ペンテシレイア（, ）は、トロイア戦争の際、トロイア軍側についたアマゾーンの女王。アレースとオトレーレーの娘であり、メラニッペーとは姉妹の関係に当たる。誇り高く、美しい女性であったが、アキレウスと一対一で戦い、敗れた。クライスト作の戯曲では、アマゾネスの女王タナイスと軍神マルスの娘ペンテジレーアとして登場する。トロイア戦争のさなか英雄アキレスに恋し、彼に勝負を挑むが敗れて捕虜になってしまう。逆にアキレスを倒したという嘘を信じたペンテジレーアはアキレスを母国に連れ帰ろうとするが、彼は真実を告げ、自分の妃としてギリシアに連れ帰ろうとする。部下に救出されたペンテジレーアを諦められないアキレスは、もう一度戦いを挑み、あえて彼女に打ち負かされ、捕虜となってアマゾネスの国に連れて行かれることを決意する。アマゾネスの陣に戻った失意のペンテジレーアに、アキレスからの決闘の申込みが伝えられる。しかし彼女はアキレスに対する復讐の念にかられていた。ペンテジレーアは決闘の場にほとんど丸腰であらわれたアキレスを殺し、彼を食べてしまう。その後、彼女は後悔の念にかられ死んでしまう。

出典:wikipedia