『ファイナルファンタジーVI』(ファイナルファンタジーシックス、FINAL FANTASY VI、略称:FFVI、FF6)はスクウェア(現スクウェア・エニックス)製作・発売の日本のRPG作品。ファイナルファンタジーシリーズの本編第6作目に当たる。日本国内で1994年4月2日にスーパーファミコン(以下SFC)向けのソフトとして発売された。1999年3月11日にはPlayStation用の移植版が発売され、コンビニエンスストア販売用の『FFVI』単品のものと、通常の販売ルート向けの『ファイナルファンタジーIV』『ファイナルファンタジーV』『FFVI』をセットにした『ファイナルファンタジーコレクション』の2種類が存在する。ゲームボーイアドバンス(GBA)版『ファイナルファンタジーVI アドバンス』が2006年11月30日に発売され、日本のゲームボーイアドバンス用ソフトおよび、日本でのゲームボーイシリーズとしては最後のリリースタイトルとなった。スーパーファミコン版が2011年3月15日にWiiのバーチャルコンソールで、2013年6月26日にWii Uのバーチャルコンソールで配信され、またゲームボーイアドバンス版が2015年12月22日にWii Uのバーチャルコンソールで、2011年4月20日にPlayStation版がPS3、PSPのゲームアーカイブスで配信が開始されている。2014年1月16日よりAndroid版が、同年2月6日にはiOS(iPhone/iPod touch/iPad)版が配信された。SFC用にリリースされたファイナルファンタジーシリーズとしては最後のタイトル。24メガビットROMカセットを採用しており、当時としては大容量である。また、過去のシリーズでは戦闘手段のひとつでしかなかった「魔法」の概念をストーリーの中心に持ち込んでいる。この手法は後のファイナルファンタジーシリーズにも引き継がれている。タイトルロゴには魔導アーマーに乗ったティナが描かれている。本作で初登場する剣「アルテマウェポン」は後に色々なファイナルファンタジーシリーズの作品やキングダムハーツシリーズの作品で登場し、ほとんどの作品で最強の魔物や武器という位置にある。フィールド、メニュー、戦闘などの基本的形式は従来のファイナルファンタジーシリーズを引き継いでおり、グラフィック自体の向上以外、大幅な変更は見られないが、以下の様な変化がある。行動を共にできるパーティの数は4人。本作では『ファイナルファンタジーII』(以下『FFII』)『ファイナルファンタジーIV』(以下『FFIV』)同様に4人以上のプレイヤーキャラクターが登場するが、これまでのシリーズと違い本作は「特定の主人公を擁さない群像劇」として描かれている。前半では各登場人物ごとにそれぞれ並行してストーリーが展開され、後半ではその登場人物が一堂に会し、最大4人のパーティに誰を入れてゲームを進めるかを自由に選ぶことができるようになる。システム上、メインキャラクターのうちストーリー途中でゲームから完全に離脱するキャラクターは発生しない。このようなプレイヤーが自由に仲間の入れ替えを可能とするシステムは後のシリーズ作品にも継承されていった。戦闘時に使用できるコマンドアビリティ、装備できるアイテムはキャラクターごとに固定されているが、後述する習得魔法・魔石ボーナスによってキャラクターを任意に成長させることが可能。メニュー画面のキャラクターアイコンは天野喜孝のイラストをドット化したもの。通常の装備とは別枠でアクセサリが最大2個まで装備可能となった。それぞれのアクセサリには、ステータス値の上昇・特殊能力の付加・戦闘時の特定コマンド変化などの装備効果があり、『ファイナルファンタジーV』(以下『FFV』)のアビリティシステムに近い形でキャラクターのカスタマイズが行える。本作では魔法の位置づけが大きく変わり、システムもそれに対応した物となっている。一部のキャラクターは初期状態で魔法が使用可能だが、基本的にはストーリー中で手に入れた魔石を装備して戦闘を繰り返すことにより習得する。また、魔石を装備することで各キャラクターは戦闘中に1度だけ幻獣を召喚可能となる。