鉄道博物館(てつどうはくぶつかん、)は、埼玉県さいたま市大宮区大成町にある鉄道博物館である。東日本旅客鉄道(JR東日本)の創立20周年記念事業のメインプロジェクトとして、また、2006年(平成18年)5月14日に閉館した交通博物館に替わる施設として、2007年(平成19年)10月14日の鉄道の日に開館した。公益財団法人東日本鉄道文化財団が運営している。愛称は鉄博(てっぱく)。設計はジェイアール東日本建築設計事務所。鉄道博物館のコンセプトは次に掲げる通りである。また車両展示スペースの線路は実際の営業線(大宮総合車両センターを含む)とも結ばれており、車両の入れ替えなどが可能なように設計されている。なお当館が建設された場所は車両解体場(浦和電車区大成派出)の跡地で、それ以前は非電化時代の川越線用気動車の留置線であった。鉄道創世期から現在までの各時代の鉄道車両の実物が8つのテーマごとに展示されている。先述のようにこのゾーンは外部からの引込み線が接続されており、実際に稼動するターンテーブルを中心に車両が配置される。展示車両の一部は駅のホームを模したデッキ等でアプローチすることが可能である。また、方向幕がある車両の一部は表示が変わることがある(例として「東京」「立川」)。展示車両は次に掲げる通りである。同特別展示終了後も土曜日限定で「音で旅する200系新幹線」が行われている(祝日は開催されない)。2013年2月1日から4月7日まで毎日(平日14:00 - 15:00/土休日12:30 - 13:30・15:30 - 16:30)、運転室公開を行っていた。鉄道車両の運転を精密に再現したシミュレータを体験できる。蒸気機関車D51形、新幹線200系、山手線205系、京浜東北線209系、高崎線211系の5種類が設置されている。D51形以外のシミュレータはすべて、交通博物館から移設されたものである。D51形のシミュレータは日本初の蒸気機関車シミュレータであり、蒸気機関士を体験することができる。『Train Simulator』の製作元である音楽館によって釜石線花巻 - 新花巻、鱒沢 - 岩手二日町 、岩手二日町- 遠野、新花巻 - 土沢間で撮影された映像を使用している。また実車同様に揺れが発生したり、「機関士と機関助士」モードでは石炭をくべる作業も加わり、機関助士の投炭による感覚がそのまま体験できる。ATS装置も作動させることが可能である。運転台はD51 426号機のキャブ部分を使用している。なお基本は「機関士のみ」モードのみ使用し、ATSの動作も行わない設定にされているが、事前に申し入れがあって係員の判断によっては「機関士と機関助士」モードやATSの動作も特別に可能になる場合もある。運転体験のできる区間は以下の通り。この他、宮守駅 - 柏木平駅 (難易度★★★★★)や、JRでの機関士訓練用として花巻駅 - 遠野駅を全区間通しで運転するプログラムもあるが、一般で運転できるのは上記の区間のみである。運転設定は、D51形が旧型客車(スハ43系)5両を牽引するものである。D51形シミュレータのように予約を取る必要はなく、無料で体験できる。体験したいシミュレータに並び順番を待つ。運転操作などはディスプレイや音声で案内される。「大人サイズ」で作られているので、小さな子供は大人のひざの上に乗せて運転するように係員から指示される場合がある。209系・211系のシミュレータはスタートボタン押し式だが、205系・200系のシミュレータは椅子がスイッチになっているため途中で立ち上がってはならない。また体重が軽いとセンサーが反応しないため大人が一緒に座る必要がある。この他、1階にはミュージアムショップ(博物館グッズを中心に販売)やレストラン「日本食堂」(日本レストランエンタプライズが運営。同社の旧社名から命名)、流政之作の彫刻「ぽっぽや」がある。お土産の一番人気は、石炭そっくりの煎餅「石炭あられ」である。また「日本食堂」では、食堂車の賄い料理で乗客が食べることのできなかった「ハチクマライス」がメニューにある。この他、2階にはミュージアムショップ(書籍・玩具・DVDを中心に販売)やレストラン「T」(Tとは食堂車を意味する記号。運営はエムエフエス(旧 : 森永フードサービス))、さいたま市出身の銅版画家山本容子作のステンドグラス『過ぎゆくもの』、キッズスペースがある。キッズスペースでは3歳以下の子供と保護者のみしか入れないが、授乳室や子供用のトイレ等もあり、休憩する事ができる。交通博物館の料金(大人・個人310円)と単純に金額だけを比較した場合、高くなっている。なお当館の会員組織「Teppa倶楽部(てっぱクラブ)」に入会すると1年間の入館フリーパスが与えられるため、3回以上の来館で年間大人3,000円、小中高生1,500円、幼児600円の会費の元が取れる。また交通博物館時代には株主向けの無料入場券が配布されていたが当館では配布がされていない。交通博物館時代から引き続き、前売り入館券が2007年9月1日から11月30日までJR東日本のみどりの窓口とびゅうプラザで販売されたが、同館時代とは違って2007年12月28日までの日付指定制となり、前売りによる割引は行われなかった。ただし特典として館内のレストランで使用できるソフトドリンクの無料引き換え券が付いていたため、実質的に上記の通常料金を団体料金に割り引いた形となっていた。前売り入館券の利用日変更や払い戻しはできなかった。交通博物館時代は自動券売機で入館料金を現金で支払うことにより紙製の入館券が出て来てそれを受付に提示する(みどりの窓口で購入した前売り入館券はそのまま)だけで入館が可能だったが、当館ではそれと大きく異なり、ICカードによる入館システムが採用されている。2006年10月3日に創刊し、開館までの1年間で毎月2回配信された。第25号をもって終了し既に会員の受付も終了したので、現在は「Teppa倶楽部」発行のものに移行している。前述のメールマガジンを受け継いだ会員組織で、名称は当博物館の愛称である「鉄博」と「クラブ」を合成した造語。募集開始当初はウェブサイト限定で先行受付を行ったが、開館後は郵送による受付も開始した。現在は窓口でのみ入会を受け付けている。一般(大人)3,000円、小中高生1,500円、幼児600円の年会費を支払って入会すると、様々な特典が付いて来る。2014年10月14日に博物館の増築計画が報じられ、11月5日に正式に発表された。現在ある「てっぱくひろば」を閉鎖・転用して、2015年(平成27年)8月に着工し、地上5階建て・延べ床面積約8500平方メートル・展示スペース約4800平方メートルの新館を、現在の施設のリニューアルと合わせて開館10周年となる2017年(平成29年)秋の完成を目指していた。しかし建設費の高騰などのため、着工を2016年(平成28年)7月に延期し、規模を地上4階建て・延べ床面積約6000平方メートル・展示スペース約3500平方メートルへ縮小し、太陽光発電・風力発電などのシステムの一部が設置中止とした上で、2018年(平成30年)夏に開業が延期されることが2016年2月19日に発表された。展示スペースの面積は当初現在の1.5倍の広さとなる予定であったが、1.3倍ほどになる。新しくなる鉄道博物館は、展示ゾーンを5つ(当初計画では6つ)の「ステーション」と位置付け、鉄道の世界を旅するように巡る構成になると共に、E5系のモックアップ(内部にシミュレータを設置)や400系など新たな展示物を大幅に増やし、誰もがもっと楽しめるような構成となる予定である。
出典:wikipedia
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