『ヘイロー 2』("Halo 2")は、バンジースタジオにより製作されマイクロソフトにより2004年に発売されたXbox用ゲームソフトである。本作は"に続く『オリジナル・トリロジー』の第二作目となる。また、Windows Vistaへの移植版である『ヘイロー 2』(Halo 2 for Windows Vista)が、2007年6月21日に発売された。2007年9月13日にはXbox用の1作目と本作を同梱し、Xbox 360用初代Xboxゲーム互換性アップデート インストールディスクとXbox 360コントローラー対応表が付属する『Haloヒストリーパック』が発売された。前作と比べて、3Dモデルが精密になり、武装の追加など様々な要素がパワーアップしている。前作では地球軍UNSC、及びマスターチーフを主役にしたストーリーであったが、本作ではコヴナント側のストーリー、プレイヤーキャラクターも登場した。本作はCEROレーティング「15歳以上対象」(区分「C」)である。同様のファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)であり、主人公の視点がそのままゲーム画面となっている。基本的なシステムは前作を踏襲している。(参照:)Halo 2からの追加・変更点では以下のようなものが挙げられる。またシリーズ中でもとりわけ、ストーリー上一度しか戦えない強敵、所謂ボスキャラクターが多く登場する作品でもある(HALO3では「ギルティスパーク」、HALO:Reachでは「ゼロット」などがいるが、どちらもボスキャラクターとは言いがたい)。それぞれが他のエネミーとは一線を画す特徴を持っており、ある程度ダメージを重ねるとイベントが進行して、最終的に倒すことが出来る。宇宙に浮かぶコヴナントの首都ハイチャリティ。そこでは一人のエリート族の裁判が行われようとしていた。惑星リーチ攻撃部隊の司令官だった彼━━ゼル・ヴァダムは、聖なるリング、ヘイローの破壊を許した責任を問われ、「異端者」の烙印を押された。異端者はコヴナントたちに救済をもたらす「大いなる旅立ち」に取り残される運命にあり、それは死刑も同然の宣告であった。ゼル・ヴァダムが刑を科せられているその頃、地球軌道上のステーションカイロでは、帰還したマスターチーフ、ジョンソン軍曹らの表彰式が行われていた。チーフにコロニアル十字勲章が授与されるその時、地球圏へとスリップアウトしてくるコヴナントの艦隊が確認される。コール議定書も空しく、母星の場所がコヴナント軍に知られてしまったのだ。地球軍は、焦燥に駆られながらも、全力で防衛作戦を展開する。「悔恨の預言者」を名乗る司令官に率いられた艦隊は比較的小規模で、地球軍の思わぬ反撃に戸惑いながらも地上へとその軍を降下させていた。ステーション内に潜入したコヴナント達を撃退したチーフはニューモンバサシティに降下、コヴナント軍と交戦、苦戦を強いられながらも多脚兵器スカラベを撃破する。しかし、その時地表近くでコヴナント艦がスリップスペースに入ろうとしていた。「絶対に逃がさない」キース艦長の娘、ミランダ・キースはチーフらを乗せたままスリップスペース圏内に飛び込む。瞬間、閃光はニューモンバサシティ全域を飲み込んだ。都市は甚大な被害を受けてしまった。一方その頃、真実の預言者の前に引きずり出されたゼル・ヴァダムは、命と引き換えに「アービター」(調停者)としての役割を賜れていた。アービターとはコヴナントの結束に危機が訪れた時、その身を犠牲にして障害を排除すべく任命される者の総称であり、その危険な役割は死刑と同様の意味を持っていた。アービターは「預言者」達に反旗を翻したエリートである「真の異端者」抹殺の命を受け、ガス採掘プラントに向かう。ガスプラント内を逃げ回りながら「大いなる旅立ち」の欺瞞を語る異端者だったが、とうとうアービターに追い詰められ息の根を止められる。そこに現れたのは、コヴナントからは「オラクル」と呼ばれるヘイロー管理ユニット、アルファヘイローの爆発を生き延びた「343ギルティスパーク」だった。アービターに「大いなる旅立ち」と呼ばれる現象は、その呼び名に不適切であると話し出すオラクルだったが、それを終わりまで語ることはなく、突如現れたブルート族の首領・タルタロスがオラクルを回収し、アービターと共に撤収を開始した。スリップスペースに巻き込まれたチーフらの前に現れたのは、もうひとつのヘイロー(デルタヘイロー)だった。悔恨の預言者を追い強襲軌道降下を開始するマスターチーフ。降下地点の敵を掃討し、上陸部隊を迎えたチーフらは寺院らしい遺跡へと足を踏み入れる。そこで悔恨の預言者の目的はヘイローの起動にあることを知ったミランダ中佐とジョンソン軍曹は、それを止めるためにインデックスを取得すべくライブラリに向かい、チーフはそのまま悔恨の預言者を追うことにする。そんな中、コヴナントの通信を傍受したコルタナは悔恨の預言者の地球侵攻はフライングで、コヴナントの総意ではなかったことを話す。コヴナント自身、地球に人類の存在は予想していなかった。では来訪の目的は?そんな疑問も晴れぬままコヴナント大艦隊がハイチャリティと共にデルタヘイロー上空にスリップアウトしてくる。