フランス語の数詞では現代標準フランス語における数詞について記述する。二十進法が見られるのが特徴的である。個数を表す基数詞には名詞と限定詞があり、表記は同じだが発音は異なることがある。他のフランス語の限定詞と異なり、数詞の限定詞は、定を表す限定詞と共起できる。順序を表す序数詞は形容詞であり、複数形には -s を付ける。限定詞および形容詞の後の語が母音または無音の h で始まる時、リエゾンやアンシェヌマンが起きる。フランス語の数詞を以下に示す。un と premier のみ性の違いがあり、上段に男性形、下段に女性形を示す。単に数を数えるときは男性形を用いる。数詞の名詞は、普通名詞と異なり、不定冠詞を伴ったり後続の名詞との間に de を入れたりしない。1990 年の正書法から、数詞はハイフン(トレデュニオン Trait d'union)でつなげる。以前は、et, cent, mille の前後は空白だった。1100 以上 2000 未満の数は、英語と同じように上下 2 桁ずつに分けて cent でつないでも良い。基数詞の限定詞は、定冠詞、指示限定詞、所有限定詞などの定を表す限定詞と共起できる。共起しないときは不定を表す。ただし 1 を意味する un/une は不定冠詞と同じなので、他の限定詞があると消える。数詞の前ではリエゾンやエリジオンをしない。ただし 1 を意味する限定詞 un/une の前ではエリジオンが起きることが多い。一般に序数詞は特定のものを指し、定冠詞と共に使われるが、不特定の場合は不定冠詞が使われる。基数詞を後置すると、序数詞として扱われる。この時、複数の -s は付かない。元々、ラテン語の数詞は十進法であり、フランス語以外のロマンス諸語は十進法を保っている。しかし現代標準フランス語では 60 から 99 が二十進法であり、80 が quatre-vingts (4×20) と表される。これは、二十進法を持っていたガリア人のガリア語またはノルマン人の古ノルド語に由来するとされる。古フランス語では、vint et dis (30), deux vins (40), trois vins (60) などの表現が普通だった。中世末に十進法の数詞が現れ、十進法と二十進法とが併存した後、17 世紀に、60 までは十進法、60 から 99 は二十進法という現在の使い方が標準となった。ただし周辺地域では 60 以上も十進法が使われている。数字にはアラビア数字を用いる。序数詞はつづりで書く他、数字の右肩に語尾を添えて書くこともできる。3 からはすべて同じ語尾である。ただし、世代、世紀、千年紀はローマ数字を使うのが正式である。フランス語では、大きい数は 3 桁ごとに空白または終止符で区切る。英語、日本語でコンマを用いるのと異なる。単独の限定詞として最大のものは mille であり、10 を表す million やそれ以上の単位は、名詞しかない。このため、限定詞になるには de を使う必要がある。ただし端数があるなら全体として限定詞になる。フランス語の小数の表記は、小数点としてコンマを用いる。英語、日本語で終止符を用いるのと異なる。小数点は virgule と読む。次に 0 があれば普通に zéro と読み、その後の数字を複数桁の数として読む。桁数が多い時は上から 3 桁ごとに区切って読むこともある。フランス語の分数は、他のヨーロッパ諸語と同様、分子に基数詞、分母に序数詞を用いる。ただし分母が 2, 3, 4 の時は特別の語を用いる。分子と分母を続けて読むため、異なる分数が強勢でのみ区別されることがある。以下の表で、太字は強勢を表す。分子と分母を sur でつなぐ言い方もある。上記のように mille までの数詞は、不定冠詞を伴ったり後続の名詞との間に de を入れたりしない。これに対し、数を表す普通名詞があり、およその数や、組になっているものをいう時に用いる。millier のみ男性名詞で、あとは女性名詞である。これらは普通名詞なので、必ず限定詞を伴う。また他の名詞に先行して数を表す時は、de でつなげる。
出典:wikipedia
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