『太王四神記』(たいおうしじんき、朝鮮語: )は、2007年9月11日から12月5日まで韓国MBCで放送されたテレビドラマ。HD放送、5.1chサラウンド放送だった。宿命の星の下に生まれたタムドク(ペ・ヨンジュン)が幾多の苦難を乗り越えて、後に高句麗中興の祖といわれる第19代国王の広開土王となっていく姿を描くファンタジー時代劇である。映画並みの巨額の予算をかけ、コンピュータグラフィックスを多用するなど韓国ドラマとしては異例の作品で、同じMBCの時代劇で高句麗建国の祖を描いた『朱蒙 - チュモン -』に比べはるかにファンタジー色が強く、「歴史ファンタジードラマ」等と称されている。監督は、ドラマ『砂時計』のキム・ジョンハク。主演のペ・ヨンジュンにとっては『冬のソナタ』以来5年ぶりのテレビドラマとなった。日本の作曲家、久石譲が音楽を担当した。当初は2007年5月からMBCで放送開始の予定だったが制作上の問題から放送が延期された。また当初は百済の阿莘王(ス王子)役としてソン・イルグクが出演するはずであった。済州島で行われたロケの期間中は、事故が相次いだ。監督のキム・ジョンハクとチェ・ミンスがそれぞれ交通事故に遭遇している。また主演のペ・ヨンジュンが、2007年10月24日の撮影中、刀が右手人差し指に当たり、靱帯を切断した。その後さらに、頚椎と肩靭帯を負傷した(2008年8月4日、肩靱帯の手術を受けた)。撮影は2006年3月から2007年12月2日までの1年8か月に及んだ。韓国での最高視聴率は36%を記録した。タイトルのハングルのロゴが、普通のハングルとは字の形が違っているが、これは、カリムト()文字を用いたためである。番組の愛称は「テサギ(太四記)」。2007年12月14日からは、中国電視公司(台湾CTV)でも放送されるなど、各国で好評を博している。ただし高句麗史という中韓間の歴史認識問題に関わるテーマを扱っているため、中国(香港含む)では放送禁止となった。2007年12月3日から(NHK BShiの放送終了後)ニフティにてインターネットによる本編の動画配信を開始。太王四神記公式サイトでは、全24話を韓国MBCオリジナル・ノーカット版でVOD配信中。またモバイルの公式サイトでもNTTドコモの対応携帯なら各話全て、au(KDDI/沖縄セルラー電話)、ソフトバンクモバイルの携帯では各話の名シーンをみることができる。 2007年12月4日からはティ・ジョイにより、新宿バルト9ほかで、第一弾の映画『太王四神記』として劇場上映。毎週BShiでの放映翌日に毎話が全国公開された。2010年4月10日から、「新編集版」として再編集した4部作が公開された。オリコンDVD総合週間チャート、『太王四神記DVD BOX』(2008年6月16日付)2位。太王四神記メーキングDVD「金盤」「銀盤」(3月19日付)1位、2位。オリコン本BOOK部門の総合週間チャート、『太王四神記公式ドラマ・ガイド後編』(6月9日付)タレント関連書籍1位。総合4位。オリコンシングル総合週間チャート、「千年恋歌」(太王四神記の主題歌)1位 。2008年6月1日、京セラドーム大阪で「ドラマ太王四神記プレミアムイベント2008 in JAPAN」が開催された。チケットの応募数は20万(3万5千枚に対し)で18分で完売し、当日のドラマプロモーションでは、久石譲の指揮・太王四神記オリジナルサウンドトラックのフルオーケストラ演奏や挿入歌のライブステージ、出演俳優と東映京都スタジオ俳優による殺陣&アクションショー、キム・ジョンハク監督などによるトークなどが繰り広げられ、全国の映画館13か所にも生中継された。これについては、nifty 太王四神記公式サイトにて配信されている。宮廷女官チャングムの誓い(参照)から2007年半ばになると、時代劇については男性にも人気で、2008年、朝日新聞系の雑誌『AERA』は、特に50代の男性が人気を支えているようだと分析した。太王四神記のDVDレンタル者の男女比率(大手レンタルショップ調査2008年)は男女半々だった池田理代子による漫画化、宝塚歌劇団によるミュージカル化(後述)が行なわれた。非常に文献の乏しい時代であり、史実から大幅な脚色がなされている。しかしこれに対しては韓国国内でも、広開土王の実在性を危うくする、神話要素が日帝残滓であるといった批判もある。