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ヨハン・ベリンガー

ヨハン・ベリンガー(Johann Bartholomew Adam Beringer、1670年? - 1740年)はヴュルツブルク大学の医学教授・博物学者であったが、学者としての業績よりも18世紀に起こった化石贋作事件の被害者として知られている。ベリンガーは、その尊大な態度に腹を立てた同僚 2人の悪意ある悪戯に騙された。地理と代数学の教授J・イグナッツ・ロデリックと大学の司書ヨハン・エックハルトは石灰岩を細工してトカゲや鳥、カエル、ハチ、カタツムリ、巣を張ったクモなどの化石に似せ、さらには尾を引く彗星、三日月や顔のある太陽が輝く様子、ヤハウェを表す「YHWH」をラテン文字やアラビア文字、ヘブライ文字で刻んだ化石までも作り、ベリンガーがよく化石採集に訪れていた近郊のアイフェルシュタットの山中に埋めておいた。化石の起源について当時は生物の痕跡か無機的な作用によるものかで決着がついていなかったため、これらの「大発見」をベリンガーは本物と信じ込み、21点の図版で紹介した『リトグラフィエ・ヴィルセブルゲンシス "Lithographiæ Wirceburgensis"』(ヴュルツブルクのリトグラフ)なる著作を発表した。もっともベリンガーは独自の解釈については石のうち少数が生物の遺骸に由来するものだろうとし、あとの大部分は人々の信仰心を試すための「神の気まぐれないたずら」などとするに留め、考えられる他の可能性も提示しておくなど当時それなりに(贋物ではあったものの)厳密で科学的な検証を行っていた。有史以前の異教者たちによる彫刻とする説は、神の名を知っているはずがないとして退けている。本の出版以前から批判も寄せられており、著書の中では「これらの輪郭は、とくに昆虫のものは確かに石の寸法にあまりにもぴったりと収まっていて、非常に注意深い彫刻家の手になるものだと言いたくなるのも無理はなく」、「鑿の痕だという明白な証拠を示しているようにも思われ」「鑿さばきを誤った痕を見つけたとか、いくつかはどう見ても紛い物だと主張するのももっともである」などと述べているが、こうした証拠も鑿が神の手によって振るわれたことをより強く確信させたにすぎなかった。一方、2人は悪戯の度が過ぎて収拾がつかなくなったと見るや実際に偽造してみせた石を送ってよこしたり、偽造の方法まで明かして師に警告していたが、ベリンガーはこれを手柄を貶めるための中傷と考えて取り合わなかった。1934年に見つかった公文書記録によるとベリンガーの名誉毀損の訴えに対して1726年4月に聴聞会の場が持たれ、2人はベリンガーが「我々に対しあまりにも横柄で見下した態度をとった」ため、確かにベリンガーを陥れようとしたと述べている。判決は残っていないが双方とも名誉が傷つけられただろうことが想像され、ロデリックはヴュルツブルクを離れざるをえなくなり、エックハルトも司書の地位を失った。また教訓話としてベリンガーは自分の名前がヘブライ文字で刻まれた石を見て贋作に気づいたとか、著作を買い戻そうとして貧困に陥ったなどの説も広く流布しているがいずれも証拠はなく、ベリンガーはその後も教職を続け1740年に亡くなっている。著作は死後の1767年に第2版が出版され、石は「リューゲンシュタイン」(lying stones、贋作化石)として有名になり、現存するいくつかがオックスフォード大学自然史博物館に収められている。スティーヴン・ジェイ・グールド 『マラケシュの贋化石 - 進化論の回廊をさまよう科学者たち(上)』 渡辺政隆訳、早川書房、2005年、255頁。

出典:wikipedia

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