一部の魔石は装備した状態でレベルを上げるとステータスが上がる効果(魔石ボーナス)を併せ持つ。そうした効果を持つ魔石を装備しない限り(HP・MPを除いて)キャラクター自身のステータスはレベルが上がっても変化しない。前々作『FFIV』からあるアクティブタイムバトルシステム(ATB)も健在。そして今作からゲージが満タン(コマンド待ち)の状態で、他のキャラクターにコマンドの順番を廻すことができるようになった。また今作では、「サイドアタック」や「挟み撃ち」と呼ばれる、一方の側が他方を包囲する形で戦闘に突入する状況が追加されている。「サイドアタック」は敵が、「挟み撃ち」は味方がそれぞれ包囲される側である。挟まれた側は背を向けた状態で通常攻撃を受けるとダメージが倍になる、挟む側は魔法などを味方全体にかけた場合の効果が片側の味方のみに限られるなどの特徴がある(ただし、全体に波及するものもある)。このシステムは次作『ファイナルファンタジーVII』にも引き継がれている。ただし、先制攻撃・サイドアタック時は隊列の後ろからターンが廻る(ゲージは全員満タン)、敵側の前後衛の設定がない、などは前後の作品では本作のみの仕様である。状態異常については、従来の状態異常から「蛙」「小人」が無くなり、代わりに本作独自の「カッパ」が追加された。魔法は「カッパー」以外使えず、能力も低下するというものだが、この状態で真価を発揮する武器防具がある。その他、行動できなくなるが炎属性魔法で回復する「氷漬け」、物理攻撃を100%回避する「透明」が追加。また、「スリップ」のHPの減り方が「毒」の場合のそれと変わらなくなった。戦闘中に全滅した場合は、従来のシリーズでは基本的にその場でゲームオーバーとなりタイトル画面に戻されるが、本作では最後にセーブした場所(正確にはセーブ画面を開いた場所)に戻される仕様になっている。その際にストーリー進行・アイテム・所持金などはセーブ時点のものに戻されるが、経験値とそれに伴うレベルだけは全滅した時点のままになる。魔石ボーナスもセーブ時点に戻る。戦闘終了後にアイテムを獲得した場合、これまでのシリーズ作品では入手の可否を選択できたが、今作からは必ずアイテムを持っていく仕様になっている。キャラクターが「ひんし(瀕死)」状態(HPが少なくなり、キャラクターがしゃがんでいる状態。ただし、ステータス異常によりしゃがんでいる場合は除く)のときに「たたかう」コマンドを選択すると1/16の確率で「超必殺技」が発動する。これらの技は相手の防御・魔法防御力を無視する攻撃のため起死回生も狙える。ただし、ストラゴスとリルムのみダメージ技ではなく即死攻撃となっている。また、「たたかう」コマンドの無いガウと、常にバーサク状態のウーマロには無い。本作では特に名前の付けられていない隠し要素のようなシステムだが、後の作品では『ファイナルファンタジーVII』のリミット、『ファイナルファンタジーVIII』の特殊技、『ファイナルファンタジーIX』のトランス、『ファイナルファンタジーX』のオーバードライブ、『ファイナルファンタジーXI』のSPアビリティ、『ファイナルファンタジーXII』のミストナックなど、使用条件が限られている代わりに多大な効果を発揮する「必殺技」のようなシステムが多数登場しており、アクティブタイムバトルやアビリティに並ぶFFシリーズにおける恒例システムとなっている。1000年前に起きた、魔法の力を巡っての大戦争“魔大戦”。その後世界から魔法の力が消え、人々は機械文明を持って世界を復興させていった。しかし、帝国のガストラ皇帝が幻獣界に潜む幻獣達を発見し、幻獣とその血を引く赤子ティナを拾ったその時から、彼は魔法に代わる新たな力“魔導”を使った世界征服をもくろむようになった。それから十数年、ナルシェの炭坑に氷漬けの幻獣がいるという情報が入る。ガストラはその情報に信憑性を見いだし、成長し思考を封じられ帝国兵となったティナをその地へ向けて派遣する。ナルシェに派遣されたティナ達帝国兵は、炭坑の奥で幻獣を発見するが、幻獣を前にした瞬間、強い光とともに意識を失ってしまう。目を覚ますと、ティナは記憶喪失になっていた。