タカノホシクサ(高野星草、学名:"Eriocaulon cauliferum" Makino)は群馬県多々良沼およびその付近に過去に自生していた単子葉植物イネ目ホシクサ科ホシクサ属の植物で、現在では既に絶滅(EX)したと考えられている種である。本種は日本国内に自生するホシクサ科では唯一沈水性の一年草であり、草姿から生態まで非常に珍しく貴重な種であった。本種は絶滅してしまったが、押し葉標本が群馬県立自然史博物館に収蔵されている。1909年(明治42年)に高野貞助により発見され、氏の姓が本種の由来となった。その後、学会で紹介されたため各地から研究者や採集者が訪れその珍しさ故に採集されていき、結果発見から50年を経たずに多々良沼及びその近辺では見られなくなってしまった。採集圧により絶滅に陥った顕著な例である。タカノホシクサが属するホシクサ属は国内だけで40余の種が確認されておりその殆どは湿地性の陸生植物であるが、タカノホシクサはその中で唯一、完全沈水性であり糸状の葉を輪生しながら水面下まで茎を伸長させ、水面上に花茎を伸ばし開花・実生する。頭花は藍黒色だったと記録されている。生息域が極端に狭い固有種であり、近縁な特徴を持つ種が近隣に存在しないことも加えて極めて特異な種である。現在では、東南アジアやその他熱帯域において類似した形質を持つホシクサ属の植物が数種確認されるようになり、タカノホシクサとの系統は繋がったが、タカノホシクサはそれら新種に比べても大型になることや頭花の色の違い、そして温帯域に分布していたことなど異なる部分が大きい。
出典:wikipedia
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