東方市(とうほう-し)は中華人民共和国海南省に位置する県級市。海南島の西海岸の北寄りに位置する化学工業都市である。南シナ海(トンキン湾)に面し、漢族のほか黎族が多く居住する。東方市は海南島南西部に位置し、東南は楽東県と、東北は昌化江を隔てて昌江県と接し、西部は北部湾、南部は南シナ海にそれぞれ面している。熱帯気候に属し、北部の黎母山脈を中心に原生林を中心とする森林地帯が広がっている。年平均気温は24度、降水量は1,150mm。前漢以降珠崖郡・昌化軍・南寧軍・儋州・崖州に属した東方市であるが、初めて県が設置されたのは隋代の感恩県が最初であり、それ以降中原の支配下に置かれることになった。日中戦争期間中は天然の良港と豊富な鉄鉱山が位置する東方地区は日本軍の重要な拠点となり、港湾や鉱山が開発された。1952年に東方村に県政府を置く東方県に改編され、1953年には広東省海南黎族苗族自治州の管轄となった。1959年には県政府は八所港に移転、1987年に東方黎族自治県と改められ海南省の直轄になった。1997年に県級市に昇格し現在に至っている。市内には海南省最大の水力発電所・大広壩水力発電所が位置している。主要産業の農業ではマンゴー、バナナ、サトウキビ、ゴムノキなどの栽培が盛んであり。また水産業や製塩なども行われている。八所港は水深が深く海南島でも重要な天然の良港であり、付近の石碌鉄鉱からは鉄道による貨物輸送が整備されている。付近の海域には天然ガスが豊富にあり、海岸部にある工場は中国有数の化学肥料やメタノールなどの生産基地となっている。8鎮、2郷を管轄する。
出典:wikipedia
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