ナルシェの追っ手が迫る中、彼女はロックに助けられ、フィガロ城にて介抱される。フィガロ王のエドガーはティナに協力し、反帝国組織・リターナーへ彼女を紹介する。リターナーの本拠地を目指す一行はコルツ山でエドガーの双子の弟・マッシュと遭遇する。リターナーのリーダー・バナンは、ティナの協力を快く受け入れるが、そこに帝国軍が迫っているという情報が入る。ロックはサウスフィガロへ、ティナ、エドガー達はレテ川を下りナルシェへ向かう。途中でティナ達とはぐれたマッシュは、アサシンのシャドウ、ドマ王国の剣士カイエン、野生児ガウを仲間にし獣ヶ原の近くを流れる海流“蛇の道”を使いナルシェに向かう。また、サウスフィガロにて帝国の将軍・セリスを仲間にしたロックもナルシェに到着する。ナルシェに集結したティナ達一行は幻獣を狙う帝国軍を追い返すことに成功するが、幻獣と向かい合ったティナは姿を変え、どこかへ飛び去ってしまう。ティナを追う一行は、嘘つき達が巣くうスラム街ゾゾで眠り続けるティナを発見する。彼女を介抱していたラムウに幻獣と魔石の話を聞き、一行は帝国に潜入することを決意する。ロックやセリス達は飛空艇を使うため、所持者のセッツァーにオペラ劇場にて罠を仕掛け、飛空艇を帝国に向かわせる。帝国首都ベクタの魔導工場に潜入した一行は、その奥にある魔導研究所で捕らわれた幻獣達から魔石を託される。そこへケフカが現れ、一行はピンチに立たされるが、セリスが自らの魔法でケフカ達と共に消え、ロック達を救った。一行がゾゾに戻ると、ティナは魔石マディンと共鳴し、自らの出生の秘密を知る事となる。帝国と戦う決意を新たにしたティナ達は、幻獣の力を借りるべく、幻獣界への扉“封魔壁”の前に訪れるが、突然、封魔壁が開き、仲間の命を奪われ怒れる幻獣達が飛び出してくる。幻獣達の襲来で壊滅的打撃を受けた帝国は、突如リターナーに和解を申し出る。和解のため設けられた会食の席で、幻獣達の捜索を協力して行動することが提案される。帝国の姿勢に不信感を抱いたエドガー達は帝国に残り、ティナとロックが捜索に向かうことになる。2人は目的地へ向かう船で、捜索に参加するセリス、シャドウと再会する。失われたはずの魔法を使う人達が暮らすサマサの村でストラゴスやリルムと親しくなったティナ達は、村の歴史を聞き出し、共に幻獣達が向かった西の山に到着する。幻獣達と遭遇した一行は、幻獣達を説得しサマサに戻り、別行動を取っていたレオとセリスに再会する。そこに突如、ケフカが兵士を連れて現れ、幻獣達を魔石に変えていく。レオはケフカの行動に怒り、単身戦いを挑むが、殺されてしまう。その頃、ケフカとガストラは幻獣界に着き、魔大陸を浮上させてしまう。行く手を阻む帝国空軍を破り、魔大陸に降りた一行は、単独行動を取っていたシャドウと合流し、その奥でガストラ達と対峙する。しかし、ケフカは三闘神の封印を解いてガストラを殺す。封印を解かれた三闘神の強大な魔力は魔大陸を引き裂き始め、ついには世界がその魔力により切り裂かれてしまう。1年後、セリスは孤島で目を覚ます。彼女を介抱していたシドの世話をした後、彼女は仲間を探すため世界へ旅立つ。変わり果てた世界をさまよう中、ニケアでエドガーと瓜二つの姿をした盗賊団のボス“ジェフ”を見かける。本人はエドガーなど知らないと否定したが、エドガーとしか思えないと判断したセリスは密かに彼を追跡する。事故で地上に出られなくなっていたフィガロ城にたどり着くと、ジェフは正体を現してエドガーであると認めセリスの仲間になる。フィガロ城を救い、コーリンゲンの酒場でセッツァーを見つけたセリス達は、飛空艇を失くし自暴自棄になっていた彼を説得し、近くにあるダリルの墓へ向かう。かつて飛空艇で速さを競い、事故で帰らぬ人となった友・ダリルの飛空艇“ファルコン”を使い、一行は仲間を探し集め、ケフカの棲む“瓦礫の塔”へ最後の決戦を挑む。本作は特定の主人公を擁しない。公式には全てのメインプレイヤーキャラクター(12名、もしくはウーマロとゴゴも加えた14名)が主人公である。ただし、物語の進め方によっては最後まで登場しないキャラクターや、一定の条件で今後登場しなくなるキャラクターも存在し、全員を揃えずにゲームクリアすることも可能。