『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』(ダーカーザンブラック くろのけいやくしゃ)は、MBS・TBS系列で2007年4月5日から同年9月27日まで放送されたBONES制作の日本のアニメ作品。テレビ放送分25話に、未放送分の1話を加えた全26話。「契約者」と呼ばれる超能力者で秘密組織のエージェントである主人公が任務を行い、他の「契約者」やエージェントとの戦闘、人々との交流を中心に物語が進展する。そこに警視庁の刑事たちも加わり「ゲート」や「契約者」をめぐる謎や陰謀が明らかになる展開となっている。架空の世界を描いたものであるが、日本の東京が舞台であり現実と同様の世界観がモチーフとされた。徹底的なロケハンにより、ほとんどのエピソードの舞台として実際に存在する場所・建物が(多少のアレンジを施しつつ)忠実に描かれている。一般的には作品内に登場する広告や商品などについて架空の名称を用いることが広く行われているが、当作品では番組スポンサー企業を中心として実際の社名や製品名を明示的に使用している場面が多く見受けられる。アニメ放送中の2007年には「月刊Asuka」(角川書店)にて同タイトルの漫画が野奇夜の作画で連載された。2009年10月から12月まで、テレビアニメ第2期として『DARKER THAN BLACK -流星の双子-』がMBS・TBS・CBCほかにて放送された。これに先立ちMBSのみのローカル放送として、同年10月3日の『アニメシャワー』25時58分 - 26時28分枠で初回放送では未放送であった第1期第26話を「特別編」と題しテレビ初放送が行われた。同2009年、「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス)にて『DARKER THAN BLACK -漆黒の花-』(ダーカーザンブラック しっこくのはな)のタイトルで漫画連載が開始される。物語の時間軸では『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』と『DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 外伝』の間を描いたものであり、アニメのキャラクター原案を務めた岩原裕二が作画を務めている。また、2009年12月からリリースされた『DARKER THAN BLACK -流星の双子-』のDVD・Blu-rayの偶数巻には、新作OVAとして制作された『DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 外伝』が収録された。こちらでもテレビアニメ第1期と第2期を繋ぐストーリーが描かれている。10年前突如東京を襲った異変、通称「地獄門」(ヘルズ・ゲート)といわれる未知の領域が出現したその時からこの世界は本当の“空”を失い、夜空を覆う満天の星空は偽りの星達のものとなった。また、時を同じくして「契約者」と呼ばれる、特別な能力を身につけた者達が現れはじめる。人間らしい感情や「契約対価」という代償と引き換えに、人外の能力を得た存在である彼らを利用して、このゲートに関する情報を得ようと、各国の諜報機関が東京にエージェントを送り込む。主人公・黒(ヘイ)もまたそうした契約者の一人である。彼はある“組織”に所属しており、他の諜報機関などからは「BK-201」または「黒の死神」と呼ばれている。そして、同じ“組織”のメンバーである銀(イン)・猫(マオ)・黄(ホァン)と共に、ゲートに関連する情報を集め“組織”の任務を実行している。ゲートの出現と同時に本物の空が消失。以後飛行機は成層圏までしか飛べず、人工衛星は使い物にならなくなった。日本においては地獄門が東京の中心に出来たために総武線・中央線が一部停止、内部にあった施設や公的機関は移動を余儀なくされた。また、南米では「天国門(ヘブンズ・ゲート)」をめぐる「天国戦争」によってどの国も壊滅状態に陥り、さらに直後の「天国門消失」に伴い数億の人命と広大な大陸の一部が地球から消え去っている。各人物が所属する組織などについても触れる。作中では正式名称が明かされないため、単に“組織”と呼ばれている。各国諜報機関の間ではそれなりに有名。