『ディアスポリス 異邦警察』(ディアスポリス いほうけいさつ、"Real TOKYO UnderWorld")は、漫画・すぎむらしんいち、脚本・リチャード・ウーによる青年漫画作品。『モーニング』(講談社)に2006年26号から連載を開始した。「新たなる神の娘」篇最終話の2009年47号を以て一旦連載を終了していたが、長期の中断を経た後に2016年26号から35号にかけて新章「999」篇が発表された。東京にいる密入国外国人約15万人。悪い奴もいるが、難民認定を受けられず貧しい生活をしている者も大勢いる。そんな力を持たない異邦人達が自分達を守るため、密入国異邦人による密入国異邦人のための秘密組織・異邦都庁を作り上げた。そこには金融庁の関与しない銀行、厚労省の認可しない病院など、何でもある。無論警察も存在する。これは、そんな異邦都庁でただ一人の警察官・久保塚早紀の活躍を描いた物語である。近頃裏都庁では、不法滞在者が腎臓を奪われるという事件が多発していた。久保塚と新しく裏都庁の警察官となった鈴木は、第3の被害者である胡の証言をもとに事件の調査を開始する。某国から逃げてきて日本の名古屋に不法滞在するマウン一家は、中国人留学生葉の家の押し入れでひっそりと暮らしていた。ある日マウンの妻エイドラは、葉によって娘ソーミョーを幼女売春組織に売られてしまったことを知る。ソーミョーを連れ葉の元から逃げ出すマウンたちは、組織の追っ手黒長臂(ハッチョンベイ)に殺されることを恐れ、久保塚の助けを求めに東京へ向かう。磯野耕平という男の工場で、不法入国者を強制労働させている事が公になった。従業員の数人が磯野の殺害を画策していることを知った久保塚は、鈴木刑事と共に殺害の阻止へと向かうが、そこには意外な事実があった。そしてその裏では、外国人排斥集団S・O・Pが裏都庁の調査を開始していた。裏都民であるマリアの友人・メリンダが誘拐された。調査を開始する久保塚と鈴木は、伊左久の協力の下、犯人が留学生崩れのアジア人集団「ダーティー・イエロー・ボーイズ」の周と林であることを突き止める。彼らを追いかける久保塚たちだが、周と林はダーティー・イエロー・ボーイズを乗っ取り、ある計画を進めていくのだった。裏都民申請のための面接に来た女・鄭秀文の顔を見て、鈴木は驚愕。なんと彼女は、鈴木がマルハ銀行に勤務していたときの元カノらしい。彼女がわざわざ偽名、偽造パスポートを使って裏都民申請をしたことに疑問を感じる久保塚は、彼女との復縁を夢見る鈴木と共に調査を開始する。裏都民申請のためにはるばるロシアから面接に来たユーリという男は、突然その場にいた都議のヤセビッチを殺してしまう。久保塚はユーリを追いかけるが、ユーリには妻の「ターニャ」と息子の「アリョーシャ」という妻子にまつわる復讐のため、まだ殺す人物がいるらしい。ユーリの暗く悲しい過去とは?彼は復讐を果たすために、久保塚とともに札幌へ向かった。久保塚がユーリに同行し行方をくらましている頃、裏都庁では裏都知事の選挙が盛んになっていた。立候補者は三期目の当選を狙うコテツと、助役の阿さん。コテツの圧倒的財力に苦戦を強いられる阿さんは、その資金の出所に疑問を感じ、独自に調査を開始するが、そこには思わぬ影があった。裏都庁とS.O.Pの対決が終了した頃、ハッカー「ラニーニャ」とその部下たちの命による、不法滞在外国人狩りが始まった。早速久保塚と鈴木は調査を開始するが、この最初の犠牲となったシェモの敵討ちのため、異邦都民の一人イボは、ある人物に復讐の依頼をする。特別篇扱いのため単行本は通巻となっていない。2016年に松田翔太の主演で実写化された。2016年4月から6月まで、毎日放送の制作により、TBS系列(一部地域除く)において『ドラマイズム』枠の第1作として放送。全10話。『ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-』のタイトルで2016年9月3日に公開。「ダーティー・イエロー・ボーイズ」篇を映画化する。キャッチコピーは「裏切られねえのが、ケーサツだろ?」「生きるか? 捕まるか? ギリギリな密入国者たちの裏社会エンターテインメント!」。
出典:wikipedia
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