弘文学院（改名以前は亦楽書院）は、明治期の日本にあった、清国からの留学生のための教育機関である。1896年（明治29年）、清朝政府は留学生派遣に際し日本政府に対しその教育を依頼した。日本側は高等師範学校校長であった柔道家であり教育家でもあった嘉納治五郎にこれを一任した。嘉納は民家を借りて日本語や数学・理科・体操などの教科を教えた。この塾が1902年に中国留学生専門の予備校へと発展した。作家魯迅もこの弘文学院普通科で2年間学んでいる。1903年（明治36年）乾隆帝の諱の「弘暦」の「弘」を避諱して、宏文学院と名称を改めた。1909年（明治42年）閉校。陳天華・黄興・楊度・胡漢民・牛保才・楊昌済・朱剣凡・胡元倓・李琴湘・方鼎英・許寿裳・魯迅・陳幼雲・陳師曽・陳寅恪・鮑貴藻・李四光・侯鴻鑑・鄭菊如・李書城・林伯渠・鄧以蟄・盧弼らが学んだ。

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