『ドーターメーカー』 (Daughter Maker) は、河島正作の漫画作品。『月刊少年マガジン増刊GREAT』に2000年1月号から2001年11月号まで連載。本作は、「アライブ-最終進化的少年-」の原作者・河島正の漫画家としての初連載作品であり、デビュー作に等しい。斬新な設定やストーリーは概ね好評だったものの、人気が伸びず打ち切られた。高校生の園部準一は、ある日行きつけのゲーム屋で「DM」と書かれた謎のゲームソフトを手にする。よくできた美少女育成シミュレーションゲームかと思われたそのゲームは、ある女性プログラマーが召喚した悪魔と契約し、魔力とプログラムとを融合させて創り出した、究極の育成ゲーム「ドーターメーカー」だった。メフィストフェレスとの契約により「ユーザー」となり残り100日の命となってしまった準一は、DMから実体化した「ドーター」であるジュリアと共に、凄惨な殺し合いのゲームに巻き込まれることとなる。オカルトに取り憑かれた女性プログラマー・桜沢秀子が、悪魔・メフィストフェレスを召喚・契約し、共同開発した究極の育成ゲームソフト。このソフトは子供を生めない身体である桜沢秀子が娘を欲して創り上げたものだが、メフィストが彼女の魂の契約の無効化を条件に、命懸けのサバイバルゲームの要素を導入させた。パッケージには不気味な文字で「DM」とだけ書かれている。しかし、誰の目にでも止まる物でなく、それを必要とする者の手にのみ必然的に渡るようになっている。「必要とする者」の条件については作中で明言されていない。ゲームを起動すると案内キャラクター・LIVE君が登場し、最初に100日後に自分の魂を捧げる旨の契約の可否を問われ、YESを選ぶと以後キャンセルは不可能。娘の名前と育てたい年齢を決定すると、第1段階である育成ゲームが開始する。娘の育成が終了すると、実体化プログラムが起動し娘(ドーター)が現実世界に実体を持って姿を現す。ドーターは実体化した時点で自分の役割(他のドーター・ユーザーと戦うこと)を把握しているようである。育成・実体化が済むと、そのユーザーが他界するまでDMのソフトは使用できなくなる。しかしプログラムは起動し続けており、ドーターに異変が起こった場合など、各種プログラムを必要に応じて動かしている。またドーターの損傷率などの状態をモニタリングしている。自分以外のユーザー一組を抹殺するごとに、魂を奪われるまでの期日が100日延長される。ドーターの容姿はランダムで決定されるとあるが、実際はユーザーの理想の異性像を反映して決定されている。娘の性格を決定するための育成ゲーム部分もユーザーの無意識の願望が反映される仕様になっている。これは、ドーターはユーザーに『確実に』愛されなければならないためだとされている。故に大概のドーターは美しい容姿を持ち、ユーザーに従順である。が、自主性に任せた育成を行うことも出来、その場合は自分の考えを持つ人間らしい性格が形成される。ドーターは、通常の人間と同じように生活することが出来、食事も可能。衣服に関しては、ゲーム内に登録されているものであれば一瞬で着替えることができ、実際の衣服も着用可能である。偽装工作のためのモーフィング能力を有しており、接触した生命体の情報を読み取りそっくりに擬態できる。一度接触すれば、その後もその姿に何度でも擬態が可能。通常の人間同様に痛覚を有しており、出血もする。しかしプログラムのカーネル(核)の存在する頭部以外の損傷は、修復プログラムにより自動的に修復される。ドーターはプログラムのカーネル(核)を破壊されるとプログラムが停止、消滅する。また、ドーターとユーザーの生命は直結しており、片方が死ねばもう片方も消滅することとなる。故に、ドーターにとってはただの人間であるユーザーを狙う方が安全で確実であり、DMユーザーとなった人間は死の際には衣服も残さず完全に消滅してしまう。敵を殺傷するために、体の一部を凶器に変化させ攻撃することが出来る。また、ドーターはそれぞれ固有の特殊能力(スキル)を備えている。特殊能力にはドーターの数だけさまざまな物がある。その中でも特別に強力または有用な特殊能力を持つドーターが稀に誕生し、それらはプレミアム・ドーターと呼ばれる。ドーターと通常の人間との違いは、人間にはその姿を覆うオーラが見え、非生命であるドーターにはオーラがないことである(ただし、特殊能力としてオーラを纏うことの出来るドーターも存在する模様)。プレミアム・ドーターとそのユーザー達によって組織された謎の集団。自分達のほかに、プレミアム・ドーターのユーザーである可能性のあるユーザー(候補者)に見当をつけ、そうであれば仲間に引き入れ、そうでなければ(自分達の命を引き延ばすための)『餌』として処分していた。だが、その実体はボスであるアイリが、自らの計画に必要な『真の選ばれし者』を探すためのただの手駒でしかなかった。
出典:wikipedia
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