メソン・カノン(Meson Cannon)は、バンダイナムコゲームスのPlayStation Portable用フライトシューティングゲーム『ACE COMBAT X Skies of Deception』に登場する架空の兵器。メソン・カノンとは、オーレリア連邦共和国首都グリスウォールに設置された首都防衛用荷電粒子ビーム砲である。大強度シンクロトロン施設、アトモスリング内で加速させた陽子ビームを、アトモスリング上のタワー型施設内に置かれたアルミニウムやベリリウムなどの生成標的に衝突させ、大量の荷電中間子(メソン)を生成、パイ中間子から崩壊ミューオンビームを取り出し、タワー最上部に備わる砲塔型線形加速器で照射方向を偏向、攻撃対象に照射する。亜光速で迫るビームの回避は非常に難しく、対地対空を問わず様々な目標に対して高度な迎撃能力を発揮するが、攻撃対象を追尾するには砲塔型加速器によってビームを偏向しつつ砲塔を旋回させる必要があり、高速かつ複雑な動きをする戦闘機などの対象には正確な照準が難しい。また、崩壊ミューオンの平均寿命は約2.2μ秒と安定して存在していられる時間が短い上、大気中での減衰が大きく、最大射程は数kmと比較的短い。一方で、弾切れが事実上存在せず、有害な放射線などの環境負荷もないことから、弾道ミサイルなどによる攻撃から、限られた範囲を防衛する拠点防衛兵器として、優れた特性を有する。アトモスリング上には、このビーム砲塔が等間隔を空けて計8門配備されており、城壁型のリング部との組み合わせによって、首都グリスウォールは一種の城壁都市ともいえる強固な防備を有している。オーレリア政府は、首都グリスウォールを始めとした国内の電力需要の高まりを受け、将来的なエネルギー源としてミューオン触媒核融合炉の研究を推進しており、その一環としてグリスウォールに大規模なシンクロトロン施設、アトモスリングの建設を行った。メソン・カノンは、アトモスリングの建設当初より、このシンクロトロン施設を利用した首都防衛用ビーム兵器として計画されていたものであったが、当時は莫大な開発コストに見合うだけの必要性が認められず、周辺国への政治的配慮といった事情などもあって、実験段階にも至らず計画は頓挫していた。2020年、隣国レサス民主共和国の突然の侵攻によってオーレリア領土の大半が占拠されて以降、グリスウォールに置かれたレサス軍司令部を防衛する目的で、この計画は再び着目される。レサス軍は大量の物資と資金を投入し、短期間でメソン・カノンを完成させた上、さらなる出力の向上と安定化を狙い、首都南西に位置するモンテブリーズ工業地帯でMBSR(中間子ビーム安定化調整器)の開発を行った。これにより、メソン・カノンは当初の計画とは異なる対象に向かって使用されることとなった。
出典:wikipedia
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