オレオ (Oreo) は、モンデリーズ・インターナショナルの子会社であるナビスコが販売するサンドイッチ状のクッキー。白色の甘いクリームを、2つの円形をしたチョコレートクッキーで挟んである。オレオは1912年の発売以来アメリカ合衆国でもっとも売れているクッキーとなっている。アメリカでは、牛乳に浸して食べたり、クッキーを二枚に分離し、クリームをなめてからクッキーを食べるという食べ方がよく知られている。日本においては現在、モンデリーズ・ジャパンが製造販売を行っている。1912年に「オレオビスケット」の名前でナショナルビスケット社(現在のナビスコ)が販売を開始。1908年に販売を開始していたサンシャインビスケット社のハイドロックスクッキーの模倣品であった。最初の工場はニューヨーク市チェルシーの9番街15丁目、16丁目にかつて存在し、現在そのブロックは「オレオウェイ」として知られている。オレオの名称は1912年3月14日に商標登録されており、最初のクッキーのデザインは縁の花輪と中央のOREOの文字が特徴的なシンプルなものだった。アメリカでは透明なガラス蓋のついた目新しい缶に入って25セントで販売された。1921年に「オレオサンドイッチ」に名称を変更。1924年には新デザインのクッキーが登場した。レモンフィリングをはさんだ派生品が1920年代の短期間販売されていた。1948年「オレオクレームサンドイッチ」に名前を変更、1974年にはさらに「オレオチョコレートサンドイッチ」に変わった。現代のオレオのデザインは1952年にウィリアム・A・ターニアーが作ったもので、ナビスコのトレードマークも入っている。クッキーフィリングについてはナビスコの主任食品科学者であったサム・ポーチェロが開発したものである。彼はChocolate Covered OREOやWihte Chocolate Covered OREOも開発し、オレオに関連した特許を5つ保持していた。2006年1月よりオレオにトランス脂肪酸を含まない非水素添加植物油の使用を開始した。日本ではヤマザキナビスコ(現・ヤマザキビスケット)が1971年に「ナビィ」という商品を発売したのが最初で、翌1972年にはオレオと、バニラ味のビスケットである「スイス」の2種類をパッケージした商品「オレオスイス」を発売した。なお、「ナビィ」「オレオスイス」ともに1970年代後期には発売を終了。その後、1987年に同じヤマザキナビスコから「オレオ」として、「このおいしさ、世界記録」のキャッチコピーで発売を開始、テレビCMには後藤久美子が起用された。30年近くに亘りヒットした商品ではあるが、ライセンス契約の終了に伴い2016年9月よりモンデリーズ・ジャパンが製造・販売を継承した。現在のCMには俳優の大森南朋が起用されている。オレオという名前の起源には諸説ある。なお、植物油を現すオレオケミカルとは無関係。また、黒いクッキーで白いクリームを挟んだ外観から、外側は黒いが中は白だとして、「黒人でありながら白人のようにふるまう人」に対する皮肉の意味でこの商品名が使われる例がみられる。基盤となるクッキー生地は、長さ300フィートのオーブンの入口で回転式型抜き機によって円形のクッキーの形に成型される。主な成分は、砂糖(アメリカ合衆国では、後に高果糖コーンシロップに置き替えられた)、ダッチ・プロセスしたココアと、外部の供給元から購入された純粋なカカオマス、そしてナビスコの製粉所で製粉された小麦粉を含む。日本ではヤマザキナビスコ(現・ヤマザキビスケット)が販売していたものは、日本国内の工場で製造していたが、モンデリーズ・ジャパンでの製造は中国北京の工場で行われ、輸入販売となった。オレオは最初に開発されて以来、クリームフィリングを挟む2枚のチョコレートクッキーという伝統的なものだけではなく、多くの異なったバラエティーが生産された。以下の一覧は特に著名な、最近のタイプの一部である。これら多様なオレオの多くは組み合わせて生産される。例えば、「ミントで包まれたチョコレートファッジ」、「ダブル・スタッフ・チョコレートクリーム」など。2003年5月13日に弁護士スティーヴン・ジョセフは、クッキーに水素化した、あるいは部分的に水素化した油脂(トランス脂肪酸)を使った罪でナビスコを告発して提訴した。ナビスコが水素化油脂を代わりの油脂に取り替えることを検討したので、この訴訟は取り下げられた。ジョセフは、この問題に注意を喚起するために提訴したことを認め、自分の行動は成功していると思うと述べた。2006年1月時点で、伝統的なオレオの生産には水素化油脂は使われていないが、他のバリエーションのオレオは、完全には水素化油脂が排除されていない可能性がある。アメリカ合衆国では、オレオクッキーは他の菓子の素材や飾りとして使われることが多い。オレオクッキーを入れたミルクセーキは人気が高く、またのように揚げ衣を付けて油で揚げた「揚げオレオ」が、祭りで売られていることがある。また、高級アイスクリームの一種として、チョコサンドクッキーの砕片を混ぜ込んだバニラアイス「クッキーアンドクリーム」が作り出された。しかしながら、クッキーアンドクリームに入っているのが本物のナビスコオレオクッキーかどうかは定かでない。オレオクッキーに類似した多くのクッキーの総称として「オレオ」という名称が用いられることがあるため、代用品として機能上同一なドロクシーや数知れない「ノーブランド」のナビスコ以外のブランドのチョコレートサンドクッキーが入っているかもしれない。オレオはアメリカ合衆国の大衆文化に頻繁に登場する。
出典:wikipedia
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