『キャプテン・アメリカ』()は、アメリカ合衆国のマーベル・コミック刊行の複数のアメコミに登場するヒーロー。彼の登場するコミック作品、アニメ、テレビドラマ、映画作品、及びそのシリーズ名にも使われている。キャプテン・アメリカはヒーローとしての名前で、本名はスティーブ・ロジャース (Steven Rogers)。通称では「キャプテン・ロジャース (Captain Rogers)」や、略称で「キャップ (Cap)」とも呼称される。他に通り名としては「自由の番人 (The Sentinel of Liberty)」、「星条旗のアベンジャー (Star-Spangled Avenger)」、「第二次世界大戦の生ける伝説 (The Living Legend of World War II)」、マスク側頭部の装飾から「ウイングヘッド (Winghead)」など。1922年7月4日生まれのかに座、出生地はニューヨーク市マンハッタン区ローワー・イースト・サイド。ジョセフと母・サラはアイルランドからの移民である。軍の徴兵基準を満たせない程貧弱な体だったが、ナチズムへの義憤と愛国心に駆られ1941年に軍の「超人兵士計画」に志願。人間を超人兵士に生まれ変わらせる特殊な血清を創ったアースキン博士がナチスの工作員に暗殺され、血清の正確な精製方法はアースキン博士の頭の中にしかなく、スティーブのみが当時のアメリカの超人兵士「キャプテン・アメリカ」となった。戦後この血清の副作用でスティーブは死亡しかけた事もある。そのネーミングとコスチュームの外観から単純な「愛国者」と誤解されがちだが、彼が忠誠を誓うのはあくまでアメリカの「自由・平等・博愛」の三原則とそこに生きる人々にであり、アメリカ政府がその道に反すれば幾度となく対立してきた。また戦時下に敵対したドイツ軍や日本軍に対しても敵と割り切っていた訳ではなく、敵軍にも尊敬できる人々は沢山いたと、そうなってしまった状況自体を悲観していた。作者・読者個々の政治感によってキャラクター感が変化・投影されやすいキャラクターである。出版史上では、キャプテン・アメリカは1941年から1949年まで継続的に発行され、戦中は枢軸国と、戦後はアメリカ国内の犯罪者や未来人らと戦った。1953年から1954年に短期間復活した際は、赤狩りの風潮に合わせ、アメリカに潜む共産主義者らと戦った。当時のキャプテン・アメリカは、戦中から戦後まで一貫して同一人物であり、特に死亡したり世代交代したりといった設定はなく、赤狩りをしたキャプテン・アメリカも行方不明になることなく復員したスティーブ本人であった。1964年の『AVENGERS』誌上での復活に併せての設定変更で、キャプテン・アメリカは1945年以来行方不明であったということになった。戦後の活躍や赤狩りを行った過去は一度抹消されていたものの、1972年の『Captain America』で赤狩り時代のキャプテン・アメリカが別人として再登場し、「赤狩りを行ったキャプテン・アメリカは暴力的な人種差別主義者で、初代のロジャースとは別人」と再設定された。さらに1977年から発行開始された『WHAT IF』で、初代が行方不明になってから1950年代に別人のキャプテン・アメリカが登場するまでが設定しなおされ、同年の『The Invaders』に短期間登場したヒーローの「スピリット・オブ・'76」(ウイリアム・ナスランド)が2代目キャプテン・アメリカとなり、その死亡後は1941年発行の『The Human Torch』に初登場したヒーローの「パトリオット」(ジェフリー・メイス、初代パトリオット)が3代目キャプテン・アメリカとなっていたと再設定された。スティーブは世間に正体を明かし、ブルックリン区のレッドフック近隣に住居を構えた。「」のイベントの後、ロジャースは再びS.H.I.E.L.D.に雇われ、バッキーが生存しており「ウィンター・ソルジャー」の名の下でソ連のスパイとして利用されていることを知った。また、かつての恋人シャロン・カーターと縁りを戻した。2006年から2007年にかけてのクロスオーバーイベント『シビル・ウォー』ではスーパーヒューマン登録法の反対の立場をとり、反対派グループのリーダーとして活動した。