各国警察・諜報機関に根を張り、国連機関PANDORAすら隠れ蓑に使う巨大な組織。構成員のコードネームは色に由来するものが多い。その活動内容の目的はゲートを閉じること(消失させることではない)、ひいては契約者を消滅させることだった。黒達4人のメンバーはコードネームや偽名に中国語を用いているが、中国人ではない。構成員の多くがその例と同様で、必ずしも中国籍というわけではない。公安部外事四課は警視庁において契約者がらみの事件の捜査を担当している(「外事課」とは外国からのスパイやテロリストを取り締まる部署のことで、実際の警視庁には一課 - 三課が存在)。メンバーはみな契約者ではない一般人である。なお、警視庁本庁舎の存在する皇居周辺は地獄門内部であるため、現在新宿区初台のNTT東日本の本社ビルが仮庁舎として使用されている。国立天文台が警視庁の関連機関となったもの。偽りの星(詳細は作中用語の項を参照のこと)の観測・分析を担うとともに、所属するドールたちが送電線を媒介して契約者の捜索を行っている。なお、国立天文台は三鷹キャンパスに実在する施設である。正式名称、イギリス情報局秘密情報部(SIS)。エージェントは、英語における月(暦)の名前をコードネームとしている。ハヴォックを国連機関PANDORAに引き渡すために東京を訪れ、そのまま東京に残る。Physicalquantity Alternation Natural Deconstruction Organized Research Agency国連主導の国際研究機関。PANDORA法(詳細は作中用語の項を参照のこと)に基づき、契約者や地獄門の研究をしている。地獄門内に研究施設が存在する。本来は単なる研究機関に過ぎないはずの組織だが、武装した独自の部隊を秘密裏に有しており、必要なら武力行使に打って出ることもある。ゲートや契約者に関するその研究は、実は契約者を滅ぼすためのものであり、背後には“組織”の存在がある。これらは機密であり、PANDORA内部でも一部の人間にしか知らされていない。「Evening Primrose(ツキミソウ)」を意味する名前を戴く契約者集団。15話から登場し、以降次第に明らかになる物語の核心に絡んでゆく。優秀な契約者やドールを多数集め、天国門同様、地獄門をも消失させようと企む。さらに当局に対しては、契約者の存在を公にし、その権利を確立するよう要求している。その真意は、ゲートの消滅によって全ての契約者を拭い去ろうとする“組織”の陰謀と戦うことである。都内にある黒が住んでいるアパート。2階建て6部屋の木造建て。間取りは1Kで、トイレはあるが風呂はない。ペット禁止。外国人やわけありの者が住んでいる模様。かつては篠田千晶も住んでいた。新宿と大久保の間の山手線沿線にある探偵事務所。所員は2名。住所は新宿区百人町2丁目21番。物語の流れに関わる依頼を受けてたびたび登場する。李舜生の行きつけの中華料理屋。家族で経営している。店名は親子の名前のモデルが王貞治、王理恵であることから。各人物が所属する組織についても触れる。ジャケットはキャラクターデザインの小森高博描き下ろし。初回限定版は毎回(1)キャラクター原案の岩原裕二描き下ろし三方背BOX仕様、(2)40Pのブックレットが付属、(3)メタリックジャケット仕様となっている。全9巻。2009年12月から2010年7月までリリースされたテレビアニメ第2期『DARKER THAN BLACK -流星の双子-』のDVD・Blu-rayの偶数巻に各1話ずつ収録されている、テレビアニメ未放送の新作OVA。全4話。2010年2月24日からはPlayStation Storeにて本編のレンタル配信も開始。公式サイトではPVが公開されている。『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』第25話のその後を描いた外伝エピソード。黒と銀を中心に、『DARKER THAN BLACK -流星の双子-』へと続く出来事が語られる。次回予告の語り手は黒(声:木内秀信)が担当。“組織”から追われる身となった黒は銀を連れて逃避行を続けていたが、銀にある変化が訪れる。感情を失ったはずのドールである銀に自我が芽生え始めていたのだ。自身を守護する黒に想いを寄せはじめていた銀は、彼への想いを表すようになり、黒は変化を見せる彼女に不安を感じながらも、お互い惹かれあうようになっていった。