わずかなチャンスを生かして悔恨の預言者を抹殺したチーフだが、コヴナント艦隊からの攻撃を受けそのまま水中深くに沈んでしまう。水面の光が遠ざかる中、チーフの耳に語りかけてくる何者かがあった…。インデックスを求めてライブラリに向かうミランダ中佐らだが、それを求めているのは彼らだけではなかった。オラクルから情報を得た真実の預言者は、アービターにインデックスの回収を申し渡す。だが、コヴナントの結束にも乱れが出始めていた。アルファヘイローの大破、悔恨の預言者の死亡と相次ぐ不祥事の責任として、親衛隊の座をブルート族に追われるエリート達。それを不服としてコヴナント評議会脱退をちらつかせるエリート族代表に対し、不信感を露にする真実の預言者。そんな混乱を尻目に、アービターはインデックスを求めてデルタヘイローへと向かう。フラッドに覆われた大地を進みライブラリにたどりついたアービターは、そこで既にインデックスを取得したミランダ中佐を発見する。護衛を打ち倒しインデックスに手を伸ばしたその矢先、ミランダ中佐の体が浮き上がり、インデックスごとタルタロスの手に奪われてしまう。「これも預言者様の意思だ。お前達エリート族には血塗られた道が待ち受けているだろう」そう言ってタルタロスはアービターを奈落に突き落とし、自らの手でインデックスを持ち帰るのだった。アービターはここで死ぬはずだった。しかし、彼は何者かの手の内にあった。「私はお前達全ての罪の記念碑だ」その巨大なフラッドの手には、アービターとマスターチーフが握られていた。悔恨の預言者をその身に取り込み、デルタヘイローのモニター「2401ペネテントタンジェント」までも保持したそれ「グレイブマインド」は語った。「リングは救済をもたらさない。建造者の意思を誤解すると、再び全てが無に帰すことになる」 そして、鍵が使用される前にそれを見つけることをチーフとアービターに指図する。「われわれは敵として巡りあった。リングがわれわれを味方に変えるだろう」グレイブマインドは、チーフとアービターをそれぞれの役割を果たすべき場所に転送した。その頃、ハイチャリティではエリート族の追放に反対するグラントやジャッカルの間に混乱が広がっていた。聖なる鍵を手に「大いなる旅立ち」の意義を説く預言者だったが、突如その目前に転送されたマスターチーフを前に逃亡を図る。立ちふさがるブルートたちをなぎ倒してその後を追うチーフ。囚われた海兵隊の面々を救出しながらハイチャリティ内部の長い通路を進む中、地球巡洋艦アンバークラッドが上空へスリップアウトする。コルタナが応答を試みるも返信はなく、その内部には多量のフラッドに寄生された人間達がいるばかりであった。ハイチャリティに墜落し、その中から湧き出るフラッドたち。インデックスを託されたタルタロスは、ミランダ中佐とジョンソン軍曹を引き連れデルタヘイローに向かおうとしていたが、そこに出現したフラッドに慈悲の預言者が襲われてしまう。しかしそれを冷たい目で見捨て去る真実の預言者。「大いなる旅立ち」は目前に迫る。コヴナントは二つに割れていた。評議員たちを抹殺されたエリートとそれに脅されたグラントらと、ブルートと共に「大いなる旅立ち」を目指すジャッカル達。両者が争う中、アービターはリングの作動を止める為にインデックスを追う。同じくインデックスを追うチーフとコルタナは、あと一歩のところでタルタロス、真実の預言者の両者を取り逃してしまう。瀕死状態の慈悲の預言者から、真実の預言者の行き先を聞き出したチーフは驚く。彼はハイチャリティ中心部にあるフォアランナーの巨大シップに乗り込み、大艦隊と共に地球へ向かおうとしていたのだ。あれだけの大艦隊に襲われれば、地球はひとたまりもない。なんとしても真実の預言者を止める必要がある。だが、同時にタルタロスを止められなければ、ヘイローが作動してしまい銀河全体の知的生命が消滅してしまう。結局チーフは真実の預言者を追い、コルタナはハイチャリティに残り、リングが作動しそうならばアンバークラッドの核融合炉を爆破して作動を止める道を選んだ。フラッドで溢れるハイチャリティ内部を進むチーフは、なんとか発進寸前のシップに乗り込むことに成功した。コルタナを残して発進するシップ。行き先は地球。ヘイローの作動を停止させることができるのは、もはやアービターだけだった。ブルートの防衛に苦戦しつつ、囚われのハンターらを解放しながらコントロールセンターに向かうアービターは、スカラベに乗り込んだジョンソン軍曹と出会う。「俺はお前が嫌いだ。お前も俺が嫌いだ。だが、このままじゃリングが作動して俺達は全滅だ」 コントロールルームの分厚い壁を破る為、スカラベを駆る軍曹をバンシーで援護するアービター。宿敵同士の共闘が実を結び、コントロールルームへの道は開いた。ミランダ中佐にキーの作動を強制するタルタロスを追い詰める2人。そこでオラクルに「大いなる旅立ち」の真実を聞かされたタルタロスはそれを信じなかった。真実の預言者と共に「大いなる旅立ち」を実行するのはあくまで自分だとばかりに、リングを作動させてしまう。人類とエリートが力を合わせてタルタロスの息の根を止めるが、ヘイローは既にその機能を果たそうとしていた。