平壌地下鉄(ピョンヤンちかてつ)は、朝鮮民主主義人民共和国平壌にある地下鉄について詳述する。2路線がある。ソビエト連邦から技術援助を受け、規格や施設などは東欧各地に建設された地下鉄とほぼ同じである。1960年代に建設が始まり、1973年9月6日に朝鮮半島で最初の地下鉄路線である千里馬線が開通(ソウル地下鉄1号線の開業は1974年8月なので、平壌のほうが先行したことになる)した。平壌地下鉄の路線の建設の詳しいことは平壌地下鉄千里馬線#歴史と平壌地下鉄革新線#歴史の記事を参照。地下鉄は核シェルターを兼ねて作られているといわれ、深さは平均90m、最も深いところでは深さ150mとされ、世界で最も深い地中を走る地下鉄ともいわれている。当時、地下鉄施工に際し、中国から4~5万の人員が施工に携わり、資金、建築材料、車両設備等を中国東北地方から送り込みほぼ全て中国政府が無償で出資したが、開通工事が終わり、地下鉄が稼働する日、金日成は地下鉄開通を祝う式典のなかで世界に向け、設計も製造も設備も全て自国で行ったと声明を出した。一方、工事に携わった中国人には、中国側の援助を朝鮮側が受けていたことを内密にするよう要求したため、公的には朝鮮製となっていた。2011年4月26日号の国務員新聞に商務部副部長がそのことを吐露し、事態が少しずつ明らかとなってきた。初乗り運賃は日本円で5円である。シンボルマークは朝鮮語で地下鉄を意味する「지하철」(チハチョル)の頭文字「지」(チ)を象ったものとなっている。総距離は約35km(千里馬線は約20km 革新線は約15km)。軌間は1435mm(標準軌)、第三軌条方式集電で直流825Vである。現在運行されている平壌地下鉄の車両は、千里馬線・革新線共通でベルリン地下鉄からの譲渡車両が、千里馬線には金鍾泰電気機関車連合企業所製の新型車両100型も使用されている。現在、DK4型とGI型の一部編成は集電装置や制御機器の改造により、平壌近郊の地上線に投入されており、一部編成が平義線での運用に就いている。車掌は前部運転台に運転士と一緒に乗る。右側通行。数10分間隔、朝夕などは約5分間隔である。駅のつくりは旧東側諸国の地下鉄と概ね共通する。プラットホームまではエレベーターは無く、エスカレーターを使う。エスカレーターは大変長く、天井が低くてトンネルのようになっている。プラットホームのある大深度地下まで乗り換えなしに1本のエスカレーターで繋ぐ。地上からプラットホームまでエスカレーターで約3分ほど要する。角度は日本のものよりかなり急で、スピードも速い。構造上、エスカレーターの下が少し透けて見える。上下のエスカレーターのベルト間に1箇所、小さなスピーカーがついていて、アナウンスが流れている。エスカレーターは中国・上海製だが、現在それらが記載された部分は全て削り取られ、表向きは自国製をうたっている。改札はコインを自動改札機にそのまま入れる方式(いわゆるターンスタイル自動改札機である)。定期券は磁気化されているが、日本のように改札機に投入したりカードリーダーにタッチするのではなく、改札機についているカードリーダーにスライドさせる。また、少なくとも復興駅ではICカード乗車券を使用する自動改札機が導入されているが、紙の乗車券も発売している。また、駅名は地名ではなく、北朝鮮の革命思想に基づいた言葉になっている。平壌市内には「鉄道博物館」と「市電博物館」がある。
出典:wikipedia
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