ティンカー・ベル(Tinker Bell)は、イギリス、スコットランドの作家ジェームス・マシュー・バリーの戯曲『ケンシントン公園のピーター・パン』、小説『ピーター・パンとウェンディ』などに登場する妖精である(英語では「フェアリー」ではなく「ピクシー」)。彼女の妖精の粉を浴び、信じる心を持てば空を飛ぶ事が出来る。愛称はティンク。映画『フック』(1991年、アメリカ映画)で主人公ピーター・バニングがネバーランドの隠れ家(首吊り人の木)の中で思い出に浸るシーンの中で、ピーター・パンとティンカー・ベルが初めて出逢うエピソードが描かれている。今から数十年前、ケンジントン公園でピーターの母親は知人の女性とふたりで自分の子供の将来について語り合っていた。公園の木のそばに止めてある黒の乳母車の中には白いクッションとおくるみ、敷布団がおさめられていた。そこに茶色のクマのぬいぐるみ「タディ」(Teddy bear "Taddei")と、その近くに後に「ピーター・パン」と名乗る白のベビードレスにカバーオール、ベビーシューズを履いた格好をした生後7日目の赤ちゃん(Baby "Peter Banning")が寝かされていた。天気は悪くなり風も強くなったが母親は気づかずに話に夢中になり、乳母車は強風によって少しずつ揺れ動いていた。やがて乳母車は急な坂道を猛スピードで転がって行き、怯える赤ちゃんを乗せて広場から公園、市街地、人気のない森林の広場まで転がっていった。その後、乳母車は森林の奥の円形の石畳の段差にぶつかって横倒しになり、赤ちゃんはクマのぬいぐるみ「タディ」とともに乳母車の外に放り出され、石畳に強く叩きつけられ転がり落ちてしまった。数時間後..、夜になって雨が降り続く中、森林の奥の広場には誰ひとり来ることなく母親さえも探しに来ることもなかった。円形の石畳の真ん中では赤ちゃんが石畳に強く叩きつけられた痛さと、誰一人も見つけに来てくれない寂しさで、雨でびしょ濡れになりながら仰向けのまま両手両足をバタバタしながら長時間大声で涙や鼻水を垂らして泣きわめいていた。その直後にネバーランド、ピクシー・ホロウからメインランド(人間の世界)にお忍びで来た妖精ティンカー・ベルは、公園にある森林の奥の広場で円形の石畳の真ん中で両手両足をバタバタしながら大声で泣きわめいている赤ちゃんを見つけ、泣きやまそうとして近くをひたすら飛び回ったり、枯葉一枚拾って傘代わりに赤ちゃんの顔の上に当てて雨から守るなどをして寂しさを紛らわせていた。そして赤ちゃんの顔をじっと見つめ、身体に妖精の粉を降りかけたあと、さっきまで泣き叫んでいた赤ちゃんの顔が笑みを浮かび上がっていた。雨も止み、ティンカー・ベルはクマのぬいぐるみ「タディ」を持っている赤ちゃんの右手をつかみ、夜空の向こうにあるネバーランドへ連れて飛んで行った。という設定で描かれていた。劇中ではピーター・パンの「楽しい思い出」よりも「悲しい思い出」のほうが多くが語られる中、生後7日目の赤ちゃん「ピーター・パン」が初めてネバーランドに来たときから5、6歳児に成長してからメインランド(人間の世界)に戻って両親の元に会いに行くまでの間のエピソードまでは描かれていない。おそらく初めてネバーランドに来たときは生後7日目の赤ちゃんの姿のままであり、歩行も出来ず、会話能力もなく笑うか泣くことしかできない状態であった。ロンドンから2時間45分かけてネバーランド上空を飛んでいる途中で赤ちゃんが手を離してしまい、それと同時に妖精の粉の効果が切れ落下してしまった。ティンカー・ベルはそれに気づき慌てて赤ちゃんを探し回るがなかなか見つけることはできなかった。