また、物語前半はパーティの入れ替わりが多く、本当の意味で全員が揃うのは物語の終盤になってから。一方で、『ファイナルファンタジーXIII』の主人公ライトニングに関して、ゲーム雑誌などでは「『FFVI』のティナ、『FFX-2』のユウナに次ぐ、3人目の女性主人公」と紹介されている記事もある。また、歴代FFシリーズの主人公が集うクロスオーバー作品『ディシディア ファイナルファンタジー』では、コスモス陣営(主人公側)における『FFVI』からの代表キャラクターとしてティナが登場している。また『シアトリズム ファイナルファンタジー』ではティナとロックが『シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール』ではエドガーが登場している。これらのキャラクターは装備を一切変更することができない。本作の世界設定は、前作までと比較すると、近代的な機械文明の影響が大きいものとなっている。例を挙げると、炭鉱都市ナルシェを暖める蒸気機関、独自の機械技術が防衛システムに取り込まれているフィガロ城、蒸気機関車らしき車両が走駆するドマ鉄道など。それら機械文明と一線を画すのが、魔法と機械を融合させた現代的な文明を創り出しているガストラ帝国である。魔法の力を科学技術に利用して復活させた力「魔導」を魔導アーマーといった軍事兵器や、魔導の力を有する兵士の育成に活用しており、魔導の力で増強された軍事力を侵略活動に向けている。しかし『FFVI』の世界では魔法は既に滅びた過去の遺物となっていて、作品内の時間軸ではプレイヤーがプレイを始める時点の1000年前に滅びたとされている。この点でも、前作までとは大きく異なる。ガストラ帝国は、魔法の祖である「幻獣」が住む「幻獣界」に侵入し、そこから拉致して来た「幻獣」らを研究することによって「魔導」の力を得ることになる。魔法の存在が、機械文明に対して大きく影響を与えている。『ファイナルファンタジーVI』における魔法の力は、幻獣(召喚獣)が産み出したものである。1000年前に発生した「魔大戦 (War of the Magi)」を境に、それまで共存していた人間と幻獣が袂を分かった。人間はその後の1000年間で機械による文明を発展させてきたが、幻獣は人間の前から姿を消し、幻獣界という独自の空間でひっそりと生活している。時を経て人間界と幻獣界を隔てる障壁が無くなった時、幻獣界はガストラ帝国の侵攻を受ける。捕らえられた多くの幻獣から魔導の力が抽出され、軍事兵器の生成に活用された。ガストラ帝国は当初、幻獣から科学的な方法で魔法の力を吸い出して人間に植え付ける方法をとっていた。しかし本来魔法の力は、その命が尽きる時に幻獣が自らの持つ魔法の力を結晶にしてこの世に残した「魔石」を持つ事によって得るものであり、得られる魔法の力には大きく差がある。『ファイナルファンタジーVI』の世界には機械による文明が存在する。ただし、機械といっても、現代社会のようないわゆるエレクトロニクス(魔導アーマーのみ例外)ではなく、蒸気機関や火薬、石炭で動く産業革命時のような原始的なものである。キャラクターの持つ武器(剣、槍、杖など)や防具(鎧、盾、兜など)、得体の知れないモンスターなど、多くのRPGの特徴ともいえるファンタジー的な要素はこうした機械文明と同居するかたちで作品内に存在している。遥か昔に女神、鬼神、魔神の3柱の神、三闘神が天から現れて永きに渡って互いに争った戦争。三闘神は地上の生き物を幻獣に変えて従え、さらに幻獣の力で魔法を使えるようになった人間である魔導士を加え、神同士による三つ巴の戦いが繰り広げられた。戦いは世界を破壊し尽くし、過ちに気付いた三闘神は、強大な力を持つ怪物などを封じ、幻獣に自分達の復活がないようにすることを命じると、魔力が抑えられる封魔壁の奥で、石化後も神の力が世界の破壊を引き起こさないように互いに視線を向けて力を中和し合いながら、自らを石化することで戦いを終わらせた。幻獣は石化した三闘神を見守ると共に、魔導の力で悲劇が起きることのないよう、封魔壁の奥を幻獣界として移り住んだ。