「イッツ・オール・トゥ・マッチ」(It's All Too Much)は、ビートルズの楽曲である。本作は1969年に発表されたアルバム『イエロー・サブマリン』に収録され、同名アニメ映画でも用いられたジョージ・ハリスンの作品である。リード・ヴォーカルもジョージ。ビートルズ時代にジョージが書いた曲の中では、最も演奏時間が長い。イントロではギターのフィードバック・ノイズにアーミングを加えて轟音を出し、その後ハモンドオルガンがテーマを奏でる。その後も、トランペットのメロディや、終盤で「TOO MUCH」を延々繰り返すコーラスが、サイケデリックな効果を高めている。ハモンドオルガンを弾いているのはジョージ。イントロのギターに関しては、ジョージは『ビルボード』誌のインタビューで、弾いたのはポールではないかと語っている。トランペット楽曲はジェレミア・クラークの「(デンマーク王子の行進)」を編曲したものである。この曲は、1967年の5月25日と26日、6月2日に録音された。当時のイギリスではジミ・ヘンドリックスの人気が急上昇していたことから、ジミの影響を受けている可能性も、しばしば指摘されている。映画では、ペパーランドに平和が訪れ、植物がどんどん育っていく場面で使用された。ちなみに映画で使用されたヴァージョンは、レコード及びCDに収録されたバージョンと基本的には同じだが、バース1つ分だけ長い。1999年発表のリミックス・アルバム『イエロー・サブマリン 〜ソングトラック〜』では、この曲が最後を飾っている。ビートルズの楽曲の中では地味な存在だが、特にミュージシャンからの人気が高く、カヴァー・ヴァージョンも多い。アメリカのバンド、ジャーニーが2作目『未来への招待状』(1976年)で、洗練されたアメリカン・ロック風のアレンジでカヴァー、アウトロにはテープの逆回転を導入している。プログレッシブ・ロック・グループ「ゴング」のメンバーとして知られ、現在はテクノ・ユニット「システム7」で活動中のギタリスト、スティーヴ・ヒレッジが1976年に発表したソロ・アルバム『L』でこの曲をカヴァー。プロデュースを担当したトッド・ラングレンはビートルズの大ファンとして有名である。また、ジョージ・ファンで有名な高橋幸宏もソロ・アルバム『WHAT, ME WORRY?』(1982年)でカヴァーしている。
出典:wikipedia
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