必死のミランダ中佐がキーを抜き取ったその瞬間、青い光が天空を包む。しかし、それはヘイローの起動ではなかった。ギルティスパークは語る。あれはビーコンだと。起動中にヘイローを強制停止することで、宇宙全域にある6つのリングがスタンバイ状態となり、遠隔操作で作動可能になると。そして、そのコントロールが可能な施設のある場所、それは「アーク」であると。その頃、チーフを乗せたフォアランナーのシップは地球、すなわちアークへとスリップアウトした。そこでなにをしているのかと問う司令官にチーフは伝える。「ケリをつけに来た」と。キャンペーンモードのエンディングムービーにおいて、マスターチーフは日本語版では ケリをつけてきました と発言している。しかし彼は預言者を確保したわけでもHALOの起動を阻止したわけでもないため「何のケリをつけたのか?」と論議を呼んだ。結局元の英語版台詞 “Sir, finishing this fight” を(Halo3があることを前提に)訳すと ケリをつけにきた が最適な訳になるため、現在では誤訳を元にした吹き替えという見方が強い。ストーリーの根幹に関わる部分であるが、最後発であるヒストリーパック版でも修正されていなかった。2014年に発売されたAnniversaryでは「ケリをつけてきます」と修正されているXbox LiveマーケットプレイスにてダウンロードできるHalo3ドキュメント映像のHalo 3 ViDoc: Journey's Endでは、「戦いを終わらせるのです」という翻訳がなされている。シングルプレイ用で、ストーリーに沿って戦っていくモード。難易度はイージー、ノーマル、アドバンス、レジェンドの4段階から選択する。前作とは異なり、本作では難易度の違いでエンディングが変化することはない。難易度を上げると、以下の違いが生じる。(全15レベル)複数のプレイヤーが参加して、各種ルールの下で戦うモード。システムリンクのみに対応していた前作とは異なり、本作ではシステムリンクだけではなくXbox Liveを利用したオンラインでのマルチプレイが可能となっている。またWindows Vista版ではGames for Windows - Live対応となっている。また、各対戦モードそれぞれについてさまざまなバリエーションが存在する。これらのマップの内、"Desolation"と"Tombstone"はXbox版のみの独占マップである。一方、Windows Vista版向けには"District"と"Uplift"が独占マップとなっている。本作では、バランス・バグの修正やチート・不正対策を含むタイトルアップデートだけではなく、マルチプレイヤーモード用の対戦マップをXbox Liveを通して配信している。2005年7月7日に『ヘイロー 2 マルチプレイヤーマップパック』(Halo 2 Multiplayer Map Pack)が1480円で限定生産・発売された(北米での発売日は2005年7月5日)。これはXbox Liveを利用できないユーザ向けに、タイトル・アップデートのほか、"Bonusmap Map Pack"、"Killtacular Pack"、"Maptacular Pack"に加えて以下のものを収録したものとなっている。"Halo 2 for Windows Vista"は、バンジースタジオとマイクロソフトゲームスタジオ内の開発チームHired Gunによって移植された。本作は2007年5月22日に発売が予定されていたが、内部に不適切なデータが発見されたため同年6月21日発売へと延期された。HALOシリーズの音楽はシリーズを通して評価が高く、今回もその例外ではない。前作のメインテーマは男性コーラスのみだったが、今回はその逆で女性コーラスとなっている。HALO2の音楽は前作と比べ、ロック要素などが入れられており、前作とは一味違った部分も感じられる。また、それらの楽曲にはスティーヴ・ヴァイやインキュバス、フーバスタンクが参加している。など、前作に続き今作もまた多くの賞を受賞している本作は米国において約150万本の事前予約がなされるなど、発売前より大きな関心を集めた。実際、米国において発売初日の24時間に約240万本を販売、その売上げは約1億2500万ドルに達し、米国エンターテインメント小売史上最大のヒットとなった。また、英国においても同国ゲーム市場における初週販売本数歴代三位となる約26万本を販売した。2004年12月2日には全世界での販売本数が発売から3週で500万本を突破したことがアナウンスされ、翌年1月7日にはCESの基調講演にてビル・ゲイツより630万本を売り上げたことが発表された。発売より丁度一年が経過した2005年11月9日、バンジースタジオは全世界での販売本数が700万本を越えたことをアナウンスした。また、2004年ホリデーシーズンにおけるXbox本体の売上げが前年同期間より約50%増加するなど、本作はプラットフォームの販売を強力に牽引するキラータイトルになった。
出典:wikipedia
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