電力所前仮乗降場（でんりょくしょまえかりじょうこうじょう）は、かつて北海道河東郡上士幌町にあった、日本国有鉄道（国鉄）士幌線の仮乗降場。1987年に路線の廃止に伴い廃駅となった。単式ホーム1面1線を有する無人駅であった。黒石平には糠平ダムと糠平発電所に関連した住宅があったが、この住宅付近の線路には勾配があり、やや離れた場所に黒石平駅が設置された。しかし、これら住宅への利用者の便を図るため、列車の出発に支障のない下り勾配方（帯広方）へ向かう列車に限り発着をする駅を住宅至近に設けることになり、設置されたのが当仮乗降場である。そのため、停車するのは帯広方面行きのみで、糠平方面行きは全て通過（代わりに黒石平駅へ停車）していた。ただし、全国版の時刻表では仮乗降場の記載は省略されており、上下列車とも黒石平駅に停車するように記載されていた。糠平ダム開発の電力所関係の家族が主な利用客であったが、1978年に社宅が上士幌町中心部へ移転したことで、周辺は無人地帯となっていた。

出典:wikipedia