ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番ハ短調作品37は、1800年の作。1803年4月5日にウィーンのアン・デア・ウィーン劇場において作曲者自身の演奏で初演された。ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中、唯一の短調である(それ以外は全て長調)。ハ短調は作曲者の特徴を象徴しており、弦楽四重奏曲第4番、交響曲第5番、ヴァイオリンソナタ第7番などと同様に英雄的・悲愴感ある曲想で名高い。同じ調性のモーツァルトの「ピアノ協奏曲第24番」の影響が指摘されている。初演は自筆譜が乱筆で判読し難かったこと、演奏会自体が慈善事業という別目的のもので作者の大作を迎える空気がなかったことなどから反響は鈍かった。しかし雄渾な主題がすぐに評価され、現代ではピアニストの主要レパートリーとして有名である。独奏ピアノ、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニ、弦五部古典的な協奏曲によくみられる形の3楽章構成である。シャルル=ヴァランタン・アルカンは、この曲の第1楽章をピアノ独奏用に編曲している。この編曲の白眉はカデンツァで、全曲の4分の1以上を占める。このカデンツァでは、作曲者の交響曲第5番第4楽章の第1主題(C-E-G-F-E-D-C-D-C)と、この協奏曲の第1楽章のテーマが組み合わされるが、これは両者が酷似しているためと考えられる。マルカンドレ・アムランらが演奏している。楽譜はIMSLPのから入手できる。
出典:wikipedia
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