魔大戦が終わった後、魔法の力を持たない人々は魔大戦の悲惨さから魔導士を恐れ、不当な裁判にかけて魔導士狩りを行った。そのため、逃げ出して隠れ住んだ僅かな者の子孫を除いて、魔法を使える人間はほとんど残っていない。今作品では以下のようなバグによる不具合や現象が発生する。北米では1994年10月11日に、Super Nintendo Entertainment System(以下SNES)向けのソフト『Final Fantasy III』として発売された。NES版『Final Fantasy』(日本での『ファイナルファンタジー』)、SNES版『Final Fantasy II』(日本での『ファイナルファンタジーIV』)に続く作品になっている。SNES版『II』とは異なり、キャラクターの特殊能力は日本版そのままという形で移植され、一部の魔法・アイテムとキャラクター名、大多数のモンスターの名前が、アルファベット表記をした時の長さの制限のため変更されている。その他の変更点を以下に示す。なお、PlayStation移植版以降はタイトルが日本と同じナンバリングの『Final Fantasy VI』に統一された。1999年3月にPlayStationで発売された『ファイナルファンタジーVI』(単品)、及び『ファイナルファンタジーコレクション』のDISC3は、スーパーファミコンで発売されたものとほとんど同じ内容となっている。ただし、以下のような変更点がある。『ファイナルファンタジーVI アドバンス』は2006年11月30日に発売された(日本では最後のGBAソフト)。キャッチコピーは、「近づく、予感。」(TGSPV)、「純度を超えた透明感」(TVCM)。ダンジョン追加や細かな仕様変更等がなされた。Android版は2014年1月16日に、iOS版は2014年2月6日に配信。ゲームボーイアドバンス版を基とし、グラフィック全般とインターフェイスが一新されている。キャラクターについてはオリジナルスタッフである渋谷員子による描き起こし。『ファイナルファンタジーVI』は集英社のゲーム雑誌であるVジャンプにおいて、発売前および発売後に紙面にて大々的に宣伝された。ファイナルファンタジーシリーズの音楽は、ゲーム中に流れる曲(コンピューターの電子音によって演奏された曲)をそのまま収録した「オリジナルサウンドトラック」があると同時に、ゲーム中の曲を生音で再現し、さらにアレンジを加えた「アレンジバージョン」が存在するが、このアレンジが盛んに行われていたのはこの『VI』までである。ハードがPlayStationになった『VII』以降はゲーム中の音質が生音に近くなっているため、『VI』以前のような本格的なアレンジバージョンがあまり出ていない。これは同社の『サ・ガ』シリーズや『聖剣伝説』シリーズも同じである。そのような中で、本作のプレリュードにはディレイとエコーを同時に使う趣向がはじめて取り入れられたが、容量不足の為にエコー部分は上昇地点で消滅してしまう。1995年のSIGGRAPHに3D映像による『FFVI』キャラクターの戦闘ムービー作品が出展され、1996年の東京ゲームショウで配布された限定ディスク「SQUARE'S PREVIEW EXTRA」にも収録された。『ファイナルファンタジーVI』で使用されているBGMは、植松伸夫によるものであり、以下の音楽CDが発売されている。この他、ファイナル・ファンタジー ヴォーカル・コレクション1 PRAY、「F.F.MIX」で「ティナのテーマ」のSnow Productionsによるアレンジ、「20020220 music from FINAL FANTASY」で「ティナのテーマ」のオーケストラアレンジが収録されている。『ファイナルファンタジーVI』のTVCFでは、「FINAL FANTASY」(メインテーマ)がオペラ風にアレンジされ葛生千夏のヴォーカルで歌われていたが、ゲームサントラへの収録はされず、植松伸夫のソロアルバム「ファンタズマゴリア」にのみ収録されている。
出典:wikipedia
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