『蠅声の王』(さばえのおう)とは2006年4月28日にLost Scriptから発売された18禁アドベンチャーゲームである。初回版にはオリジナル六面ダイス2個・記述用ステータスシート封入。本作はゲームブランド「Lost Script」のデビュー作。「デジタライズド・ゲームブック」と銘打たれたジャンル通り、良くも悪くも『ゲームブック』を忠実にデジタルゲーム化したかような作品となっている。その一風変わったゲーム性が評価され、『美少女ゲームアワード2006』にてニュージャンル賞を受賞した。物語全体が???個のパラグラフ(段落)に分けられ、それぞれに1~???の番号がふられている。「1」からゲームが始まり、プレイヤーは各章末の選択肢で指定されたパラグラフへと移動しながらテキストを読み進めていく。と言うのが基本的なプレイスタイルだがその移動法は画面上の「スフィア」という球体にプレイヤーが自分でパラグラフ番号を入力する方法なため、選択肢を無視して好きなパラグラフへ移動することができる(100と入力すれば状況に関係なく第100章に飛べる)。つまり、エンディングのパラグラフ番号さえ知っていれば途中を飛ばしていきなりエンディングに行くことも可能である。戦闘やイベントなどで結果判定を行う際は、画面上の「デジタルダイス」(または同梱の六面ダイス等)を振って結果を求める。しかしダイスを振って出た結果は自己申告で入力するシステムの為、何度も振り直したり、結果を偽証(1が出たのに6と入力等)したり、そもそもダイスを振らずに好きな数字を入力したりすることができる。正直にダイスの出目に従うかどうかはプレイヤーの自由。ステータスやアイテム個数の記録なども自分で行う(ゲーム内部ではこれらの数値が自動処理されない)。例えば敵から3のダメージを受けたことになった場合、現HPから3を引いた数をプレイヤー自身が紙に書き留めるなどして記録することになる(つまりこれも自己申告のため、ダメージ自体なかったことにもできる)。また持っていないアイテムを使用することも可能である(たとえ見たことも聞いたことの無いような物でも)。このように、プレイヤーの意思次第で正当なプレイも“ズルい”遊び方もできる点も実際のゲームブックと同様になっている。ちなみにズルをすることはメーカー公認である。そのため搭載予定だったアイテムやステータスの自動処理(あくまでもプレイヤーの手間を省くためであり、判定は一切行わない)を、ズルした場合にどうしても不具合が出ると言う理由で廃止したとメーカーは語っている。ちなみにこれまでもフリーウェア等でゲームブックを意識した物は作られていたが、いずれも文章表現や戦闘システムがゲームブック的と言うだけで判定はすべてコンピューターが行っていた(改造でもしない限りズルは不可能)。
出典:wikipedia
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