土萠 ほたる(ともえ ほたる)は、武内直子著作の漫画作品『美少女戦士セーラームーン』に登場する架空の人物。声優は、テレビアニメが皆口裕子で、新作アニメ『Crystal』が藤井ゆきよ。原作と『Crystal』では第三期の冒頭、テレビアニメでは第3シリーズ『美少女戦士セーラームーンS』(以下『S』)の後半より初登場。セーラーサターンに変身する、無表情で静かで慎ましい、ミステリアスな雰囲気の少女。紫がかった黒いおかっぱ髪が特徴で、全身黒い服を着用していることが多い。瞳の色は紫。登場当初は無限学園初等部6年生。自身は病弱だが、癒しの能力を持つ。原作と『Crystal』では幼少期にビル建設中の火災事故に巻き込まれたうえに母親・蛍子を亡くし、父親である土萠創一教授によってサイボーグにされていた(テレビアニメ版では父の研究所に見学に訪れていた際の爆発事故にまきこまれて重症を負うが、同時に負傷した父が突然現れたダイモーンの卵に「自分の身と引き換えに娘を助けてくれ」と懇願したために一命をとりとめる)。その身体に憑依していたミストレス9の復活に伴って、身体を乗っ取られる。その際、魂は身体の奥底に押し込められたが、後に彼女に飲み込まれたちびうさの魂と銀水晶、4守護神たちの聖体(魂)を抱え込んでかばう。その後、ミストレス9にそれらを奪われる前にと、抱え込んだすべてを手に魂だけ脱出。ちびうさたちの魂を元の体に返し、自身は一旦消滅するも、セーラームーンの『幻の銀水晶』と聖杯の力による特攻でタリスマン発動が誘発されたことでミストレス9が身体から分離し(テレビアニメ版では最終的に彼女の強い心がミストレス9に打ち克ち)、戦士として覚醒。彼女はファラオ90と共にタウ星系へ開いた時空の門をくぐり、プルートに頼んで門を閉じた(テレビアニメ版では自らファラオ90の内部に飛び込み、ファラオ90を破壊すると同時に消滅した)が、セーラームーンの力によって赤子として再生した。転生後は、はるか、みちる、せつなの3人に引き取られ、彼女達と一緒に暮らすこととなった(テレビアニメ版では記憶を失った土萠創一教授に一旦託され、『セーラースターズ』の序章でサターンの力が必要になると判断したせつなが教授の下へ迎えに訪れている)。その後、原作では第四期で尋常ならざる速度で幼児まで成長しており(この時点で並外れた頭脳を見せている)、デッド・ムーンの侵入がきっかけで成長がさらに加速し、スーパーセーラーサターンとして再覚醒。第5期では区立十番小学校3年3組に編入する。かつては病弱であった為に暗く、同級生からは敬遠されていたが、転生後は元気で明るく少々おませな性格になり、同級生とも友好な関係を築いている(セーラーサターンに再覚醒後は、時折以前の冷静でミステリアスな一面も見られる)。テレビアニメでは第五期『セーラースターズ』の序章にて、セーラーギャラクシアの陰謀により、ちびうさの(表向きの)年齢と同じ8歳まで急成長し、スーパーセーラーサターンとして再覚醒。こちらも人並み外れた頭脳を持ち、幼くして一般相対性理論を理解できるようになり、太陽系を高速でシミュレートする能力を見せるようになる。ちびうさとは出会った時から縁があり、原作では「運命の出会いだと思った」と彼女に語っている。転生後、ちびうさと同じ小学校に通うようになってからは、お互い友好な関係を育んでいる。原作第五期ではセーラープルートがセーラーギャラクシアに襲われたのを察知して(サターンに変身せずに)冥王星に赴くが、共にギャラクシアに倒されたようで、後に彼女に操られた状態で他のセーラー戦士共々復活し、セーラームーンたちの敵として襲い掛かるも、セーラームーンに全員倒されて消滅するが、戦いの後に復活しうさぎと衛の結婚式に出席した。テレビアニメの第五期『セーラースターズ』でも終盤に他の外部太陽系戦士と共にギャラクシアと対決するものの敗北し、配下にならないかというギャラクシアの誘いを拒否したため、ギャラクシアの配下になった(ふりをした)ウラヌスとネプチューンによってプルートと共にスターシードを抜かれて消滅したが、戦いの後に復活した。