『河原崎家の一族』(かわらざきけのいちぞく)は、1993年12月22日にエルフの姉妹ブランドのシルキーズより発売されたアダルトゲーム。及び、それを原作としてピンクパイナップルより発売されたアダルトアニメとアダルトビデオ。1992年の『同級生』で空前の大ヒットを記録し、アダルトゲーム業界で一躍トップの座に就いたエルフの代表取締役兼シナリオライターの蛭田昌人は、ヒットに喜ぶ一方でエルフ=恋愛・純愛というイメージ定着に内心辟易しており、「『同級生』での自分はええかっこしいだった」と振り返っている。そこで「もっと自分が心の底から作りたいギトギトですごくHかつスケベなゲーム」をコンセプトに、当時ブランドイメージが固まっていなかったシルキーズ用として開発されたのが本作である。プレイヤーが洋館に住み込み使用人のアルバイトにやってきた主人公となり、館で起こる淫靡かつ衝撃的な出来事に決断を下しながら物語を進めてゆくタイプのアドベンチャーゲーム。ゲームシステムにはマルチシナリオ・マルチエンディングが採用されている。なお、本作がアダルトゲームにおけるマルチシナリオの元祖のように言われることがあるが、本作の8年前の1985年に発売された『天使たちの午後III 〜リボン〜』(JUST)でマルチエンディングは既に実装されている。マルチシナリオ・マルチエンディングにしても、本作の5か月前の1993年7月9日に発売された『奈緒美 〜美少女たちの館〜』(フェアリーテール RED-ZONE)が採用しており、元祖は誤りである。ごく普通の大学生の斉藤六郎が夏休みのアルバイトに選んだのは、由緒正しき家系を持つ名家の河原崎家での住み込み使用人であった。いささか胡散臭さを感じるも、金銭的に厳しかった六郎は高額な賃金に惹かれるまま、河原崎家へと向かう。しかし、そこで待っていたのは使用人としての厳しい毎日と、洋館に住む人々の奇怪で淫靡な行動の数々だった。誘惑に負けずあくまでも自制を貫くか、それとも誘惑に身を任せて周囲の魅力的な女性に手を伸ばすか。渦中に立つ六郎の運命は、深く考えずにやってきた彼にまだわかるはずもなかった。声優陣はアダルトゲーム版・アダルトアニメ版共に共通だが、全て非公開。それぞれに個別のセックスシーンとハッピーエンドが存在する。個別のセックスシーンが存在するが、個別エンドは存在しない(それに関連するバッド、もしくはデッドエンドはあるが)。『河原崎家の一族 THE ANIMATION』(かわらざきけのいちぞく ジ・アニメーション)のタイトルで、ピンクパイナップルより1996年11月29日に前篇が、1997年4月25日に後篇が発売された。全2巻。各巻30分。物語は導入部こそアダルトゲーム版に近いものの、ヒロイン達のキャラクターデザインはそれよりも幼めな(またはやや華奢な)容姿に設定されている。 麗の17歳や俊介の14歳という年齢も含め、アダルトゲーム版の設定をそのまま持ち込むと当時の日本ビデオ倫理協会の規定に触れてしまうため、俊介には全く別の正体を設定するなど、物語のクライマックスには苦肉の策とも受け取れるアレンジが施されている。しかし、プロデューサーを担当したアームスの越中おさむ曰く、「それでも倫理面での評価は芳しくなかった」模様。後発の作品が次々とDVD化されていく中で長らく幻のタイトルとされていたが、2004年には『ピンクパイナップルアニメカタログ2004』の封入特典として前篇のみがDVD化された。その後、2009年3月27日に前篇と後篇のDVDが発売されたことで、ようやく後篇のDVD化も実現した。しかし、ピンクパイナップルによる公式ネット配信については他の作品と異なり、2014年現在でも実現していない。ピンクパイナップルより1996年6月7日に発売された。全1巻。75分。ピンクパイナップルが実写にも新たな購買層を開拓すべく制作した、エロス系オリジナルビデオ作品の一つ。斉藤六郎に課せられるアルバイトの内容が、住み込み使用人ではなく河原崎家の女性達のセックス相手であるなど、性的にも猟奇的にもアレンジが施されている。監督はピンク映画において、「ピンク四天王」の一人として知られるサトウトシキ、脚本はサトウ作品に脚本を多く提供している小林政広。ワニブックスより1995年7月10日に発売された。全1巻。ISBN 4-8470-3154-7設定はアダルトゲーム版に準じており、ヒロイン達のセックスシーンも盛り込まれているが、物語の最後で助かる人数が増えており、黒幕も異なる。
出典:wikipedia
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