自動惑星ゴルバ(じどうわくせいゴルバ)は、アニメ映画『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』に登場する架空の宇宙要塞。デザインは中村光毅、辻忠直、板橋克己の共同作業。本項では、『ヤマトよ永遠に』に登場する同系列の兵器ゴルバ型浮遊要塞についても併せて解説する。暗黒星団帝国のマゼラン方面軍総司令部を兼ねており、同軍総司令メルダーズが搭乗する。初期設定においては、地球の直径の1/6(約2000km)を想定した文字どおりの小惑星であった。その後、この設定は変更されたが名称はそのまま使われたため、数百m程度の規模ながら「自動惑星」と称されている。形状は球と円筒に近い楕円球を結合させたこけし状であり、本体色は黒に近い濃緑である。最上部にはメルダーズが指揮を執るための、広い司令部区画ある。この部分は戦闘時になると、本体からせり上がるようになっている。頭部に相当する部分には、上部ミサイル砲や上部光線砲の発射口がある。普段は頭部に収納されているが、攻撃する際には、ねじを回すように頭部を回転して露出させる。光線色は緑がかった黄色。また、頸部に回転式の主砲8門があり、頸部を囲むように配置している。また、直掩のための戦闘ヘリを多数搭載している。主砲の破壊力と圧倒的な数の通常兵装に加え、デスラー砲が効かないほどの防御力を持つ。防御する際は、せり出している司令部区画を下げ、上部ミサイル砲などの区画を収納する。この防御力については、「ゴルバ本体の周囲に4次元フィールドと呼ばれる防御幕を発生させ、波動砲を無力化している」と説明されている。資料によっては、「特殊なコーティングが施されている」とも説明されている。どちらにしろ、装甲や材質による防御ではない。後述のゲーム版では、強固な偏光バリアによってあらゆるエネルギー弾を拡散防御してしまうように描写されている(ミサイルや魚雷といった実体弾攻撃は一応有効であるが、致命傷を与えるほどではない)。唯一の弱点は主砲口が開いている時であり、そこに波動砲やデスラー砲を撃ち込むことが撃破する唯一の手段である。赤色巨星近傍での最終決戦にて、ヤマトとガミラス艦隊を追い越して立ちはだかる形で出現。攻撃してきたガミラス艦隊を返り討ちにし、デスラー砲の直撃さえもまったく受けつけず、イスカンダルへ主砲の砲撃を加えるなど、絶望的なまでの戦力差を見せつけた。唯一の弱点である主砲口さえエネルギーの充填中には閉じられてしまうため、デスラーは臨時旗艦のデスラー戦闘空母を主砲口へ突貫させ、主砲口を閉じられなくした上で古代進に波動砲発射を促す。これを見かねたスターシャがイスカンダリウムの提供を申し出たため、メルダーズはイスカンダルへ降下を試みるが、スターシャによってイスカンダルは自爆したため、その爆発に巻き込まれて消滅した。なお、本編ではカットされたが、赤色巨星に引きこまれんとするイスカンダルを、同じく飲み込まれようとしている別の星を破壊し、その反動で救出すべく砲撃を加えている。ゴルバが現れた際に、古代進がメルダーズに対して言った「おまえがあの惑星を砲撃したのか?」の台詞は、このシーンの名残である。PS2版『宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶』『宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲』では、ウラリア式制圧自動惑星ゴルバという名称で登場する。宮武一貴により頸部から下が細身の鋭角的な形状へ改訂されたため、こけしというよりはキノコに近い外形となっている。頸部に装備された全周式の回転する主砲にはα砲という名称が与えられ、その威力は波動砲に匹敵する。さらに強力な偏向バリアーを装備しており、ヤマトをはじめとした地球防衛艦隊による波動砲の一斉射撃も通用しないほど、防御力が極めて高い。『暗黒星団帝国の逆襲』では同要塞7隻をグロータスが率い、ヤマトを包囲した。弱点は実弾で、グロータスが指揮する同要塞艦隊は波動カートリッジ弾の前に敗れた。暗黒星団帝国の宇宙要塞。要塞司令官はグロータス。形状は自動惑星ゴルバと同一であるが、約1.5倍程度大型の仕様で、全長1080m、直径630mとなっている。頭部に光線砲を装備しているところは自動惑星ゴルバと同じだが、光線色はピンク色となっている。頸部にあった主砲の代わりに、直径約50mの魚雷発射砲口を装備し、全長180mの巨大な空間重魚雷を発射する点が、自動惑星ゴルバと大きく異なっている。装甲については自動惑星ゴルバと同じく堅牢で、ヤマトの主砲では全く効かない。だが、自動惑星ゴルバと違い、防御の際に、最上部の司令部区画を下げたり、光線砲を収納する描写はない。また、自動惑星ゴルバとは異なり、戦闘ヘリを発進させることはなかった。黒色銀河内の戦闘で、カザンの指揮する黒色艦隊に追い込まれて小惑星の溝へ逃げ込んだヤマトの行く手に、7基が待ち構えていた。ヤマトはゴルバ群の光線砲の絶え間のない掃射ととどめの空間重魚雷の斉射に対処するために波動カートリッジ弾を初使用したが、ゴルバ群の弱点である魚雷発射砲口へ侵入したそれは大爆発を起こし、ゴルバ群は誘爆につぐ誘爆の果てにあっさり全滅した。そのあまりの大戦果に疑問を抱いた真田志郎は、のちに黒色戦艦グロデーズの爆発によって炎に包まれたデザリアム星を見て、「波動エネルギーと母星(暗黒星団帝国)のエネルギーが融合して爆発した(すなわち暗黒星団帝国は波動エネルギーに弱い)」という弱点に気付くことになる。
出典:wikipedia
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