オウチュウ科（オウチュウか、学名 ）は、鳥類スズメ目の科である。オウチュウ属 のみが現生する。オウチュウ（烏秋）と総称されるが、狭義には 1種をオウチュウと呼ぶ。エチオピア区（サハラ以南のアフリカ・マダガスカル）・東洋区（南アジア・東南アジア）・オーストラリア区（メラネシア）に生息する。全長18–40cm。ほとんどの種が全身黒色。樹上で暮らし、昆虫食。オウチュウ科は従来、種数の大部分を占めるオウチュウ属 と単型のパプアオウチュウ属 からなっていたが、パプアオウチュウの系統位置は不確実で、おそらくはオウギビタキ科 、あるいはモズヒタキ科 に含まれる可能性が指摘されていた。結局パプアオウチュウはオウギビタキ科に移され、オウチュウ科は1属のみの単型科となった。次の系統樹は Pasquet "et al." (2007)より。シロハラオウチュウ ・スマトラオウチュウ　・ウォーレスオウチュウ ・セレベスオウチュウ ・アンダマンオウチュウ ・ はサンプリングされていない。カラス上科の中でオウチュウ科など7科が単系統を形成するが、それらの系統関係は不確実である。なお、パプアオウチュウが移されたオウギビタキ科はこの単系統に含まれるが、議論された（しかし採用されなかった）モズヒタキ科はこの単系統には含まれない。Sibley & Ahlquist (1990) ではパプアオウチュウと併せて、カラス科オウチュウ亜科 オウチュウ族 とされていた。オウチュウ亜科には他に、およそ現在のオウギビタキ科・カササギヒタキ科が含まれていた。国際鳥類学会議 (IOC)より。1属25種。

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