オリターとは、大学における新入生援助を目的とした団体、もしくはその団体に所属する構成員を指す。オリターの語は「Orientation Conductor」の略である。海外の大学寮では、新入生に寮生活に早く慣れてもらうため、オリターが置かれている。日本の大学の場合、新入生に大学の環境に早くなれてもらい、より有意義なキャンパスライフを送ってもらうためにオリター制度が置かれている。多くが大学からの公認・援助を受け、積極的に活動を行っている。オリター設置の経緯として、最初から新歓委員などが学生の自治会に存在し、それが独立した機関に発展したケース、他大学に習うケースなどがある。立命館大学産業社会学部では「エンター」、龍谷大学では「クラスサポーター」など、名称が変わる場合もある。日本の大学におけるオリターの発祥は立命館大学(京都市)。同大学では1960年代から学生自治会が新入生に対し、大学での学習方法や下宿の探し方など、充実した学生生活をおくるためのアドバイスをするなどの活動を始め、大きな役割を果たすようになった。ほぼ同じ時期に同大学は1年次を対象に小人数クラスによる「基礎演習」を導入。そこへ、オリターが参加するようになった。その結果、1年生は上級生との絆が深まり、授業に積極的に参加するようになるなど、教育効果が上がることが確認された。同大学では学生同士が互いに教え、学び合い成長する在り方を「ピア・エデュケーション」と位置づけ、90年代にオリターを学内の教育支援制度として、正式に位置づけた。オリターの活動は大学によって異なり、基本的に新入生を援助することに変わりはないが、オリター自身の考えや大学側の方針によって変化する。大学という新しい環境下で不安を覚える新入生のために、まず新入生と仲良くなることから始めていくことが多い。履修相談や勉強のサポートなど、大学のオリターによって活動が広がったり、より専門的であったりする。新しい環境に置かれとまどうことが多く、特に、下宿を始める、友達がいない大学に進学したなど、新入生は精神的に不安定になる。それを解決するのがオリターであるが、オリターの新入生に与える影響力は非常に大きく、逆にオリターが新入生に好ましくない存在となることがある。オリターに求められる知識、問題解決能力、人間性や、最も問われることとなる責任意識は、その大学のオリターがどこまで活動範囲を広げているかによるが、非常に大きいものになる。全てのオリターがその能力を持っているとは限らず、オリターになるための審査、あるいは研修がある大学がほとんどではあるが、能力のないオリターが新入生と接することもありうる。また、オリターは新入生に大きな影響を与えることから、特定のサークルなどへの勧誘を目的としてオリターになったり、ただ交友関係を広げたりすることを動機としてオリターとなるなど、新歓期は特定の新入生とのみ関わりを持つ、特定の団体への勧誘を行うなどに終始し、本来のオリターとしての活動をしないなどの行動が問題視されている。青山学院大学 / 高知大学 / 京都橘大学 / 京都文教大学 / 東京大学 / 東京工業大学 / 東京経済大学 / 千葉大学 / 長野大学 / 名古屋市立大学 / 一橋大学 / 福島大学 / 法政大学 / 松山大学 / 立命館大学 / 龍谷大学など
出典:wikipedia
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