真砂土(まさつち・まさど、)とは、花崗岩が風化してできた砂のことである。まさど、あるいは単に真砂(まさご)とも呼ばれる。なお漢字を用いる「真砂土」は園芸用語であり、地盤工学では砂質土や砂岩と区別するため「マサ土」とカナ表記が一般的であり、地盤工学会は「まさ土」に「まさど」と読みを当てている。真砂土(マサ土)とは花崗岩が風化してできた砂(砂の土壌)である。結晶粒子が大きくかつ鉱物結晶の熱膨張率が異なる花崗岩は、温度差の大きい所では粒子間の結合が弱まり、風化しやすい。風化が進むと構成鉱物の粗い粒子を残したままバラバラの状態になり、非常にもろく崩れやすくなる。この中には礫や砂、シルト、粘土などの大きさの粒子が含まれる。ただし最終的には礫はケイ砂やシルト、粘土へと風化していく。このようにして生じた粗い砂状の粒子は「マサ」と呼ばれ、そのマサが堆積した土を「マサ土」と定義している。砂質土と違い、マサ土は花崗岩の種類によって構成粒子の粒径に差が生じたり、細粒分の差が生じたりする。園芸利用としての真砂土の特徴は、水はけ、水もち、保肥力が良い半面、粘土分が多いものは通気性や水はけが悪い。このため、植木などに用いる際はピートモスや腐葉土、堆肥などを加えて改良する必要がある。弱酸性である。安価なため、主に街路樹用土や庭土、学校の校庭の敷土などとして利用される。日本では、主に関西以西の山などに広く分布している。花崗岩地帯にはマサ土が広く分布し、西日本においては特に風化が進行しやすい、降雨が少なく温暖な気候が続くという特徴を持つ瀬戸内海式気候の区域に見られる傾向がある。またその特徴から深層部ではなく地表に近い層に堆積しており、強い降雨により多量の砂が流れ出すため、花崗岩地帯の多くが砂防指定地や保安林に指定され、土砂災害対策が講じられている。ただし平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害では、真砂土だけでなく堆積岩も土砂災害を引き起こしていたとされる。花崗岩は斜長石、正長石、石英、雲母からなる。花崗岩の主要成分である長石がカオリナイトに風化することで花崗岩が化学的に風化する。さらに鉱物中に粘土が存在するため水がしみこみ、物理的風化が促進される。ただし鉱物中のシリカは比較的安定で、風解せずそのまま残る。真砂土は砕石として舗装に使われている。私有車道や庭の中の道、のコートやペタンクの試合場、都市公園()や、国立公園の歩道や登山道に使用される。アメリカにおけるADAスタンダードのような障がい者のためのアクセシビリティの設計基準を満たすために使われている。この基準では石にもよるが自然な範囲の異なった色の石を用い、高分子の安定剤を混合することができる。
出典:wikipedia
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