『四十二番街』("42nd Street")は、1933年のアメリカ映画。ワーナー・ブラザーズ製作。ミュージカル映画のエポックメイキングとされる傑作。物語は「ブロードウェイ・メロディー」(1929年)などと同様、華やかなレビュー舞台の裏側を扱ったもので、劇中でスターとなるペギーのように、この映画からルビー・キラー、ディック・パウエル、ジンジャー・ロジャースといった注目すべきスターが生まれた。しかし最も話題となったのはバスビー・バークレーの振付による大掛かりなレビューシーンである。とくに大人数のダンサーを真上から見下ろし、万華鏡的な映像を作るいわゆる「バークレー・ショット」は大きな話題となり、その後のバークレー作品のみならず幾多のシネ・ミュージカルに採用される"お約束"となる。またそれは舞台では見せることが不可能な、映画ミュージカルならではの画期的な個性の誕生といえるものだった。この作品の成功により、『ブロードウェイ・メロディー』以後の粗製濫造で低迷気味であったミュージカル映画は、ふたたび息を吹き返す。本作の直接的な続編ではないが、同年、ほぼ同じスタッフの製作による『ゴールド・ディガーズ』『フットライト・パレード』が公開、うち『ゴールド・ディガーズ』はシリーズとして1938年まで計5作が作られた(この1933年版はシリーズ3作目にあたる)。それに刺激されてメトロ・ゴールドウィン・メイヤーが『ブロードウェイ・メロディー』をシリーズ化、パラマウントも『ビッグ・ブロードキャスト』シリーズで対抗し、舞台裏ミュージカルが花盛りとなるのである。なお劇中のオーディション及びリハーサルはニューヨークの『四十二番街』で行われるが、劇中劇『プリティ・レディ』の上演はフィラデルフィアである。原作ではビリーと恋仲になるのは演出家ジュリアンであったが、同性愛の描写が不可能であったためビリーとペギーへ変更になった。1933年に公開された中で最も成功した作品であり、$2,300,000の収益を上げた。第6回アカデミー賞において作品賞と音響(録音)賞にノミネートされた。また、AFIが選んだ「ミュージカル映画ベスト」で13位に入った。株の大暴落で心身を消耗したかつての名演出家ジュリアン・マーシュは、新作のミュージカル『プリティ・レディ』を最後の花道として大ヒットさせることに全てを賭けていた。オーディションでダンサーが選ばれ、さまざまな人間模様が生まれる中、ジュリアンの厳しく情熱的な指導による練習が続く。そしていよいよフィラデルフィアのプレミアを控えた前日、主演に起用されていた女優ドローシー・ブロックが、身から出た錆によって足に怪我をしてしまう。
ドローシーの代わりに急遽抜擢されたのは、コーラスガールとして参加していた新人ペギー・ソイヤーだった。ペギーはジュリアンとの一対一の猛特訓の末、ドローシーの励ましも受けて見事舞台を成功させ、新しきスターとなった。しかしジュリアンの功績までは、観客が正しく理解することはなかったのだった。1980年、ブロードウェイミュージカルとして。トニー賞の作品賞と振付賞を受賞、最終的には8年間のロングランを記録する大ヒット作品となった。2001年にはリバイバル公演が行われた。
日本では1997、1999、2000、2002年、涼風真世主演で上演された。
出典:wikipedia
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