婦人補導院(ふじんほどういん)とは、売春防止法第17条に基づく補導処分がなされた満20歳以上の女子を収容し、これを更生させるために補導を行う施設であり、法務省の設置する矯正施設の一つである。根拠法は婦人補導院法。婦人補導院では明るく開放的な環境の下、まず売春に対する価値観と態度の変容を目標として指導や面接を行うほか、さらに裁縫、炊事、園芸等の作業を通じ生活技術の習得や勤労意欲の喚起を図り、生け花などによる情操面での指導を行っている。医療では、特に性病の治療に重点を置いている。また、退院後の環境に恵まれない入院者が多いので、関係機関との連携を取っている。婦人補導院は、1958年(昭和33年)の売春防止法改正に伴い、東京、大阪および福岡に設置された。新規収容者は、1960年(昭和35年)に最大の408名に上ったが、1982年(昭和57年)からは1桁にとどまっている。平成に入ってからは、1989年(平成元年)に4名、1990年(平成2年)3名、1991年(平成3年)2名、1995年(平成7年)1名および2005年(平成17年)1名となっている。収容人員の減少から、現在では、東京都八王子市に東京婦人補導院が八王子少年鑑別所に隣接して残されているのみである。同婦人補導院の職員の2006年度(平成18年度)予算定員は6名である。現在は同婦人補導院の職員は全員八王子少年鑑別所に併任されており、事実上専属の職員は存在しない。
出典:wikipedia
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