台湾へ渡るために沖縄に立ち寄った二人は、束の間の休息を取るが、やはりここにも“組織”の追っ手が迫っていた。銀が攫われ、人を操る契約者・クロードが黒の前に立ちはだかる。黒は体を操られ殺されかけるが、その場に現れた銀の観測霊が、逆にクロードを操り自殺させる。敵を全滅させた黒は銀を救出し脱出する。しかし、クロードは生きていた。彼は“組織”とは別の情報屋マダム・オレイユに雇われ、二人の監視をしていた。二人は香港へと流れ着き、情報屋の陳を使って逃亡の準備を進めるが、突如銀が自分を囮に敵を迎え討とうと提案した。まるで別人のような口調で話す銀に困惑しながらも、提案通りにドールを売るという情報を流す。銀にさっきのやりとりを問い詰めるが、彼女にその時の記憶がなかった。その後、情報を聞きつけた、香港のマフィアの女ボスである小姐が取引に現れる。しかし彼女に元より取引するつもりはなく、手下のロー、ユンと共に戦闘を仕掛けてくる。3対1に加え、重力を操る小姐に追い詰められる黒。しかし、監視を続けていたクロードがユンを殺害。さらに、再び現れた銀の観測霊が小姐を操って自殺させた。そして生き残っていたローも、二人の救出に現れたEPRの残党の雨霧が殺害。二人はEPR残党のアジトに運ばれる。二人を匿った雨霧は、その目的を黒に伝える。50年以上前に書かれた予言書に、「イザナミ」と呼ばれる女性が世界を変えるほどの力を得ることが書かれており、“組織”は類を見ない速度で進化している銀がそれに当たると考え、捕らえようとしていたが、雨霧はそれを阻止しようとしていた。そして銀も自分の中に別の人格が存在していることに気がついていた。自分の存在が銀の進化を促している可能性を雨霧に指摘された黒は、銀に別れようと提案するが、銀は涙を流してそれを拒む。アジトにはクロードとその相棒の「野良犬」も潜り込んでいた。二人は銀が「イザナミ」であると判明した時点で殺害せよとの命令を受けていたが、クロードはそれを無視して雨霧に銀の進化をさらに促そうと提案する。雨霧は提案を断るが、クロードは雨霧に化けて、アジトの契約者達を黒へと差し向ける。敵を退けた黒は雨霧の元へ急ぐが、すでに雨霧や他の契約者は、覚醒しかけた銀の力によって魂を抜かれた後だった。黒はクロードに裏切られた元相棒である「野良犬」と手を組み、銀の救出に向かう。その頃クロードは、各国特務機関に彼女を売る取引を持ち掛けていた。銀を狙う各国の諜報機関やクロードが抱き込んだEPRの契約者が襲い来る中、黒は銀を見つけ出すがクロードの罠にハマり捕らえられてしまう。クロードは中国の諜報機関に銀を売るが、クロードは手に入れた大金を目の前で破棄した。クロードは自分たち契約者がドールや金がなければ動けないことに憂い、いつしか契約者が人間の上に立つ世界を理想とする考えを持つようになり、イザナミがそれを可能にすると考え銀の覚醒を促進を企てていたのだ。黒は一瞬の隙を突き、クロードに電撃を喰らわせるが、それはクロードの能力によって操られていた銀だった。その瞬間、銀はイザナミとして覚醒し、クロードを含む周囲の人間の魂を吸い上げ始めた。わずかに残っていた銀の人格が黒に自分を殺すよう懇願するが、彼女を愛するようになった黒がそれを拒むと、銀は自ら別れを告げた。直後の巡洋艦からのミサイル攻撃により、銀は姿を消した。銀は黒の下を去った後も、自力で覚醒を抑えこもうとしていた。その様子を観測していた日本の諜報機関「三号機関」によって、銀は冷凍保存装置にて厳重保管されることになった。それからしばらくが経ち、黒は同じく生き残った陳の店に身を寄せていたが、銀を喪ったと思い酒に浸り荒む日々を送っていた。そこに情報屋のオレイユが現れ、銀が生きていることを教えられる。銀を取り戻すため、オレイユの仕事を請け負った黒はロシアへと向かう。キャラクター原案者である漫画家・岩原裕二によって描かれる『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』の直後の物語。“組織”の後ろ盾をなくした黒と銀、そして外事四課の面々、さらに新たに登場する人物・月森梓を中心にストーリーが展開する。
出典:wikipedia
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