『狂気のプロフィール』(『About Face』)は、ピンク・フロイドのギタリスト/ヴォーカリストのデヴィッド・ギルモアが1984年に発表したソロ・アルバム。全英29位、全米32位を記録した。本作は前作『デヴィッド・ギルモア』(1978年)と比べると、かなり音楽的、商業的な成功を意識した作りになっている。本作のレコーディングに当たっては、多彩なゲストが招かれている。プロデュースはギルモアと、ピンク・フロイドの『ザ・ウォール』で一緒に作業をしたボブ・エズリンが行い、TOTOのジェフ・ポーカロ(ドラムス)、ピノ・パラディーノ(ベース)、スティーヴ・ウィンウッド、ジョン・ロード(キーボード)も参加している。また、ピート・タウンゼントも3曲詞を書き下ろし、2曲が採用されている。今回のソロ活動に関してギルモアは「ピンク・フロイドなしでやっていけるかどうか、それを知るためにこのレコードを出し、ツアーをやっている」と語っている。アルバムのプロモーションのために、ピンク・フロイドのポリシーとは全く対照的にマスコミに対してあらゆるインタビューにはほとんど応じ、MTVにもインタビューのほかにミュージック・ビデオを提供している。コンサートツアーは1984年3月から6月にかけて、ヨーロッパを跨り、北米を駆けた大掛かりなツアーを行った。1984年4月30日のイギリスのハマースミス公演では、ニック・メイスンとロイ・ハーパーがゲスト出演もしている。この模様は、日本未発売のビデオ[David Gilmour]に収録されている。但し、この翌日のバーミンガム公演ではわずかに200人程度しか観客が集められなかった。このことからも、必ずしもコンサートツアーが成功したとは言いがたかったが、アメリカにおいては、MTVでプロモーションしたことが幸いし、どうにかコンサートは黒字になったという。ギルモアがこのソロ活動をしたちょうど同じ時期に、ロジャー・ウォーターズもやはりソロアルバム『ヒッチハイクの賛否両論』を発表し、それに伴うコンサートツアーも行っているが、そのアルバムならびにコンサートの売り上げはギルモアと同様か若干下回る程度で、あまり芳しいものではなかった。※ピート・タウンゼントによる作詞このアルバムから「ブルー・ライト」がシングル・カットされている。
出典:wikipedia
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