フェイト・テスタロッサ("Fate Testarossa")は、テレビアニメ作品『魔法少女リリカルなのは』シリーズに登場する架空の人物であり、同作の主人公の1人である。後にリンディ・ハラオウンの養子になり、名前がフェイト・T(テスタロッサ)・ハラオウン("Fate T. Harlaown")となる。担当声優は水樹奈々。9歳。金の髪と「寂しげな目」をしたもう1人の魔法少女。なのは同様魔導師としての才能は非凡なものがある上に、幼い頃から母の使い魔であったリニスから戦闘訓練を受けて驚異的な速度でその教えを習得。出会った当初、なのはは手も足も出なかった。高速移動からの斬撃による一撃離脱を得意とし、射撃・広範囲魔法も優れた前衛戦闘型の魔導師。一方でバリア出力の低さなど防御面に難があり、また攻撃に傾倒し過ぎるためトラップに弱い点をクロノに指摘された。魔力光は金色。魔力変換資質「電気」を保有しているため、変換プロセスを踏まずに電気を発生できる。『A's』時ではAAAクラスの魔導師。初見の印象からクールな人物と思われがちだが、本来は争いごとを嫌い心優しく、遠慮と心配の豊かな少女。母・プレシアから虐待同然の酷い仕打ちを受けながらも懸命に尽くそうとするなど、強い意志の持ち主であり、プレシアを救いたいが故に頑固な一面を持つ。また素直な性格なため、プレシアの自身への仕打ちや自身の記憶の曖昧さなどをまったく疑わずジュエルシードを集めをした。その正体はプレシアが事故で娘のアリシアを失ってから狂ったように研究していた「使い魔を超える人造生命の作成と死者蘇生の研究『プロジェクトF.A.T.E』」の前者の方の産物として生み出されたアリシアのクローンであり、その肉体に上記の成果「記憶転写」を施し、当初はアリシアの生前の記憶を持って目覚めた(そのためメモリークローンと言えるが、失敗作と判断したプレシアの手でその部分の記憶は消された)。使い魔のアルフとは「使い魔と主人」の関係を越えた深い絆で結ばれている。第1期11話のエイミィの台詞からフェイトという名前はプロジェクトFの開発コードであることも明かされている。なお誕生時から(死亡時の)アリシアと同じ年齢の肉体・記憶を持って生まれたため、フェイトとして生きた時間は外見より短いと思われる。外見年齢と脚注されているのはそのため。使用デバイスはインテリジェントデバイス「バルディッシュ」。彼女の教育係だったリニスが、フェイト専用として愛情を込め作り上げたもの。常にフェイトの傍らにあって心の支えとなるが、『A's』におけるシグナムとの戦いで中破した。後に、新機能(ベルカ式カートリッジシステム「CVK792-R」)を組み込み「バルディッシュ・アサルト」として生まれ変わった。黒ベースの服に赤黒のマントがトレードマーク。『A's』以降は左手と両足首下を装甲化した。バルディッシュの形状も死神の鎌をモチーフとしている。私服も黒を好むが白物も選ぶ傾向があるらしい。19歳。執務官。魔法術式・ミッドチルダ式/魔導師ランク・空戦S+。部隊ごとに保有出来る魔導師ランクの総計規模の関連でかけられる「能力限定」の魔力リミッターによって、なのはと同様約2.5ランク落ちている。バリアジャケットはやや軍服調の<インパルスフォーム>という形態をとっている。その他に、レオタードのような薄い装甲の高速戦用形態<真・ソニックフォーム>が存在する(A'sの時点では通常状態<ライトニングフォーム>と、高速移動形態<ソニックフォーム>があった)。幼馴染である、なのはやはやてとは今でも親友である。特になのはとは、機動六課出向中は寮のルームメイト同士。自動車を所有している。様々な事件を解決する一方でロストロギアや違法研究の捜査を行っている。また事件の犠牲となった子供たちを保護し、救うことを自らに任じており、かつての自分と似た境遇のエリオとキャロの保護者となっている。仕事振りも優秀な一流の魔導師だが、仕事を離れれば親友や子供たちに対して少々過保護なほど世話焼きな性格。それ故か無鉄砲ななのはや好戦的なシグナムらに呆れかえるなど苦労人な一面を見せた。なお、執務官であるため、なのは・はやてと異なり階級は有していないが、武装隊での階級は一尉相当とされている。