アイアンマンを含む賛成派ヒーローから逃げ回る身となり、政府から発見を避けるため、「ブレット・ヘンドリック」という偽名でショッピングモールの警備員を装った。シビル・ウォーが長引くとスティーブはパニッシャーやキングピンのような平常時は手を組まないような者からの支援も受けた。二派の争いは市民にも大きな被害を出し、それを恥じたキャプテン・アメリカはマスクを脱ぎ、単なるスティーブ・ロジャースとして投降して逮捕された(脱ぎ捨てたマスクはパニッシャーが拾った。)2007年、「デス・オブ・キャプテン・アメリカ」のイベントで、逮捕されたスティーブは複数の犯罪容疑で起訴されて連邦裁判所に搬送される途中、至近距離から数発の銃撃を腹部に受ける。その後、病院へ搬送されるが、死亡が確認された。暗殺を指示したのはレッドスカルであり、スナイパーの とドクター・ファウスタスに洗脳されたシャロン・カーターによって実行された。スーパーヒーローのコミュニティは暗殺事件に動揺を隠せなかった。パニッシャーは一時的にキャプテン・アメリカと同様のコスチュームを身に着けウィンターソルジャーとウルヴァリンは仇打ちを誓った。ウィンター・ソルジャーはキャプテン・アメリカの盾を盗み出し、さらにパニッシャーはマスクを彼に提供した。キャプテン・アメリカの亡骸はアーリントン国立墓地の記念碑の下に安置されたかに思われたが、それは偽物であり、本物はトニー・スターク、ハンク・ピム、ジャネット・ヴァン・ダインがかつてロジャースが発見された北極へと返した。ネイモアもこの小さな葬儀に参加し、彼の安眠を誰にも邪魔させないと誓った。スタークはスティーブの遺した手紙を受け取り、キャプテン・アメリカの名を絶やさないでほしいという彼の望みを知り、バッキーを新たなキャプテン・アメリカとすることに決めた。バッキーは自らの自主性を保証することを条件に、スタークの要求を呑んだ。バッキーは円形シールドを受け継ぎ、新しいコスチュームを着て、ナイフとピストルで武装した。ロジャースの1周忌の際、北欧神話のスーパーヒーローであるソーは、仲間たちが静寂できるように、彼の能力でアメリカ中の通信を60秒間停止させた。『』で、キャプテン・アメリカは死亡しておらず、暗殺の際にレッドスカルがシャロン・カーターに使わせた銃は特殊なものであったことが判明した。スティーブは過去を彷徨った末、肉体を失ったレッドスカルが精神を移し変える為蘇生させた。その後ロジャースは身体からレッドスカルを追い出して取り戻し、バーンズらアベンジャーズとともにスカルを倒した.。『Reborn』の後日談『Captain America: Who Will Wield the Shield?』で、スティーブはバッキーに正式にシールドを託し、キャプテン・アメリカを続けるように頼んだ。アメリカ合衆国大統領は『シビル・ウォー』中の行動に対し、ロジャースに全面的な恩赦を与えた。「」および「」に続く大型イベント「」でスティーブ・ロジャースは中心人物となった。合衆国大統領はノーマン・オズボーンを解任し、スティーブを新たな国家の安全保障の責任者に任命した。スーパーヒューマン登録法は廃止となり、スティーブはアベンジャーズを再編成し、自分はシークレットアベンジャーズに参加した。スティーブは超人兵士血清の効果で高い知能と強靭な肉体を持ち、氷漬けになったまま何十年も仮死状態で生き続け、ベンチプレスで補助なしで1100ポンド(500kg)を記録し、1マイル(1.6km)を一分以下で走ったことがある。超人兵士血清は彼の全ての代謝機能を強化し、筋肉中の疲労毒の増加を妨げ、アルコールで酩酊することができず多くの病気に対して免疫を持っている。「Streets of Poison」という話では彼の肉体が規則的に超人兵士血清を生成していると確証している。スティーブの戦闘経験とトレーニングは彼を熟練の戦術家、および優れた現場指揮官にしており、チームメイト達は戦闘中しばしば彼の命令に従っている。反射神経や感覚器官もずば抜けて鋭い。彼は自身の専用武装である円形の大型シールドを用いた格闘術を得意とする他、複数のマーシャルアーツ(ボクシング、柔術、合気道、柔道)を習得しており、彼自身の体術と組み合わせたバトルスタイルを作り出している。