ファスターは、いすゞ自動車が1972年(昭和47年)から生産・販売していたピックアップトラック。1994年(平成6年)で日本国内での販売を終了している。初代モデルのファスターはベレットの姉妹車のピックアップトラック、ワスプの後継車で、フローリアンのボディー前半分が流用されていた。また、この車が1971年(昭和46年)から始まった、いすゞ・GM提携の最初のビジネスとなり、翌1972年(昭和47年)からGMのシボレー部門にLUV(ラヴ)のネーミングでOEM供給された。LUVとはLight Utility Vehicleの意味で、車の成り立ちそのものが車名となっている。フローリアンの生産終了を目前にした1980年(昭和55年)、新型に移行。4WD版が追加され、これのみ車名に「ロデオ」のサブネームが付けられた。この「ファスターロデオ」のシャーシを利用して、初代「ロデオビッグホーン」が生まれている。アメリカでは「パップ」(P'up) の車名で販売された。なお、シボレーに供給されていたLUVはGM自身が開発したS-10にとって代えられた。一方、オーストラリアではこの世代からGM子会社のホールデンへ「ホールデン・ロデオ」としてOEM供給が開始されている。当初は1.6 LのG160型ガソリンエンジンと、1.8 LのC180型ディーゼルエンジンではじまり、後にガソリンエンジンは廃止され、ディーゼルエンジンは、2.3 LのC223型へと拡大された。1988年(昭和63年)5月、「ファスター」は2WD専用モデルの車名となり、4WDモデルは「ロデオ」として独立した。海外向けには非常に大きな窓を持つ「スペースキャブ」と呼ばれるエクステンドキャブがラインアップされていたが、国内はシングルキャブのみの設定であった。海外向けのエンジンには、直列4気筒ディーゼルエンジンのほか、いすゞ製の直列4気筒と、北米専用のGM製のV6ガソリンエンジンが選べたが、日本国内では、初代ビッグホーン・イルムシャー(UBS55系)などと共通の、4JB1型・2.8 L・直4・直噴ディーゼルターボエンジンのみであった。しかし、燃費に優れ、なおかつ強力なエンジンを採用したことで、これまでの非力なイメージを払拭することに成功した。十分な吸気の攪拌ができない小径ボアの直噴式燃焼室の設計は非常に難しく、4JB1型は、トヨタの12H-T型エンジンと並び、当時国産最小クラスのボアの直噴ディーゼルエンジンであった。荷台の違いにより、標準ボディのほかロングボディとフラットデッキ三方開きが用意されていた。1992年(平成4年)10月、フェイスリフト。1994年(平成6年)10月、国内販売終了。海外向けはD-MAXが登場する2002年(平成14年)まで生産された。
出典:wikipedia
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