『小組曲』(しょうくみきょく、"Petite suite")は、クロード・ドビュッシー作曲のピアノ4手連弾のための組曲。後にアンリ・ビュッセルによって管弦楽曲に編曲されている。1888年から1889年にかけてピアノ連弾曲として作曲され、1889年にドビュッシー自身を一方の奏者として初演が行われた。ただし、この時点での曲の評価は決して高いものではなかった。その後、ドビュッシーの友人であったアンリ・ビュッセルの手により、管弦楽用の編曲がなされた(正確な時期は不明であるが、1907年頃とされる)。この編曲は、『牧神の午後への前奏曲』や『海』など同時期のドビュッシーの作品に見られる技法が取り入れられており、これによって『小組曲』は多くの人々に知れ渡ることとなった。(金管楽器は基本的に弱音器を使用)全体としては小規模な編成となっているが、打楽器が多いことが特筆される。約12~14分。全ての楽章において、主部と好対照を成す中間部を持つ三部形式 (A-B-A'-Coda) で書かれている。各楽章には副題が付されており、「印象主義」の萌芽も感じ取れる他、ポール・ヴェルレーヌの詩集「艶なる宴」からインスパイアされた部分もある。印象主義独特の曖昧な雰囲気を持つ曲が多いドビュッシーの作品において、『小組曲』の各楽章はいずれも平易で理解しやすい作風が特徴で、近年ではイージーリスニング風に編曲されるなど、多くの人々に親しまれている。
出典:wikipedia
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