータスクリーンとなる。様々な場面で利用可能であり、学校、ビジネスでのプレゼンテーション、共同作業などが主な用途とされる。類似のシステムとしてタッチパネルがあるが、ホワイトボード並みの大きさではかなり高価になる。インタラクティブ・ホワイトボードは、1991年にSMART Technologies Inc.(カナダ)が発明した。USBやシリアルポート、あるいはBluetoothなどの無線でコンピュータと接続する。このためのデバイスドライバを接続するコンピュータにインストールしておく必要がある。このドライバは指やスタイラスの位置やホワイトボード表面への接触状態をマウスの動きかデジタルインクに変換する。このため、ホワイトボード表面が感圧式になっているか、赤外線を使った位置検知システムなどを使用している。以下、インタラクティブ・ホワイトボードの5種類の方式を解説する。デジタル感圧型機種以外は、電子黒板ソフトウェア自体が特別なアプリケーションソフトウェアであり、電子黒板ソフトウェアにWindowsの方式を採っていないためWindowsのメニューやタスクバーは使用できない。コンピュータ画面の投影には以下の方式がある。多くの場合、ボード表面とコンピュータ画面の表示位置との位置合わせが必要である。例えば、一連のドットを表示して、ユーザーがそのドットを押していくことで位置合わせが行われる。一般的ではないがホワイトボード表面に仕込まれた光センサーで自動的な位置合わせを行う方式もある(特許 7,001,023)。ただし、この方式ではボード表面に光センサーを埋め込むため、通常の表面に何箇所か穴が開いたような状態になるので通常の電子黒板としては使いづらいと思われる。欧米では、インタラクティブ・ホワイトボードの学校への導入が進んでいる。教育ソフト、Webサイトなどコンピュータの画面上に表示できるものなら何でも表示し生徒に見せることができる。プロジェクタはコンピュータと接続すればインタラクティブ・ホワイトボードとして使用でき、「オブジェクト」を使用できる機種では教材作成がきわめて容易であり、極めて効果的な授業が可能である。DVDプレイヤーなどと接続することも可能である。さらに、授業でホワイトボード上に教師が描いたことを記録しておき、後で生徒に配布することもできる。これは復習の意味もあるし、授業を休んだ生徒にとっても有用である。さらに記録を印刷しないで時系列的なデータとし、同時に教師の音声を録音して付与することで授業を再現することが可能となる。日本では、プロジェクタタイプだけでなく、大画面薄型テレビ形式のディスプレイを使用したシステムの学校への導入が進んでいる。多くの業者がインタラクティブ・ホワイトボードに加えて教室での応答システムを提供している。例えば、何らかの問題を表示し、その答えを全生徒から得るといった使い方ができる。また、黒板とは違い、チョークを使用しないので、気管支炎などチョークの粉塵が原因で起こる人体への影響をなくすことができる。2013年11月、沖縄県石垣市は公立の小中学校全校(小学校20校及び中学校9校)の全ての教室に電子黒板を導入することとなった。オフィスでは、議事録の代わりとして電子黒板やインタラクティブ・ホワイトボードを使うことが多い。プレゼンテーションでは、プレゼンテーションソフトウェアと組み合わせて使い、その場での手書き要素も用いることで単なるスライドショー以上の効果を発揮する。スライドショウへの直接手書きを保存できる機種もある。インタラクティブ・ホワイトボードと遠隔データ会議も活用すれば出張も減り、CO2削減にも貢献できる。
出典:wikipedia
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