ゲーム『ANOTHER STORY』ではヘル・デスティニーが運命を変えようとしていることを察知したことで急成長して力を取り戻し、再びセーラーサターンに変身してセーラームーン達と共にヘル・デスティニーとの戦いに挑む。後にヘル・デスティニーが運命を変えたことにより再びミストレス9になってしまうが、セーラームーンたちに助けられて元に戻る。ヘル・デスティニーとの闘いが終わった後は再び赤子の姿に戻った。原作では初登場の第三期以降もよく登場していたが、テレビアニメでは第四期の『SuperS』には登場せず、第五期の『セーラースターズ』でも登場は少なかった。テレビアニメの劇場版でもレギュラーのセーラー戦士の中で唯一登場していない。また、テレビアニメではセーラー戦士の中で唯一変身シーンが描かれていない。プロフィールはほとんど原作のもの。土星を守護星に持つ沈黙、そして破滅と誕生の戦士。禁忌の滅びの星・土星を守護に持つ太陽系の最後の戦士。その使命は、星が逃れえぬ終焉の運命を迎えた際にその破滅の力で実際に終焉をもたらすことであり、原作では3つのタリスマンはセーラーサターンの目覚める鍵となる。3つのタリスマンが揃うと共鳴し、セーラーサターン現身の予兆が見られる(ミュージカル版では「時空の扉」に侵入するほどの強敵が現れる時に復活し、この前は変身不能)。再生のために世界を破滅に導き、滅びと死を消し去る(ミュージカル版では1つの宇宙が消滅するほどの力が描写されている)。かつてシルバーミレニアムが崩壊した際にも破滅をもたらす沈黙の戦士として現れたことから、ウラヌスら外部太陽系三戦士たちに警戒されていた。破滅の戦士として星を滅ぼす圧倒的な力を持つが、テレビアニメ『セーラースターズ』では「破滅の力は諸刃の刃、その力を使えば自らの肉体も滅びる」と、強大な力の代価として使用者自身の命を失うことがネヘレニアに述べられている。スーパーセーラームーン(原作では救世主(メシア)としてネオ・クイーン・セレニティの力を覚醒させたスーパーセーラームーン)の再生の力により、赤子として再生した。転生した後にスーパーセーラーサターンとして、プリンセスを守るために覚醒したことで、自らも外部太陽系戦士の一員と明言されている。「死への案内人」、「破滅の神」と「死の淵よりの使者」の別名を持つ。決めゼリフは「沈黙の星、土星を守護に持つ、破滅と誕生の戦士セーラーサターン」。原作第三期の登場セリフは「破滅の星!土星を守護にもつ沈黙の戦士!セーラーサターン!」。セーラー戦闘服は紫色がメインで、胸前と後腰のリボンは深い赤黒色。胸のブローチ(チョーカーの飾りと同じ、無数の鋭い結晶が集まったような半球型)、袖の形(花弁のようなフリル状)、手袋(袖のプロテクターの一番外側が尖っている)などが、他のセーラー戦士とまったく違う形をしている。編み上げが施された膝まであるロングブーツを履いており、ブーツのヒールが高め。イメージカラーは紫色。「破滅と誕生の戦士」の権能の行使を単純に高い攻撃力と解すことはふさわしくはないが、あえてそう理解するなら太陽系のセーラー戦士で最強であり、星系や一つの世界を簡単に破壊してしまうほどの強大な威力を持つ。また単に必殺技が強いだけでなく、本人のエナジーも強く、テレビアニメ版においては、セーラームーンがはじき飛ばされたファラオ90の内部へも侵入してしまえる高い能力を持ち、銀河最強を謳うセーラーギャラクシアの攻撃をも相撃ちにするほどである。他のセーラー戦士に比べて戦闘経験は少ないが、秘めた実力は相当なものを持っている。テレビ版ではザコ敵との戦闘シーンはなく、ネヘレニア戦、ギャラクシア戦ではいずれも敗れている。テレビアニメ『S』後半における、病弱で、しかも数々の不幸な運命という逆境に立たされつつも他人を思いやり、クライマックスにおいて自ら運命に向き合うという儚げなキャラクター像は、放送当時のアニメファンの心を揺さぶり爆発的な人気を得た。この頃からおたく層を発祥として、美少女キャラクターに対する好意を意味する「萌え」という俗語が普及するが、その語源に関する諸説の中には、土萠ほたるの名前をルーツに求める説もある。
出典:wikipedia
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