時には強さや大きさ、他の能力で彼をかなり上回る敵に立ち向かい、打ち負かしている。コミックスでは彼は他の熟練した戦士達からマーベルユニバースで最も優れた近接戦闘の達人の一人と見なされている。ソーの選ばれた者にしか持ち上げられないハンマー「ムジョルニア」を幾度か持ち上げたことがあり、精神の高潔さの証左となっている。スティーブは膨大な米軍の知識を持っており、しばしば進行中の高度に秘匿されている国防省の作戦に詳しい様子を見せている。世界で最も有名で認められているスーパーヒーローの一人としての側面を持つ一方で、ステイーブはスパイ活動コミュニティへ広い関わりを持っており、殆どは現在も続くS.H.I.E.L.D.との関係に繋がっている。彼は時に、広告アート、コミックブックアート、教育(高校の歴史)、法執行機関などの日常的な分野の仕事に手を出している。スティーブはこれまでに幾つかの盾(シールド)を使用しており、最も知られたものは、大戦中にルーズベルト大統領より贈られた地球の希少金属「ヴィブラニウム」と鉄の合金で製作された円形のシールドである。このシールドに用いられているヴィブラニウムの合金は偶然の産物で、複製は不可能である。またウルヴァリンの骨格に用いられている「アダマンチウム」は、このヴィブラニウムの合金のリバース・エンジニアリングの過程で作り出された物とされている。ムジョルニアやアダマンチウムでも破壊できないほどの地球上最高位の硬度を活かして、シールドを手に持つか腕に装着した状態で、シールドの縁部分や表面部分で敵を打ち据える武器として用いたり、形状を活かし円盤投げやフリスビーの要領で投擲武器としても使用される。またスティーブは、精密な狙いを定めつつ渾身の力を籠めてシールドを投擲できるだけに留まらず、周囲の物や敵にぶつけた際の跳弾を利用して、複数の標的を一度に連続して攻撃したり、その上で自身の手元に戻って来させることができるシールドの投擲跳弾技術を持つ。この様子はスタン・リーが初めてコミックの原作を担当した『Captain America Comics』第3号(May 1941)の2ページのテキストストーリー「Captain America Foils the Traitor's Revenge」から既に見ることができる。一時期以降からは、シールド裏面とスーツ両腕の手甲部分と肘側面部に、トニー・スターク(アイアンマン)が開発した磁力を応用した装置を搭載したことで、自身の手元にシールドを戻って来させられなかった場合でも、自分の意思で容易に自身の下へと戻せるようになった。X-メンのひとり、ケーブル(未来からのタイムトラベラー)は起こりうる未来のひとつにおいてこの盾は未来でも存在していると明かしている。ケーブルはそれを戦闘におけるシンボルとして振りかざした。キャプテン・アメリカのスーツおよびマスクは、星条旗をモチーフとしている。スーツは難燃素材でできており、防御力を増す為軽量のジュラルミン製スケイルメイルを下に着込んでいる。マスクはコスチュームから分離していたが、初期の戦闘で脱げかけて正体が露見しかかることがあった。そういった状況の再発を防ぐ為に、スティーブはマスクをユニフォームと繋がったものに変えた。それまで剥き出しだった首を守れるという利点も生まれた。頭部のマークは「A」だが、カウンターアースにおいては当初鷲のマークを使用していた。アベンジャーズの一員としてスティーブはアヴェンジャースのプライオリティカードを持っており、コミュニケーションデバイスとしての役割を果たしている。その他、マーベルユニバースのヒーロー・ヒロインのほとんどは、彼と親交があり、その高潔さから尊敬と信頼を得ている。カプコンの対戦格闘ゲーム。詳細はリンク先を参照。データイースト社製のゲーム。・『Captain America: Super Soldier』-PlayStation 3、Xbox 360版では1944年のバイエルン州が舞台の3Dアクション。
出典:wikipedia
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