アカエビ属(アカエビぞく、"Metapenaeopsis")は、十脚目クルマエビ科の下位分類群の一つ。アカエビ、トラエビ、ホッコクエビ、シロエビ等を含む。大型種は体長10cmを超えるが、数cmほどの種類が多く、クルマエビ科としては小型である。体表は短毛や突起に覆われて光沢がなく、手で触るとざらつく。総称としての英名"Velvet Shrimp"(ベルベットシュリンプ)はここに由来する。また、体表にまだら模様が出るものが多い。体つきは比較的前後に細長く、クルマエビやウシエビなどに似るが、太短い体型をしたホッコクエビなども知られる。熱帯から温帯の海に広く分布し、水深数mほどの浅海から水深350mほどの深海まで多くの種類が知られる。砂泥底に生息するが、周辺地形や水深、水質によって見られる種類が異なる。砂泥に浅く潜ることができ、これで敵の目を欺く。おもな天敵は魚類、頭足類、海鳥などで、食物連鎖上で重要な位置にある。同じクルマエビ科のヨシエビ属、スベスベエビ属、サケエビ属などと同様に、底引き網などの沿岸漁業で漁獲される。食用エビとしては小型で値段も安く、雑多なものとして扱われがちだが、手頃な食材として様々な料理に用いられる。たとえば日本では掻き揚げ、唐揚げ、佃煮、煮付け、塩茹で、えびせん、干物、剥きえびなどの材料に使われる。食用の他マダイなど大型肉食魚の釣り餌にも使われる。また、漁獲地からあまり遠くには出回らず、方言呼称も多い。種類ごとの差異は額角、交尾器、各所の棘などに認められるが、似通った外見の種類が多く、厳密な同定は難しい。
出典:wikipedia
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