『平清盛』(たいらのきよもり)は、1992年1月1日にTBSで放映されたTBS大型時代劇スペシャルである。TBS新春大型時代劇スペシャル第7弾。武士の台頭が貴族社会を大きく揺るがし、やがて武家政権へと移り変わっていく動乱の平安末期。平家の頭領・平清盛が拮抗する源氏との戦いに勝利し、天下を握るまでの半生をドラマ化。瀬戸内海の海賊退治で名を上げた平清盛の青年時代から、平家と源氏の対決、そして貴族社会の終結や福原遷都までの歴史の断片を壮大なスケールと豪華キャストで描く。主人公・平清盛を演じるのは今作がTBSドラマ初出演となった松平健。穏やかなセリフ回しや優雅な所作で清盛を演じる。端役で当時二十代の坂上忍、渡部篤郎らが出演している。シリーズの他の作品同様、フィクションが多く織り込まれた作品となっている。例えば、ドラマでは保元の乱(保元元年)後に清盛の父・忠盛が死去しているが、その際にナレーションで『仁平3年、平忠盛は平家一門の未来を清盛に託し息を引き取った』と語られている。すなわち史実では忠盛は仁平3年に死去しているにもかかわらず、それを保元の乱後に持ってきており、時期が逆転している(保元元年は1156年、仁平3年は1153年)。ナレーションを含めて支離滅裂な脚本・演出であった。また保元の乱は、忠盛がまだ生きていただけでなく、なぜか藤原頼長の屋敷と六波羅が舞台になっていたり、義朝が最初は頼長陣営にいて途中で清盛陣営に鞍替えしたり、清盛が頼長の屋敷で大立ち回りし、頼長を直接成敗したりと、松平が長年主演を務めた痛快ものさながらに描かれている。保元の乱後、六条河原にて斬首されたのは平忠正のほか藤原教長となっており、斬った首を兵士が川で洗い、その首を引っさげて行軍するなど、正月放送の時代劇としては異色の演出であった。また平治の乱では平重盛と源義平が一騎討ちして義平が敗死、義朝も平家軍が放った矢を受けて敗死するなど、史実とは異なる。平清盛は、父・忠盛とともに、瀬戸内の海賊討伐のために軍船を進めている途中、濃霧の中で漂流していた厳島神社の巫女・阿矢を救う。阿矢の案内で清盛らは海賊・赤牛八兵衛の島を急襲し、彼らを撃退するとともに多くの金銀財宝を手にする。都に帰った清盛は、左大臣・藤原頼長に海賊討伐を報告。戦で得た全ての財宝を朝廷に献上した。時の帝は崇徳天皇だったが、実権は前帝・鳥羽法皇の手にあった。鳥羽法皇は政争に平家の力を借りたかったのだが、平家の台頭を恐れた公卿たちはこぞって反対した。やがて清盛は検非違使に任ぜられ、都の治安維持にあたったが、僧兵たちにしばしば命を狙われる。ある夜、清盛は危ういところを一人の騎馬武者に助けられる。それが、源氏の嫡男・源義朝との出会いだった…。
出典:wikipedia
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