ゆびきり(指切、指切り)は、近世以降の日本において、約束の厳守を誓うために行われる、大衆の風習。ゆびきりげんまん(指切拳万)の略語。フック状に曲げた小指を互いに引っ掛け合う。その際、指を絡め合った状態で上下に振るのが通常であり、また、「指切拳万、嘘ついたら針千本呑ます」という、約束を違えたときに課される名目上の罰を内容とするまじないの言葉を共に唱えて意思を確認し合うことが多い。「拳万」は「握り拳(にぎりこぶし)で1万回殴る」、「針千本呑ます」は「ハリセンボンを呑ませる」ではなく、「裁縫針を1000本呑ませる」という意味である。日本の社会において、指を切ることによって責任をとらせるといった行為自体は、中世初期における武家が最初であり、『吾妻鏡』の12世紀末の記述として、戦時中、御方討(味方討ち・同士討ち)をしてしまった者は、「指切の刑」に処されたことが記述されている(記述によれば、鮫島氏が右手指を切っている)。そういった意味では、指詰めの発想自体は近世以前から存在する。室町幕府が永正9年(1512年)8月に定めた『撰銭令』の条例(令自体は永正2年に発布)には、違反した者は、「男は頸(くび)をきり、女は指をきらるべし」との肉体刑を記しており、女性の指切りを刑としている。これは違法に対する刑罰(責任)ではあるが、責任を取る形の一つとして、女性の指切りが社会的に認知される下地が中世からあったことがわかる。
出典:wikipedia
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