また、高句麗を持ち上げすぎて百済を矮小化しているとの批判もある。一部にいわゆる「大朝鮮」史観を取り込んでおり、『朝鮮上古史』や『大朝鮮帝国史』にある超古代国家「チュシン ()」が現れる。また、通説では朝鮮半島南西部の百済の版図のどこかに比定されるカンミ城(関彌城、)が、中国大陸山東半島の「西百済」(『大朝鮮帝国史』の「外百済」にあたる)にあったという設定になっている。高句麗史を「韓国史」として扱ったこのドラマは、中国の東北工程への対抗策であると看做されている。そのため、中国ではメディアを挙げた反発が起こり、放送禁止となった。はるか昔、地上は火の力を持つカジン率いる虎族に支配されていた。横暴な虎族の支配に心を痛めた神の子桓雄(ファヌン)は地上に降り立ち、人々が平和に暮らす国・チュシン国を創る。しかし、国を奪われたと感じたカジンはチュシンの民を襲う。桓雄は争いをなくすために、カジンから火の力を奪い、熊族の女戦士・セオに与える。火の力は朱雀となって、セオに宿った。やがて、桓雄とセオは恋に落ち、セオは桓雄の子(檀君)を身ごもる。密かに桓雄に憧れていたカジンはこのことに嫉妬し、セオを襲うが、戦いの中で生まれた子供を守ろうとするあまり、セオは自らの力を制御しきれなくなり、朱雀が暴走を始める。その場に駆けつけた桓雄はやむなく、青龍・白虎・玄武の三神で朱雀を倒そうとするが果たせず、自らセオを討つ。そして、桓雄は朱雀・青龍・白虎・玄武の四神を封印し、やがて真にチュシンの王となるべき人物が誕生した際に四つの神器が目覚め、王はそれらを発見して封印を解くだろうという予言を残して、天に昇った。時に紀元前15世紀の事。それから2000年あまりが過ぎた374年、チュシンの王の誕生を示す星が輝き、高句麗の小獣林王(ソスリム王)の弟の家に談徳(タムドク)が、妹の家にホゲが生まれる。そのころ、四つの神器を独り占めして、四神の力を手に入れるべく、チュシンの王の誕生の日を待ち望んでいた虎族の末裔である火天(ファチョン)会の大長老は早速、部下を全国に派遣し、朱雀の神器を手に入れることに成功する。そして、朱雀の神器を持っていた少女・キハを連れ去り、神殿に神官見習いとして送り込む。一方、キハの妹・スジニはチュシンの末裔であるコムル村の人々に保護されていた。小獣林王の死後、弟の故国壌王(ヤン王)が即位し、談徳は王太子となる。神殿の大神官は談徳をチュシンの王と認定し、壌王は談徳に命を狙われぬよう愚鈍なふりをするよう命じる。一方、高句麗の人々はホゲこそチュシンの王と見なしていた。その思いが特に強い、ホゲの母は、わが子に王位を継がせようと壌王の毒殺を画策する。しかし、陰謀は談徳によって見破られ、ホゲの母は自害してしまう。それ以降ホゲは談徳を憎しみ、復讐を誓う。一方、ホゲの父であるヨン・ガリョ(以下カリョ)は談徳が愚鈍ではなく、計り知れない英知を持っていることに恐怖するのだった。やがて、そんなカリョに火天会が接近していく。そのころ、コムル村の村長となったヒョンゴはスジニを連れて旅をしながら、前村長の言いつけに従い、チュシンの王と見なされていたホゲを見守っていた。しかし、身分を隠し、市井を見て回っていた談徳と出会ったスジニはホゲよりも談徳の人柄に好意を抱く。そして、キハもまた談徳を慕うようになっていた。カリョは、ホゲの謀略によって撃毬大会に出場できなくなったとある部族のチームに談徳が身分を隠して参加したのをとらえ、談徳の軽挙を非難し、ついにヤン王に対してホゲに王位を譲るよう迫る。しかし、壌王はこの要求を拒絶し、大神官が談徳をチュシンの王と認定したと伝え、談徳への譲位を布告する。窮地に立たされたカリョは火天会と手を組み、談徳を亡き者にせんと様々な謀略を仕掛けていく。一方、一時はキハとの平凡な生活を夢見た談徳は父の死そしてヒョンゴやスジニといったコムル村の人々の励ましによって次第に王としての自覚を身につけ成長していく。果たして、チュシンの王となるのは談徳かホゲか。そして、朱雀以外の神器はどこにあるのか。古代の高句麗を舞台に壮大な物語が始まる。外部リンクを参照。日本の宝塚歌劇団によりミュージカル化されている。初演は2009年1月、脚本・演出は小池修一郎。
出典:wikipedia
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