クエンカ()は、エクアドル中南部にある都市。アスアイ県の県都。標高は約2,500mで、アンデス山脈中の谷に位置する。正式名称は、サンタ・アナ・デ・ロス・クアトロ・リオス・デ・クエンカ。丸石で舗装した道路、塔のある教会、大理石や漆喰の建物が植民地時代の雰囲気をかもしだしている。街の歴史的な状態がよく保存されているため、ユネスコの世界遺産に登録された。2000年現在の人口は41万7632人。この地にはによる都市グアポンデレグが500年ごろに建てられた。スペイン人が到達する50年ほど前に、カニャーリ人はインカ帝国に征服された。トゥパック・インカ・ユパンキはクスコに匹敵する都市の建設を命じたが、スペイン人に征服されたときはすでに廃墟となっていた。1557年、スペインの探検家ヒル・ラミレス・ダバロスがクエンカを建設した。都市の建設は、クエンカ出身のペルー副王アンドレス・ウルタド・デ・メンドサに委託されたものである。建設の目的は、この地域の農業と行政の中心地とすることであった。都市計画は、カルロス1世が示したガイドラインに沿っている。都市の発展はゆっくりとしたもので、建設当初の街並みを保ち続けた。19世紀になって産業が発展し、キニーネと麦わら帽子の生産が盛んになった。隔絶された地域であったため、近代化に脅かされるようになったのは1950年代である。1982年に街並みを保護・復元する計画が作成された。2013年現在、生活費と税金が安いため、約4千人のアメリカ人の高齢者がこの街へ移住しており、老後を豪勢かつ優雅に過ごしている。主な産業は、パナマ帽の製造。1860年パナマ帽の製造が法律で強制された事により普及した。1999年、クエンカの建築物は「サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・デ・クエンカの歴史地区」としてユネスコの世界遺産に登録された。典型的な内陸部の植民都市であり、建設当時の都市計画に沿った街並みが400年間保存されていることが評価された。
出典:wikipedia
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