岡場所(おかばしょ)とは、江戸時代、唯一幕府公認の遊女屋(女郎屋)を集めた遊廓である吉原に対して、それ以外の、非公認の私娼屋が集まった遊郭のことである。「岡」は「傍目」(おかめ)などと同じく、「脇」、「外」を表す言葉である(例:傍目八目)。江戸では、日本橋から一つ目の宿場町である、品川・内藤新宿・板橋・千住(江戸四宿)などの宿場には、準公認の飯盛女(飯売女・食売)が置かれて、江戸市中にも私娼はおかれ、これらの私娼が「岡場所」のルーツとなったという。私娼の代表的なものには湯女がある。本郷の根津などにもあった 。大正時代になってからは向島の玉の井にも発生した。吉原は、格式も高く、玉代が高いほかに、いろいろなしきたりなどがあったが、岡場所は、代金も安く、気軽に遊べる場所として利用されていた。寛政の改革で菎蒻島(霊岸島)、あさり河岸、中洲、入船町、土橋、直介屋敷、新六軒、横堀、大橋、井ノ掘、六間掘、安宅、大徳院前、回向院前、三好町、金龍寺前、浅草門跡前、新寺町、広徳寺前、どぶ店、柳の下、万福寺前、馬道、智楽院前、新鳥越、鳥町、山下、大根畠、千駄木、新畑、白山、丸山、行願寺門前、赤城、市谷八幡前、愛敬稲荷前、高井戸、青山、氷川、高稲荷前、卅三間堂など55箇所がとりつぶしになったが、郭噺(くるわばなし)にかけては空前絶後の名人といわれた初代柳家小せん(盲こせん)の作品には、吉原に関するものが多いが、新宿や品川を舞台にしたものもいくつかある。
出典:wikipedia
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