『伝説のスタフィー2』(でんせつのスタフィーツー)は、トーセ開発、任天堂発売のゲームボーイアドバンス用アクションゲームである。前作『伝説のスタフィー』に引き続き、雲の上の国テンカイの王子スタフィーがワルモノたちを倒すストーリー。前作の流れをかなりの部分で踏襲しつつ、一部を強化発展させた内容で、前者はグラフィックや敵・仲間キャラクターの多くがそのまま使われている点、後者はスタフィーが使えるアクションの追加や仕掛けの高度化といった形で現れている。多彩なキャラクターは前作以上の人数を数えるが、重要人物だったロブじいさん、キョロスケをはじめ、かなりの面々が継続出演しているので、グラフィックの一貫性と合わせて前作の延長版といった趣がある。「ふしぎなツボ」からよみがえった悪者オーグラは、スタフィーとキョロスケの奮闘によって再びツボに封印され、テンカイに平和が戻った。それから数年後、オーグラはなんとか脱出の手立てがないか考えるうち、ある方法を思いつく。自ら子供を産み、それに嵐を起こさせてツボを出るというものだった。オーグラの生んだ10人の子供たちはプチオーグラと名付けられ、ツボの小さな口から出ると、あっという間に嵐をもたらし、父親の入ったツボを転がして脱出させる。自由になったオーグラはスタフィーらの前に現れ、その母親である王妃ママスタをさらっていく。泣きながらオーグラを追って走るスタフィーだが追いつけず、テンカイから飛び降りようとするところをキョロスケに止められるも、勢い余ってふたりとも下へ落ちてしまう。前作同様、スタフィーを操作して進む面クリア型サイドビューアクションゲーム。スクロール方向は横であることが多いが、縦や縦横両方の場合もある。歩きや泳ぎ、スピンアタックを駆使することになるが、敵に接触したり、攻撃を受けたりすると1ダメージになる。スタフィーの元気(ライフ)は最大5で、これはハートの形で表現されている。ステージ各地に置かれた「しんじゅ」を5個取れば、減った元気を回復することができる。大きなしんじゅは5個分の価値があるので、取れば必ず1つ元気を回復できることになる。またしんじゅは回復に使っても減少せず、右下の「トータル」部に4ケタまで累積し、後述の「ラブリーのおみせ」でグッズやしゃしんを買うために使うことができる。ライフ制が採用されており、元気が0になるとかならずゲームオーバーとなる。「つづける」を選ぶと前回マーメイドに触れた場所か、触れていなければステージの最初からやり直すことになる(そこからゲームオーバーまでに集めたしんじゅは消え、再び集め直さなければならない)。「やめる」を選ぶとタイトル画面に戻る。強制スクロールステージで壁に挟まれたり、穴に落ちて画面外へ行ったりというような、スタフィーが死亡したかに見える状況でも、1ライフのダメージで部屋の最初に戻されるだけで済む。ディレクターの田島梓は「ライトユーザーや10歳以下のお子さん」が対象と語る。そのため難易度はそれほど高くないステージが多く、キャラクターの可愛らしさを前面に押し出したスタイルとなっている。また、家族愛を描いた場面がいくつかある点も特徴。前作同様、基本的に「死」の概念が存在しない点はそのひとつの表れといえる。倒したザコ敵は消えてしまうが、しばらく離れると復活している。ボス敵も倒した時こそ消滅していくアニメーションが出るが、後で来ると何事もなかったかのように同じ場所におり、また勝負を仕掛けてくる。スタフィー自身も、ゲームオーバー時にコミカルな演出がなされるだけで、暗い印象をプレイヤーに与えるようなものではない。前回同様、ステージ中のマーメイドに触れることによるセーブのほか、スタートボタンでポーズを掛けた状態で電源を切るといわゆる「中断セーブ」ができ、次回はそこからゲームが再開される機能がある(あくまで中断なので再開するとそのデータは消える)。ステージ攻略中においてもある程度自由な中断・再開機能が保障されている点は大きい。また後述のように、前作と違う点として、短いステージを各個巡っていく形が採られている。ステージクリアはマーメードと同様(つまりセーブ&回復)の効果を持つので、実質的なマーメイドの増加であるだけでなく、場面を細かく切り替え、進行のテンポを改良し、さらに各ステージごとに手に入るグッズのおかげで達成感も増している。