『怪盗セイント・テール』(かいとうセイント・テール)は、立川恵による日本の少女漫画。連載期間は1994年10月号から1995年1月号までの短期連載と、続編である1995年3月号から1996年12月号までの長期連載がある。アニメ化されるなど人気を博し、立川の出世作となる。うち1996年11月号・12月号は番外編ストーリーを収録しているため、本編の連載終了は1996年10月号。コミックス7巻目には番外ストーリーを収録している。立川は影響を受けた作品として『ルパン三世』『キャッツ♥アイ』『魔法のスターマジカルエミ』『ピンクの豹』(松田聖子の楽曲)を挙げている。原作では主人公の怪盗姿は変装したものだが、アニメではスポンサーの都合上アイテムのペンダントで変身する変身ヒロインものの一種として位置づけられている。また、盗みを働く理由が盗難物の奪還や悪人の裁きを目的とした人助けであることもそれまでの怪盗漫画とは一線を画す内容であった。各国語に翻訳出版され、日本国外でも人気を博した。特に韓国では『(天使少女 ネティ)』名でのアニメ放映もされた。他の翻訳出版地域は、北米域・台湾・香港・シンガポール・タイなど。テレビアニメは1995年10月12日から1996年9月12日にかけて、トムス・エンタテインメント(放送当時は東京ムービー新社→キョクイチ東京ムービー)および朝日放送製作(ABC)・テレビ朝日系列局(ただしフルネット局のみ)にて19:30〜20:00の時間帯で放映された。ポリグラムよりVHSビデオ及びLDがセルビデオ14巻、レンタルビデオ・セルディスク11巻で発売された。2004年8月22日と11月28日にはバンダイビジュアルより、2008年4月25日と8月29日にはタキコーポレーションよりそれぞれDVD-BOXが全2パック発売された。2014年11月にはブルーレイボックスが発売された。2006年9月1日より動画配信サイト『@nifty東京ムービーONLINE』にて配信がスタート。全43話+おまけ2話。同作品を原作にセガ(後のセガゲームス)主催のファミリーミュージカルが製作され、全国30か所で公演された。またトミー(後のタカラトミー)からセガサターン用、セガからゲームギア用ゲームが発売された。これらのことから解るように、当時のセガグループによる最大のプッシュによって商業戦略が敷かれた作品としても知られる。アニメ版ではアイテムとしてステッキも所持しており、玩具展開もされた。2011年には新装版が発売された(全4巻)。西洋の雰囲気が漂う港町・聖華市のミッションスクール・聖(セント)ポーリア学院に通う羽丘芽美は、マジシャンを父に持つ中学2年生。しかしもう一つの姿は人並み外れた身体能力と華麗なマジックを操り、聖華市を騒がす怪盗セイント・テール。彼女は犯罪被害に遭った「迷える子羊」達の救済のため、学院礼拝堂の見習いシスターにして情報アシスト役のパートナーである親友・深森聖良のサポートのもと、盗品を盗み返して悪人達の罪を暴く怪盗活動に走り回っているのだった。警察さえ手玉に取るセイント・テールを追うのは、刑事の息子で芽美のクラスメートの天才少年・アスカJr.こと飛鳥大貴。彼は市長より特命を受けた、セイント・テール専任捜査官なのだ。最初は生意気なアスカJr.に怒り心頭な芽美だったが、中学生と怪盗の二重生活を送る中で微妙な感情を抱くように。しかし、信念をもってセイント・テールに向き合おうとする彼の真摯さに心惹かれていく。アスカJr.に自分を捕まえて欲しいと犯行の度に予告状を送りつける芽美だが、一方で正体を知られれば拒絶されるかもしれないと恐怖していた。セイント・テールと飛鳥Jr.の追いかけっこの結末は……?講談社『KCなかよし』刊。『怪盗セイントテール セイント・テールとワン・ツー・スリー!』というタイトルで1996年にセガから発売されたキッズコンピュータ・ピコ用絵本ソフト。1996年3月29日にセガから発売されたゲームギア用ソフト。1997年7月25日にトミーから発売されたセガサターン用ソフト。1996年末(アニメ終了およびクリスマス商戦を見越して)の発売であったはずがプログラム上のトラブルが続出し、発売予定日が連続して遅延。基本は平面型のアドベンチャーRPG。ゲーム中、特定の人物に接触することでストーリーモードに突入する。また「学校の授業」という体裁でミニゲームも楽しめる。ただし開発当初からトラブル続きのプログラムと言うだけあり、場面転換やスクロール時におけるデータの読み込みが致命的なまでに遅い。読み込み中にバグってサターン自体がフリーズするなどのトラブルも起こした。ただし、全編を原作やアニメの一部として捉えても遜色がないゲームオリジナルストーリーで構成。オープニングや変身シーン再現など、キャラクターものゲームとしてはかなり高いクオリティを目指した部分が随所に窺える。またセガサターン用ソフトに入っている「CDプレイヤーにかけないで下さい」というCD音声向けの注釈メッセージが、出演声優の演じる漫才・コント風のミニドラマになっている。セイント・テールが活躍する聖華市。その経済に新たな企業が参入してきた。近年、急成長を遂げている宇崎コンツェルン。しかしこの企業、裏ではかなり強引な商いを行うことでも知られていた。人の心を踏みにじり、成長を続ける宇崎コンツェルン。一方で人の心を守り、踏みにじられんとする思いを奪還するセイント・テール。そして彼女を捕まえんとするアスカJr.。それぞれの戦いのはてにある物は果たして……。原作をはじめとする各メディアに共通して登場する人物は除く。なおプレイヤーキャラクターは芽美(セイント・テール)のみである。セガ・ファミリーミュージカルとして1996年7月26日より桜井がメイン所属している劇団「朝倉薫演劇団」によって全国ツアー公演された。内容は原作の1〜2話(アニメ放映1回目)の内容をアレンジしたもの。映像メディア化はされていないが、ミュージカル音楽が収録されているサウンドトラックのCDは発売された。他、朝倉薫演劇団 総出演講談社のテレビ絵本シリーズにおいて『怪盗セイント・テール』のタイトルで発刊されたシリーズ。ページ数と低年齢対象の都合から、中身のストーリーおよびシチュエーションが非常に簡略化されている。メインタイトルは全巻『怪盗セイント・テール』で共通のため、ここでは巻数とサブタイトルのみ表記。双方ともに講談社『なかよしメディアブックス』レーベルで刊行された。編者は「なかよし編集部」となっている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。