プライベートでは義母リンディには「母さん」、義兄クロノには「お兄ちゃん」もしくは「クロノ」の呼称を用いる。母プレシアの指示で、ジュエルシードを集めるために使い魔のアルフを伴ってなのは達の住む世界にやってきた。当初はなのはと敵対していたが、彼女の真っ直ぐな優しさや強さに心を開いていく。終盤で自分の誕生の秘密をプレシアから暴露され、さらに自分は「いらない子」だと宣告され心を閉ざしてしまったが、アルフの呼びかけやバルディッシュの支え、そしてなのはの言葉を胸に新たな道を歩む決意をし、なのはのピンチに駆けつけた。「プレシア事件」終結後、「友達になりたい」というなのはの呼びかけにこたえるべくなのはと再会し、お互いの名前を呼び合うことで友達となった。第1期最終話エピローグからは日常で着けるリボンが細い黒のリボンから太めのピンクのリボンを着けるようになった。なのはとの再会の約束を胸に、1期の一連の出来事(PT事件)の重要参考人として裁判を受けていたが、ユーノやクロノ、リンディの働きかけで、保護観察は受けるものの(なお、保護観察官はギル・グレアム提督である)ほぼ無罪が確定。その裁判の途中に嘱託魔導師となり、またなのはやその親友のアリサ、すずかともビデオメールで交遊を重ねていた。その後、ヴィータの襲撃を受けたなのはの窮地にユーノ、アルフと共に駆け付け、戦いに加わることになる。そして、魔導師を襲撃して闇の書を蒐集するヴォルケンリッターと幾度となく衝突。その戦闘の最中、ヴォルケンリッターのリーダー格であるシグナムとは好敵手のような関係となった。そのため、事あるごとに勝負をするため、ヴィータからはシグナム共々「バトルマニア」呼ばわりされているが、シグナムとの模擬戦が好きなだけで決して好戦的というわけではない。(ただし、負けず嫌いではあるらしい)他にも運動神経が良く接近戦が多いためかフェイト役の水樹奈々やファンなどから王子様キャラだと思われがちだが実際はレヴィにセクハラをされ、真っ赤になるなどなのはよりも女の子らしい部分があり、『The MOVIE 1st』の告知の時、キャロから「守ってあげたくなるお姫様タイプ」と言われている。突然起こった事件の捜索と、時空管理局の巡行艦「アースラ」の修繕を機にリンディ、クロノ、アルフと一緒に海鳴市の高級マンション(高町家の近所にある)で新たな生活を始め、アリサ、すずかとも晴れて対面しての友達となった。その数日後、留学生という形で私立聖祥大附属小学校へ通うことになる。またPT事件後、リンディから養子縁組の申し出をされており、戸惑い保留していたものの、「闇の書」事件終結後にそれを受け入れ、「フェイト・T・ハラオウン」を名乗る。リーゼ姉妹の評価によると能力的にはクロノと完全に兄妹と言ってよいほど近いらしく、『-THE BATTLE OF ACES-』でのシグナムの見立てでは性格面でもクロノとの血縁を疑うほど似ているとされている。また、あまり登場しないが闇の欠片の彼女は、ジュエルシードを探していた頃(ヴィータシナリオ)と母親に捨てられた自身の苦悩が具現化した者が登場し、フェイト本人やクロノと対決しており、闇の欠片からも彼女の繊細さが現れている。「闇の書事件」後、小学4年生のときに時空管理局執務官候補生となり義兄クロノと同じアースラに勤務。その後、時空管理局執務官となっている。執務官試験に2度落ちており、そのことは禁句。シグナムは事あるごとに、フェイトをからかうためにそのことを引き合いに出す(但し、試験時期になのはの看病に時間を割いたために、万全の状態で試験に臨めなかった可能性が『StrikerS THE COMICS』でそれとなく記述されている)。また、自宅から聖祥大附属中学に通学している。『-THE GEARS OF DESTINY-』の描き下ろしお風呂ポスターでは、レヴィに抱きつかれ、体を触られたり、前を隠そうとしないなのはにタオルを渡すなどやや苦労人に描かれている。第23話を除く全話に登場する不動のレギュラー。ただし物語の中核が「なのはと教え子たち」に置かれているためか、前二作と比べると幾分比重が落ちている(後期OPでなのはの対として描かれるキャラもフェイトからスバルに代わっている)。