ダイイング・メッセージ(dying message)とは、ミステリー作品において死亡した人物が死の間際に残したメッセージのこと。多くは殺人事件の被害者によって犯人を示す目的で残される。犯人に致命傷を負わされた被害者が、死亡する直前に残した犯人を示す何らかのメッセージのことである。犯人の名前を何らかの記号にして書き残したり、手近にあり犯人に関連する品物をつかむことで手がかりを暗示する。瀕死の状態で発見され、発見者に犯人を示す何らかのごく短い言葉を言って息絶えるパターンもある。そして、作品に登場する探偵(または探偵に相当する人物)がそのメッセージを推理し、犯人を探り当てる。殺害発見直後にメッセージが明確に犯人などを示していることはほとんどない。その理由としては、被害者は瀕死の重傷を負っており満足に考えたり行動したりすることができないため、メッセージを残す時間や手段が限定され、犯人を明確に示すメッセージが残せないことや、メッセージに犯人が気づく可能性があることなどが挙げられる。メッセージが明確に犯人を名指しする場合は、犯人に発見されにくい場所にメッセージを隠した場合があげられる。こういったことからダイイングメッセージは暗号のように簡単には解けないメッセージとなっており、探偵もメッセージの解読に苦労した上で犯人や事件を推理することになる。中には捜査撹乱のために、犯人または第三者がダイイング・メッセージ自体を偽装する場合もあり、その場合は探偵が偽装した意図を推理することになる。ただしその性質から犯人を特定する決定的な証拠として扱われることは少ない。ミステリー作品ではエラリー・クイーンの作品がよく知られている。1963年8月の波崎事件では毒物を口に入れた被害者が死に際に犯人の屋号を示唆するダイイング・メッセージを残していた。これと、最後に接触して毒物を飲ませることができた可能性が最も高い人物であり死亡によって生命保険金が入るという状況証拠によって、1976年に死刑判決が確定した。しかし、毒物の入手先を検察側は実証していなかったことなどから冤罪疑惑が指摘されている(死刑執行はされないまま、2003年に獄死)。1985年5月3日に徳島県池田町(現:三好市)で起こった保険金殺人事件では被害者が血文字でカタカナでの加害者の実名を記したダイイング・メッセージを残した例があり、加害者が自供した例がある。また大阪の殺人放火事件では被害者が残したダイイング・メッセージに基づいて捜査して取調べ中に自供した犯人が、裁判で自白の強要と判断され、一二審で無罪となった例もある。以下2例のダイイング・メッセージは被害者の顔見知りではないことや性別区別に留まっている。
出典:wikipedia
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