プレイヤーが自分の居場所や現在のシナリオ展開を忘れてしまったり、迷ったり、倦怠感を催したり、疲労したりする可能性が下がっている。こうしたことから、携帯機ゲームとしての利便性は高い。ラブリーが「はじまりの海」で開いているお店。スタフィーが身に着けられるグッズや、仲間たちのしゃしんを売っており、購入にはしんじゅが必要。商品をすべて買い占めると、次の入荷までしんじゅを集めながら待つことになる。前作との大きな違いが、ステージのゴール地点に設置された宝箱から得られる「グッズ」である。グッズは「きるもの」と「アクセサリー」の2種類に分かれており、ポーズ画面から行けるグッズがめんで1つずつ身に着けることができる。ここで身に着けたグッズにかかわらず、通常のプレイにおけるスタフィーは裸のままである。そのため、完全におまけの着せ替えモードといってよい。グッズはオーソドックスなものからギャグ、時代劇風、さらにはいわゆる女装用のものまで幅広く用意されている。前作同様、エンディング後に別の目的でもう一度各ステージを巡るという「2周目」が用意されている。1-1から固定順でクリアしていく1周目と異なり、自由に攻略ステージを選ぶことができる。さらにどのステージも最初から1周目で解いたほとんどの仕掛けが、最初から解除された状態になっており、ゴールに直行できるが、代わりに敵やトゲなどの仕掛けが激増しており、難易度は跳ね上がっている。1周目で仕掛けを解くために行ったエリアに寄り道をすると、大量のしんじゅが置かれていることが多い。2周目にならなければ行けないステージや、1周目で通過したものでも2周目専用のルートが用意されている場所がある。今回は、条件に応じて攻略可能なステージが増えていくようになった。なお、「乗り物」の項で解説した「 - 改」など進化版ののりものは、この2周目にならなければ使うことができない。前作同様バグがあり、落下トゲ天井のステージで元気1のスタフィーが敵に触れた直後に天井に当たるとフリーズする現象や、ステージ3-3で兄妹ガメを捕まえた後スタフィーが驚いた顔のまま固定される(移動やスピンアタック等は通常と同じように可能)ことがある。発売された2003年の売り上げは推定29万8967本。水中と地上で操作方法が大きく変わる点は前作同様である。共通点のあと、両方の場合を分けて記す。本作からしゃがむアクションが追加された。前作に引き続き、のりものが多数登場する。共通しているものや、内容が似通っているが名前や外見が異なるものがある。どれもストーリー中に会う仲間から対応するものがもらえ、4系統存在する。条件を満たすと、各系統の改良版を使えるようになる。乗り物を使って突破する部屋は各ステージに点在しており、入口そばにある乗り物に触れ搭乗すると、通常とは異なる操作で進む特殊な「乗り物ステージ」と呼ぶべきシーンが始まり、ゴールにある扉に入ればクリアとなる。敵やトゲに接触したり、穴に落ちたりすると1ダメージを受け、乗り物ステージの最初からやり直すことになるが、代わりに大量のしんじゅが配置されていることもあるので、上手く操作すれば大きな収穫を得ることもできる。乗り物ステージでは専用の敵が多く現れる。大きな一つのステージで冒険が繰り広げられた前作と異なり、いくつかの小さなステージが集まって大きなステージがつくられている。たとえば最初のステージは今回、前作ともに「ロブのどうくつ」という名前だが、前作は巨大などうくつの中でいくつも仕掛けを解き、最終地点に到達すればクリア、という形になっている。それに対し、今回はまずステージ1-1をクリアし、次に1-2、1-3と進み、1-4にいるボスを倒すことではじめて「ロブのどうくつ」を抜けられ、次のステージに行ける。短いステージが並列的に繰り返されるので、プレイヤーが自分のいる場所や進行中のシナリオをわからなくなったり、倦怠感をもよおしたりする危険は、前作と比べ減っている。
出典:wikipedia
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