そのためか模擬戦に参加することもあまり見られなくなった。なのはと共に正式に管理局に所属。訓練学校を経て義兄のクロノと同様時空管理局執務官となり、法務や事件捜査を担当している。執務官試験に2回落ちているが、なのはが負傷したことが原因になっていると思われる。新暦71年5月にシャリオ・フィニーノを希望指名し執務官補佐につけた。執務官時代にエリオとキャロを保護し、2人に対しては本当の親子のように接している。更に、ヴィヴィオと保護するなのはの後見人にもなっており、ヴィヴィオからは「もう1人のママ」と思われている(とはいえ、フェイト自身は本当の意味でヴィヴィオが「母」と慕っているのはなのはであると語っている)。教育方針は少々過保護気味で、エリオとキャロの二人が局の魔導師になったことを本心では快く思っていない。また、ヴィヴィオが転んだときに自力で立たせようとするなのはに対し、泣きそうになっているヴィヴィオの元に駆け寄って「なのはママは厳しすぎ」と評したことからも幼い子供に対しては少なからぬ過保護な面が垣間見える。一方、それらの過度の愛情がエリオ、キャロの大人びた感性や急激な成長と食い違い、深く悩む一幕もあった (StrikerS SS02)。エリオ達のような子供を保護したり、またハラオウン家で甥と姪(クロノとエイミィの子供)や、遡っては幼いころに当時生まれて間もなかったアルフの面倒を見ていたりしたためか、子供の扱いは手馴れており、なのはを困らせていたヴィヴィオを諭してみせてスバル達に感心される一幕もあった。といっても最初から上手く出来たわけではないらしく、子育てを始めた当初はリンディやレティ、桃子に相談を持ちかけたり、大量の育児書を読み漁っていたらしい (StrikerS SS02)。親友のはやてが設立した機動六課に出向という形で所属し、部隊付執務官として法務担当と広域捜査の主任を務める一方、「ライトニング分隊」隊長としてエリオとキャロを率い、前線で活躍する。手が空いているときは2人の訓練も手がけるが、執務官という役柄上隊舎を空けることが多く、普段はなのはやヴィータに訓練は任せている模様。そのほかにも、シャーリーの新人4名用新デバイスの設計に協力もしていた。最終話の模擬戦については、彼女のみ聞いておらず「全力全開」での模擬戦に戸惑っていたが、呆れながらもヴィヴィオに諭され納得し、準備段階から真・ソニックフォーム形態で勝負をすることになった。第26話エピローグの機動六課解散後は次元航行部隊に復隊、その際ティアナを2人目の補佐官として、執務官志望の彼女を現場で鍛え続けた。ティアナは約1年半後に更に難関となった執務官試験に見事合格している。主人公高町ヴィヴィオの2人のママの一方として登場。本局次元航行部隊の執務官を続けており、実際には一緒にいる時間は少ないと思われるが、団欒シーンでは頻繁に顔を見せており、高町家の一員として、なのは・ヴィヴィオとの仲の良さを伺わせている。また、バリアジャケット時の髪型が、ツインテールからストレートに変わっている。『ViVid』ではかなり家庭的になっていて、アインハルトからは、なのは同様穏やかで家庭的な普通の母親だと思われていたらしく、それを言ったときに『StrikerS』時の本来の役職を知っているノーヴェに苦笑されていた。エクリプス関連事件の捜査に従事する執務官として、なのはよりも早く登場。バリアジャケット時の髪型が再び変わっており、ストレートからポニーテールになっている。補佐官は引き続きシャリオ・フィニーノ。かつての副官であり現在では執務官として独立しているティアナ・ランスターと共同捜査にあたっている。フッケバイン艦内での戦いではサイファーと対峙する。「ディバイドゼロ・エクリプス」を受けて心停止するが、即座にAEDが作動し息を吹き返した。フェイトの使用する魔法の多くには己の資質である「魔力変換資質・発電」によって、雷撃効果が付与されている。
出典:wikipedia
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