近江舞子南口駅（おうみまいこみなみぐちえき）は、滋賀県滋賀郡志賀町大字北比良（現在の大津市北比良）にかつてあった江若鉄道の駅（廃駅）。開業当初は夏季の水泳シーズンにのみ営業する臨時駅であったが、のちに常設化されている。駅に設置された駅名標では「おおみまいこみなみぐち」と表記されていた（隣の近江舞子駅も「おおみまいこ」と表記）。一方近江舞子駅の駅名標では「おうみ - 」と正しい表記であった。南北4キロメートルにわたる近江舞子水泳場は北浜、中浜、南浜の3つに大きく分けられ、当駅はそのうちの南浜の最寄り駅として1953年（昭和28年）に開設された。当初は同じく水泳場の最寄り駅である青柳ヶ浜駅、白鬚浜駅と同様に夏季のみ客扱いをする臨時駅であったが、1962年（昭和37年）に国民宿舎の近江舞子ロッジが当駅近くに開業したのを契機に常設駅へ昇格している。駅のあった場所は県道（滋賀県道307号北小松大物線および601号守山大津志賀自転車道線）に転用されたため、駅跡は残っていない。当駅前後の区間は江若鉄道の廃線後に開業した湖西線よりも湖岸に沿うように路線が敷設されており、内湖の西岸を通っていた。

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