東京大学大学院情報学環教育部（とうきょうだいがくだいがくいんじょうほうがっかんきょういくぶ）は、東京大学大学院情報学環に併設されている教育組織である。1949年に設立された東京大学新聞研究所（1992年より社会情報研究所、2004年に大学院情報学環に統合）教育部を前身とし、メディアや情報、マスコミ、ジャーナリズムの分野に関心をもつ学生を対象にした専門教育を実施している。同じく情報学環に併設される教育組織である学際情報学府のような修士課程や博士課程はなく、在籍するのは毎年2月〜3月に実施する試験で合格した教育部研究生のみである。在籍者は全員が「教育部研究生」という一般の研究生と異なる特殊な位置づけ。つまり、制度上、本教育部所属であっても、他大学（早稲田大学や慶應義塾大学やお茶の水女子大学など）在籍の学生は、正規の東京大学（院）の学生ではなく、情報学環教育部の研究生といった扱いになる。また、本教育部は、大学でも大学院でもないため、2年間の教育課程を修了しても学位の取得ができないため、事実上「東京大学が運営する唯一の専門学校」となっており、東京大学が提供する学部レベルの学際的な教育プログラムとなっている。放送局や新聞社、通信社、大手広告代理店などで活躍しているOBが多く、マスコミ界との太い人脈があるとされるため、芸能人が入学することもある。東京大学大学院情報学環教育部研究生は特殊な研究生制度である。その特徴は以下の通りである。情報学環教育部では、情報社会論、メディア・ジャーナリズム論、情報技術論、情報産業論、特別演習（研究生合宿）などの科目が開講されている。情報産業論では、新聞論、出版論、広告論、情報と法、情報技術論では情報と交通、ITS、Physical Computingといった授業がある。これらの授業は、学部・大学院の講義との同時履修を考慮して、午後2時50分～8時の時間帯で開講されている。吉見俊哉、北田暁大、林香里ら情報学環の教授・准教授のほか、ジャーナリストやテレビ、映画、出版関係者、広告代理店クリエーター、映像・放送技術者といった外部講師による授業もある。

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