一方、赤ちゃんは見知らぬ土地に落下し、仰向けの状態のまま大声で泣きわめいていた。その直後にネバーランドに住む子供たちが泣きわめく赤ちゃんの周りに次々と群がってきてじっと眺め、一人の少年が赤ちゃんを抱き抱え、泣きやませた後に小屋に連れて行き、汚れたベビードレスにカバーオール、ベビーシューズを脱がし、赤ちゃんの身体を洗うついでに洗濯していた。洗濯物を乾かした後、赤ちゃんに綺麗になった白のベビードレスにカバーオールを着せベビーシューズを履かせ、頭に白のベビーボンネットをかぶせた後は敷布団が敷かれている揺り籠に入れ、毛布をかけた後に赤ちゃんの隣にクマのぬいぐるみ「タディ」も入れてぐっすり寝かしつけた。後にティンカー・ベルもやっと見つけることができ、その後はネバーランドに住む子供たちがしばらくの間、赤ちゃんの育児や世話などすると聞いてようやく安心した。しかしそれも束の間、中には疎ましく感じる子供も何人かいて、ティンカー・ベルの知らないところで赤ちゃんに対する執拗なイジメがはじまっていた。その日から子どもたちは、ティンカー・ベルの知らないところで赤ちゃんに対してイジメを行うようになっていた。叩いたり抓ったりして泣かすのはもちろんのこと、食事の時に赤ちゃんにミルクや食事を与えなかったり、寝ている揺り籠に虫やゴミなど入れたり、クマのぬいぐるみ「タディ」と一緒に射的の的にして当てたり、大木の枝にひっかけてつるしたままにして置き去りにしていた。挙句の果てにはトロッコや歩行器に乗せたまま投げ飛ばして大木や地面に叩きつけたり、沼や池に落とすなどしていた。酷い時は、海で二隻の木造の船に乗り、沖まで出て競争や海賊ごっこなどが毎回行われ、船の船首の舳先にはチームごとに船首像の代わりになる人形を取り付けていた。一隻の船にはクマのぬいぐるみ「タディ」、もう一隻の船には人形ではなく、生後7日位の赤ちゃんが船首像代わりとして舳先(へさき)に取り付けられ、競争の時は子供たちはがむしゃらにオールを漕ぎ、沖にある岩島まで漕ぎまくっていた。赤ちゃんは舳先で大声で泣きわめき、よだれをたらしたり失禁してベビードレス、カバーオールを汚していた。それに気づいた子どもたちは「タディ」と赤ちゃんのロープを緩め、いったん沖まで漕いだ後、船尾側に向いて船を砂浜に向けて激しく漕いでいた。途中でロープが解け、「タディ」と赤ちゃんが海に落ちても振り向くことなく砂浜まで漕ぎ続けた。 そんな中、海の中で楽しく泳いでいる人魚が海上を見上げた時に、「タディ」と赤ちゃんが落下してきた。赤ちゃんは海中で溺れながらもがき苦しみ、近くにいた人魚が赤ちゃんに人工呼吸をして命を取り留めた。人魚は海上に上がり、クマのぬいぐるみ「タディ」と一緒に赤ちゃんを砂浜まで泳いで連れて行ったが、そこには誰ひとりいなかった。生後7日位の赤ちゃんにとっては相当辛く、ごはんをたべさせてもらえないのはもちろん、打撲などのけがをさせられるうえにクマのぬいぐるみ「タディ」や白のベビードレス、カバーオール、ベビーボンネットまでも汚され、しだいイジメもエスカレートし、あまりの苦痛に大声で涙を流しながら泣きわめく日々が続いていた。次の日、子供たちは赤ちゃんをクマのぬいぐるみ「タディ」と一緒にして紐で縛ってボール代わりにしてキャッチボールの要領で投げ飛ばしていた。それでも赤ちゃんが泣きわめいているのもお構いなく遠くへ投げ飛ばしていた。その時、赤ちゃんが地面に落下し泣きだした瞬間を見ていたティンカー・ベルは激怒し、生後7日目位の赤ちゃんに対してイジメを行った子供たち全員に襲いかかり、ケガはもちろんのことイジメが出来ないように完膚無きまでに叩きまくり、大声で泣きわめくまで酷いお仕置きを行っていた。