垳川（がけがわ）は、埼玉県八潮市と東京都足立区の境を流れる利根川水系の一級河川である。長さは2.1km、流域面積は9.57km²。東京都足立区神明、六木地区と埼玉県八潮市垳、浮塚地区を隔てている。川の西端は綾瀬川と、東端は中川にそれぞれ接し、さらに中間で葛西用水路と交差している。綾瀬川・中川との間には排水機場が設置されているが、綾瀬川との間にある小溜井排水場は通常閉鎖されており、葛西用水路交差地点以西は基本的に水の流れがない。足立区側の岸には、神明・六木遊歩道が整備されている。かつて綾瀬川の一部であったが、1624年から1643年にかけて、水害対策のため、内匠新田（たくみしんでん。垳川の西端、現在の内匠橋付近）から葛飾区堀切の中川との合流地点まで新川が開削された。それに伴い、旧川は堰止められ、葛西用水の水が取り入れられるようになった。1729年には東端の中川とも遮断されて、川としての機能を失い、以来、垳小溜井と称されるようになった。「垳」という文字はJIS第二水準漢字であるが、この河川ならびに八潮市垳の地名を表記する以外には使われない。

出典:wikipedia