フールファイブ()は、日本の政治用語のひとつ。第1次安倍内閣で安倍晋三総理の官邸スタッフだった次の5名をさした(肩書きはいずれも当時のもの):同じようなニュアンスで、官邸五奉行(かんていごぶぎょう)、官邸ファイブ、少年官邸団(しょうねんかんていだん)などいったものもあった。政権の中枢に居ながら、政権を迷走させ政局を混乱させた張本人としてその名があがったもので、安倍内閣の官邸主導型の政権運営に不満を抱く永田町や霞が関の官僚の間にいつしか広まった。フールファイブは直訳で「五人の愚か者」。ムード歌謡で昭和40年代から平成のはじめまで人気があった歌謡グループ「内山田洋とクール・ファイブ」の名称に引っかけたものである。第1次安倍改造内閣で、塩崎・下村・世耕の3名は内閣官房長官・内閣官房副長官・内閣総理大臣補佐官をそれぞれ離任した。このため内閣改造後はフールファイブは実質的に解消されたが、的場・井上の2名は官邸常駐スタッフとして約1か月後に安倍が病気を理由に退陣するまでその任にあった。参議院議員山本一太は自身のブログで「安倍官邸を動かす5人のうちの1人に数えられるなんて『光栄な話』ではないか?! 怯むな、官邸ファイブ!!」と応援を記している。参議院議員鴻池祥肇は、第21回参議院選挙の日程を変更してでも第166回通常国会の会期延長を求める安倍内閣の官邸スタッフについて、「日程的には100%不可能な法案を無理に参院へ送って成立をさせよ、その為には『参院選挙』の日程も変更してでもとは…」と、呆れている。さらに、官邸スタッフに対し「苦労知らずの『仲良し官邸団』の諸君よ。参院は官邸の下請けと違うんやで」と厳しく批判している。衆議院議員平沼赳夫は、第21回参議院選挙で自由民主党が大敗した後に執筆した論文の中で「官房長官、副長官から、首相補佐官まで『仲良しクラブ』で固めたために、『少年官邸団』という有様になってしまった」と指摘したうえで、「『少年探偵団』には、明智小五郎を助ける小林少年がいたけれど、『少年官邸団』にはそれすら存在しない」と皮肉っており、「安倍総理の第一の失敗は、人事」と断言している。フールファイブの5名のうち、国会議員だった3名は、2012年(平成24年)12月26日に発足した第2次安倍内閣以降、安倍政権において再び要職を担っている。一方、官僚だった2名の方は第1次安倍政権が終わった時点でともに退官したが、その後の進退は異なるものとなった。
出典:wikipedia
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