お仕置きが終わった後、ティンカー・ベルは赤ちゃんの紐をほどきケガの治療を行い、クマのぬいぐるみ「タディ」もまんべんなく綺麗にした。この後、ティンカー・ベルは大粒の涙を流しながら赤ちゃんの身体に抱きつき、お互いに大声で泣き続けた。後日、ティンカー・ベルは赤ん坊を妖精の里ピクシー・ホロウに連れていくことを決意し、白い毛布に赤ちゃんとタディを乗せ、風呂敷を包むようにして運んでいき、他の妖精の反対を押し切り母親代わりに妖精の里で育児に励むこととなった。生後7日位の赤ちゃん「ピーター」に対してイジメを行った子供たちのその後は、海賊に身を落とし悪行三昧の日々を送っている。と想定される。髪の毛はブロンドで、おだんごにしていて、緑色のミニワンピースを着用している。背中には妖精の羽が生えており、パフのついたヒール靴を履いている。体が光っている。怒ると赤い光が出る。2009年には、国連名誉緑化大使に任命された。台詞がないキャラクターだったが『ティンカー・ベル (映画)』で台詞が付いた。本作では新しく産まれた妖精。儀式で「もの作り」の才能があると判断されるが、地味な裏方作業である「もの作り」に不満を抱く。ピーター・パンのパートナーの妖精。具体的にセリフがあるわけではないが、少なくともピーターやロストボーイたちには彼女の言葉がわかるようだ。ピーター・パンに対し恋心を抱いているらしく、ピーターに近づく女性(とくにウェンディ)には容赦なく攻撃し、時には殺害しようとすることも厭わない。その激しい嫉妬心をフック船長に利用され、隠れ家の場所を聞き出されてしまう。粉を振りまきながら飛んでおり、この粉を浴びると空を飛ぶことができるようになる。本作ではウェンディらの他、庭につながれていたナナや海賊船も彼女の粉の効果で飛翔するなど、粉自体が飛翔能力を与えるかのような描写がなされているが、次作である2で彼女の粉を浴びただけでは飛べない(信じる心も必要)ということが明かされた(海賊船などの無機物の場合はこの限りでない可能性もあり)。フック船長の船に捕まった後、ピーターパンには手を出さない事を条件に隠れ家の場所を教えた。服装は服の色が黄色のミニワンピースを着る。ツインテールをしている。ウェンディを助けるため毒入りケーキを花瓶の中へ放り込んだ描写がある。青緑色の髪でオレンジのドレスを着ている。赤い髪でピンクのドレスを着ている。1時間枠での初回放送版ことスペシャル放送版(後の第1話と第2話)で、ウェンディがピーター・パンにキスをした事をきっかけに嫉妬する。21話でピーター・パンを救おうとして、自分の秘めた力を開放して命を落としかけたが、23話で一命をとりとめた。25話でウェンディと和解した。金髪で、赤いレオタードを着ている。茶髪のロングヘアーで、ピンクのドレスを着ている。映画 『フック』(1991年、アメリカ映画)では茶色のドレスを着ていて、ウェーブヘアーをしている。映画 『ピーター・パン』(2003年、米・英・豪合作映画)では、葉っぱで出来たドレスを着ている。※テレビ番組『トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~』で紹介された内容。『ピーター・パン_(キャラクター)#トリビアの泉版』を参照。外見は世界名作ファンタジー版と同じである。ディズニー版同じ姿をしているが、全体的にアレンジされている。
出典:wikipedia
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