ロス・ヤングス（Royce Middlebrook Youngs, 1897年4月10日 - 1927年10月22日） は、1910 - 1920年代に活躍したアメリカ・メジャーリーグの選手。主なポジションは右翼手。テキサス州生まれ。ニックネームは"Pep"（「元気者」の意）。1917年、20歳でニューヨーク・ジャイアンツと契約しデビュー。2年目から打率3割を超え、レギュラー右翼手として定着する。ヤングスの実働は10年間だが、毎年安定した外野守備と打撃成績を残した。打率3割を切ったのは1年だけで、ジャイアンツがリーグを4連覇する1921年頃からは年間100得点以上をマークするようになる。1923年にはリーグ最多の121得点を挙げた。当時ジャイアンツを率いていたジョン・マグローは、ヤングスの攻撃的な姿勢を「今まで見た中で一番すばらしい外野手だ」と高く評価していた。マグローの執務室の机には常に2枚の選手の写真が飾ってあり、一人はクリスティ・マシューソン、もう一人はヤングスだったという。しかしヤングスは1926年に腎臓病を患いシーズン途中から欠場、翌1927年に、サンアントニオで30歳の若さで亡くなる。1972年に、ベテランズ委員会がアメリカ野球殿堂入り選手に選出した。しかし選出にあたっては、当時ベテランズ委員会で強い影響力を持っていたフランキー・フリッシュの意向が働いたのではないか、とも言われている。

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