猿股(さるまた)は腰から股のあたりを覆う、日本独特の男性用下着の一種。申又とも書く。ぱっち、さるももひき、西洋褌(ふんどし)などとも呼ばれる。名前の由来に定説はない。19世紀頃の欧米の主な下着であったユニオンスーツから派生し、日本に導入された。大正時代以降、褌と並ぶ男性用下着となった。生地は薄茶色のメリヤス地で、構造は現在のボクサーブリーフと形、構造、伸縮性などの機能に本質的な違いはない。長さが膝のあたりまであるものは股引、ステテコと呼び、こちらは下着とズボンの間に中間着として(いわゆる「ズボン下」として)穿くこともある。猿股が当時の欧米の主な下着であったユニオンスーツと同様の生地のメリヤス地であることは、洋装化が進む当時の日本で、ユニオンスーツが日本で以前から存在した半タコと親和性が高く、折中化したものと推測される。一体型の下着であったユニオンスーツが1910年代に上下に分離化され、第一次世界大戦前頃(1914年)よりショートパンツ化されたことで、日本に出現したのは大正期以降ではないかと推測される。下着の歴史は、耐久性から快適性を求める方向に進み、派生して白色のキャラコ地の下着も出現し、現在のトランクスの原型となった。厳密に言えば、「猿股」は茶色のメリヤス地の下着を指し、現在のボクサーブリーフの原型と言える。江戸時代を舞台とした時代劇において、劇中人物が半タコを穿いている場面はあるが、当時の庶民の下着は半タコよりも六尺褌が一般的で、正しい時代考証がなされているとは言えない。
出典:wikipedia
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